視力3.0実現計画 〜最高の黒インク、真・黒色無双〜
2025年は「視力3.0」の実現へ向けて研究しています。
以前の投稿では、視力検査表のC(ランドルト環)が、イマイチ黒くない、という話をしました。そして、最高の暗黒物質、光吸収率99.965%の「vantablack」をつかえばいい!ということで、製造元のサリーナノシステムズ日本代理店を訪問してきたのですが、加工費用がウン百万円と、なかなか出費が難しい額でした。
一般家庭に普及させるには、もっと安くできるものが良いですね。塗料を塗るだけのような、インクやシールのような素材が望ましいですね。
ネットで探したところ、光陽オリエントジャパン社(上尾市)(URL;https://www.ansoken.black/)が「真・黒色無双」という黒を追求したインクを販売しているではないですか!しかも光吸収率は99.4%!vantablackの99.965%には及びませんが、一般に普及している手持ちの視力検査表よりはるかに黒いと思われます。その差は0.565%です。目で認識できるレベルなのでしょうか?
まずは現物を見てみることが重要です。早速、光陽オリエントジャパン社で黒色物質を扱っている「暗素研」を訪問してきました。
黒インクのラインナップを拝見
まず同社の玄関入り口からして、ランドルト環のC、が置いてありました。これは期待できる!と思うと同時に、「すでに誰かが視力3.0の実現を試したのか?」という不安も、一瞬よぎりました。
一番初めに取り組んで発表しないと、研究としては意義がありません。
暗素研の責任者様が面会くださり、「真・黒色無双」のほか、たくさんの黒色物質ラインナップを見せてくださいました。
写真の撮影、SNSでの掲載許可、ありがとうございます。

以下はスペックシートです。全反射率0.1%の「大黒門」もすごいですね!こちらは布状なので、分厚いです。本件の視力表に使うのは難しいみたいです。最小カットサイズや公差など精度が悪く、ランドルト環のサイズがずれてしまうんです。

社内に飾ってあったアグリッパ像も、とにかく黒いです。凹凸がまったくわかりません。こちらは塗料である真・黒色無双をスプレーしたものとのこと。

「真・黒色無双」は視力検査表につかえるか?
心配していた塗料の価格は、100ミリリットルで2200円+送料1100円と安く、エアブラシも約2000円程度とのことです。エアブラシ吹き付けで塗布できれば、マスクをかぶせてランドルト環が何個も描けます。これなら費用としては問題ないでしょう!
塗料の用途としては、ホビー向け、産業用途(迷光防止、すなわちカメラの中の無駄な光を吸収する)のほか、変わった用途ではドローンの着陸目印などもあるとのことです。
さて、手持ちの視力検査表と、黒さを比較してみました。

下;大黒門(シールタイプ)
暗素研の素材のほうが圧倒的に黒く、違いが一目瞭然ですね。国際標準視力計は、反射率が10%以上はありそうです。もはや黒ではなく、灰色ですね。
視力検査表としての課題は?
十分な黒さがあることはわかりましたが、製造のうえで課題はあるのでしょうか?以前の投稿で、私が作成しようとしている視力3.0ランドルト環のサイズについても投稿したのですが、かなり小さく、真・黒色無双がうまく塗布できるか不明です。
室内で見るために理想的な2m視力表の場合、視力3.0のランドルト環のギャップは0.194ミリメートル(すなわち、194ミクロンメートル)と算出されており、すごく小さいです。
この形を実現する保護剤(マスク)の開口部が小さいので、インク粒子一粒のサイズが大きい場合、ねらった形にできない可能性があるのです。
真・黒色無双のサイズについて聞いてみたところ、2~30μmミクロンメートルの実績値とのこと。厚さも、200ミクロンメートルくらい必要とのこと。
むむ、粒子がランドルト環の短い幅を埋めた時、6個の粒子で埋めることになります。また、マスクの側壁への付着など、うまく加工できるかわからないですね。
引きはがす時にも、マスクへ付着してきてしまうかも?これは難しいか?もっと小さい粒子が粒子間を埋めてくれればいいだろうけど、光の反射具合が変わってしまえばあまり意味はありません。やってみないと分からない、ということですね。
しかしそれは私が2m視力表を作ろうとしているからであって、例えば10m視力表であれば、その5倍のギャップサイズで良いわけです。まずは屋外モデルで視力3.0を作ればいい、というわけですね。
まとめ
今回の光陽オリエントジャパン社、暗素研様をご訪問させていただき、とても素晴らしいものを見せていただきました。
単なる塗料販売だけにとどまらず、用途や塗布方法、評価方法まで様々なことを教えていただき、着想がたくさん湧きました。
視力3.0以上を実現するためまい進していきます。
さて、次回の課題は「最高に白い基材(紙)」です。こうご期待!
先日出版した書籍では視力2.0だった私ですが、本研究がうまくいけば、視力3.0になるはず!目が良くなる方法に関しては、拙著もお手に取っていただけますと幸いです。↓
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