連載第2回:Audit Beacon受賞者が語る「Don't Trust Until Verify」— AI時代の不正・ガバナンス・連続アシュアランス【シリーズ完全解説】
プロローグ — シリーズ第2回、舞台は「AIの加速」へ
Rania Bejjani が企画した『Audit Beacon Award Series for Internal Audit Month』、その第2回が公開されました。
前回の Episode 1 では、Tracie Marquardt(カナダ)、Hal Garyn(米国)、Salih Ahmed Islam(トルコ) の3名が「内部監査は何が壊れているのか、何を変えるべきか」という根本問いに正面から向き合いました。プロセス監査の慣性、作文に追われる時間、検査官のマインドセット――その診断と処方箋は、職業全体に投げかけられた宿題だったと思います。

今回のEpisode 2は、その「変えるべき」をどこに向けるかを、より具体的な技術トピックで掘り下げます。題して『Emerging AI Technology and the Acceleration of Risk(新興AI技術とリスクの加速)』。AIが事業モデルを書き換える速度に、内部監査は追いつけるのか。追いつけないなら、何を捨てて、何を増幅させるべきなのか。

Rania は今回、3名のソートリーダーを迎えました。
Dr. Ursula Schmidt(ルクセンブルク) は元 RTL Group の内部監査・コンプライアンス責任者、現在は金融セクターの独立社外取締役、IIA Luxembourg の理事も務め、Beacon Award を3年連続(2023/2024/2025)で受賞しています。
Gehan Alharbi(サウジアラビア) は航空・銀行・運輸・政府部門で監査機能の変革を推進してきたエグゼクティブリーダー。Vision 2030 の野心と整合する形でガバナンス・倫理・組織レジリエンスを助言し、Audit Mentor Community の創設者でもあります。
Tom McLeod(オーストラリア) は鉱業・メディア・製造業・教育セクターで30年超のリスク・内部監査機能を率いた経験を持ち、リスク戦略・ガバナンス・組織レジリエンスについて取締役会・経営層に助言してきました。
そして私自身、IA Insight Lab でこの連載を続ける一人として、本記事ではEpisode 2の議論を構造化し、日本の内部監査人にとっての意味を考えていきます。シリーズ第3回には、私自身が Renato Trisciuzzi、Chidambaram Narayanan とともに登壇予定です。
Tom McLeod — 「これはキャリアでも世代でも生涯でもなく、職業史上の一度きりの瞬間だ」
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