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罪と罰のクリスマスキャロル 「Crystal Guilt」 制作日誌 ❄️

「曲と歌詞は良いけど音がダメ。」そんな罪悪感を歌ったクリスマスソングを作りました。


祝福の罪

生き物は罪を犯さずにいられない。
純粋なウサギの中に宿る、オオカミの牙。
被害者だったはずが、気づけば加害者になっていた雪女たち。

豪雪地帯の人には分からないかもしれないが、オレにとって雪は罪を覆い隠してくれる魔法のようだ。雪の日は子供のようにワクワクして、PTSDのために歯医者に行けないという深刻な問題を忘れてしまう。

本来は罪を祝福する日であるクリスマスは人々を酔わせ、七面鳥に対する罪を忘れさせる聖なるイベント。そういう意味では姉妹作の"Blue Guilt"的でもある。

思えば若気の至りと双極性障害の衝動性でいろいろ罪を犯してきたなあ。

傷つきやすい義賊たち

きっかけはよく覚えてないけど「君の言葉が突き刺さる」的な曲を作りたくなった。ちょっと批判されたり強い口調で言われるだけでものすごく傷ついて身体がワナワナと震えてしまう。

傷つきやすいのにスリルを求めたりイタズラをしたくなってしまう。ONE PIECEに「ベビー5」っていう女の子がいたけどあんな感じ。HSPみたいに防御力ゼロの黒ヒゲも尊敬してる。

曲名はもともとBlondieの"Heart of Glass"をそのままパクるつもりだったけど最近観てた映画「トリコロールの愛」の影響で前作「Blue Guilt」の続編にすることにした。

雪の詩人

歌詞はBlue Guiltと似た構成にしたかった。AIを使わない方が早いことを学んだので全部自分で書いた。ウサギとオオカミが実は同一人物だったり、砕け散ったのはガラスの心でもあり、その心が感じる罪悪感でもあるという、主語が曖昧な持ち味を遺憾なく発揮できた。

Blue同様に3番まで歌詞を書いたけど辛くて録音は2番までで妥協した。雪女は幻になった。気性の激しい雪女と付き合う覚悟のないオレは逃げ出した。

魔法のコード

Blue Guiltの乾いたコード進行を冬のコードに変換するイメージで作っていった。出だしはBlueコードの薬指を1フレットずらしただけ。解放弦を使ったコードの響きと半不協和音こそギターの真骨頂。今回はコンセプトと歌詞が先にあったからちょっと苦戦して2〜3時間くらいかかった。サビがいまいちだったので翌日修正した。

iPad Ama

まじめすぎて人生が終わってしまった生活保護受給者にとってコンデンサーマイクは高くて買えなかったので5年前に買ったiPad Pro 10.5インチの内蔵マイクで録音した。

アルペジオが合う曲だけどめんどくさいのでコードを高、中、低に分解して3チャンネルのギターを録った。

次に歌録り。モバイルのマイクは良い感じに風切り音を拾ってくれるのですごい迷惑。

左耳が聴こえなくなる症状はあまり出なかったけど身体がボロボロでもう嫌だった。それでも歌うことは今では唯一の生き甲斐になってる。そしてボカロやAIでは人は救えないことが判明した。

スタジオの帰りに曲を聴きながら飲むビールも数少ない楽しみの一つ。

歌は2日間で録り終えた。テイク数も重ねなかった。着想から1週間が経った。

音楽嫌いの2週間

この後2週間かけて編集したりドラムを追加したりしてもう本当に嫌だった。まともに編集するのは「FLOW」で最期にするつもりだった。

この曲はドラム、ベース、音圧、リバーブが必須になってしまったのでつい力を入れすぎてしまった。時間をかけても素人レベルの音にしかならないのに。

ドラムは適当に打ち込んだ。トランジションは無し。Cubasisにクリスマスの鈴がなかったのでいつも通りタンバリンにした。Appleの音源はYouTubeのコンテンツIDに保護されないから使うのをやめた。

ベースはめんどくさいので入れなかった。ベース不在の曲が多い。ベースライン作るの好きなんだけどもう疲れた。

チャンネルを複製して少しだけタイミングをズラして音圧を上げるトリックを使った。それをやってリバーブをかけると200HZ周辺がボンモリする。アコギの録音もボディを叩く音の200HZをカットする必要がある。本当に迷惑な周波数だよ

安らか爺さん

ストレートネックと腰痛に悩まされながら編集した。レンジの上にiPadスタンドを置いて立ち作業をすることも多かった。ずっと立ってると腰痛が悪化。座っても悪化。うつ伏せ以外の全ての姿勢がつらい

数時間おきにお爺ちゃん体操をした。歳をとる前に安楽詩できる世界に生まれたかった。

砂時計の音が変なので録り直したけどやはり変だった。

オートメーション、全然オートじゃなさすぎてもう本当に苦痛な作業。

他の仕事はウーバーを数時間×3日やるだけだったけどそれでも3週間もかかってしまった。途中で投げ出そうとも思ったけどクリスマスまでにさっさとリリースしてしまおうと思って中途半端にやり遂げた。

最後の方は酒の副作用もあって、かなりむしゃくしゃしながら作業していた。変われない自分にも世界にもむかついていた。また悪い癖で自虐的な行為をしていた。

音楽制作や創作はタバコの量が増えるのでしばらくは禁煙のために創作をやめよう。

音楽は好きだけど音楽制作は大嫌いだ。一人でデモ以上の編集までしようという無謀な試みはもう二度としないし出来ないだろう。

クリスマスなんてくそくらえだ。

スクルージ


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