【小説】たまきへの手紙📩014〜時空の旅と花壇〜
火🔥と水🌊と🍃風と🕗時の世界
少年少女の時空を超えた旅が始まる
登場人物
🧊たまき、氷の魔法使い少女
🔥ひなた、炎の魔法使い少女
💀ネビュラ、魔法学校の校長
🐕🦺ケルベロス、魔獣
前回までのあらすじ
白髪の転校生🧊たまきは放課後、三人娘に清掃ロッカーに閉じ込められる。それを助けた同級生の🔥ひなた。しかし、三人娘の正体は🐕🦺魔獣ケルベロスだった。たまきは魔法で応戦するが歯が立たず、なんとか氷の壁で防御したものの、ひなたと共に壁の中でジリ貧となり、たまらず💀校長ネビュラに助けを求める。
14話『時空の旅と花壇』
💀ネビュラは右手に持った▪️黒い箱をかざし「時空連結!」と叫んだ。すると黒い箱から青白い🧵糸のような細かい稲妻が発生し、箱を中心に空間が歪みだだした。
🔥「なっ‥なにこれ、なにこれ!」
🧊「落ち着け、だいじょうぶだ」
黒い箱に吸い込まれるように、ネビュラ、ひなた、たまきが、小さな箱の中にすぽんっと入った。
🔥「ひゃっ!」
🧊「怖かったら目を閉じておけ」
ひなたはジェットコースター🎢で一気に落とされるような感覚になり、お腹がきゅっとした。でも、何となく目を閉じたら負けるような気がして、かっと目を見開き、両手で自分の体を抱え込むようにして、自我を保った。すると目の前がだんだん明るくなり、ついに真っ白になった。
🔥「何も見えない‥」
🧊「おどろいたな‥はじめての時空連結で、自我を保ってるヤツ、初めて見たよ‥」
🔥「何も見えないけど、声は聞こえるね」
🧊「ああ、時空の狭間に入った、もうすぐ出口につく」
🔥「あっ、何か‥なんだろ、黒い雫のようなモノが、ぽつぽつと落ちてるような‥」
🧊「へえ‥いきなり視えるんだ、すごいなオマエ、素質あるよ」
ひなたは真っ白な世界に、黒い小さな雫•がぽつぽつと、一定の周期で落ちているのを感じていた。不思議と一定の周期を感じることで、気持ちがだんだん落ち着いてきた。
💀「二人ともだいじょうぶか?」
🧊「ワタシは慣れてるけど、この子にはキツいんじゃないの」
🔥「‥なんか、この感覚‥知ってる」
🧊「えっ?まさかオマエ‥」
ひなたは黒い雫が落ちていくその先を、どこまでも、どこまでも、追いかけているうちに、だんだんと視界がひらけてきた感覚があった。
いったい、どのくらい時間がたったのだろうか、一瞬の出仕事のようだけど、ものすごく長い旅をしたような、不思議な感覚だった。
💀「さあ、ついたぞぃ」
ひなたはまたお腹がきゅっとなり、ひゃっと、小さく叫んだ。まっしろだった世界にだんだん色がついて、視界がひらけた。
🔥「わっ!外にいる、ここどこ?」
🧊「校舎の真ん中の中央花壇だ」
💀「ご名答!どうじゃ時空の旅は」
🔥「もうっ!びっくりしたよ!!」
🧊「いつもながらキモチ悪いな‥」
3人は花壇の真ん中でゆっくり立ち上がり、赤、黄、紫の色彩を目に焼き付けていた。
ED曲『心海』
(つづく)
