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連載第1回(全4回):Audit Beacon受賞者が語る「内部監査は何を変えるべきか」【シリーズ完全解説】

プロローグ — ロンドンから始まった世界規模のラウンドテーブル

2026年5月、ロンドンに拠点を置く Rania Bejjani が、ある実験的なポッドキャストシリーズを公開しました。タイトルは『Audit Beacon Award Series for Internal Audit Month』。全4回・4テーマ・1つの共通目的。

集まったのは、元IIA(内部監査人協会)グローバル会長兼CEO Richard Chambers が発表した Internal Audit Beacon Award の2025年受賞者たち。世界25か国・100名以上の候補者から選ばれた、いわば「世界の内部監査の灯台」と呼ばれる人々です。

それぞれが自分の国で内部監査の改革を進めるソートリーダー。彼ら/彼女らが、はじめて一つのバーチャル円卓に集まりました。Rania はその場をこう表現しています。

「私たちの職業への愛と祝福のために、いまこそ内部監査がどこに立っているのか、そしてどうやって未来をかたちづくるのかを照らし出したい。」

私自身、2025年の Internal Audit Beacon Award を受賞した一人として、このシリーズの第3回に登場しています。今回から IA Insight Lab で、このシリーズを順番に解説する全4回の連載を始めます。第1回は、シリーズ全体の概要と、Episode 1「内部監査は何が壊れていて、いま何を変えるべきか」を取り上げます。

参考までに、私自身の Audit Beacon Award 受賞経緯については、こちらの記事に詳しく書いています。



シリーズ全体像 — Rania が描いた4本の柱

このシリーズは、ある明確な構造を持っています。Rania は冒頭で「四つの章、四つのテーマ、一つの共通目的」と宣言しました。共通目的は単純明快、「What is broken and what must change(何が壊れていて、何を変えるべきか)」です。

各回のテーマと出演者は次のように展開されます。

Episode 1 — What is broken in Internal Audit, and what must change now?
Tracie Marquardt(カナダ・10,000人以上の内部監査人をトレーニング、Inspiring Women in Audit podcast 主催)、Hal Garyn(米国・元IIAグローバル幹部、Audit Executive Advisory Services マネージング・ディレクター)、Salih Ahmed Islam(トルコ・FMCG/小売/製造業で25年超の実務経験) の3名が集結。「いま職業として何が機能不全に陥っているのか」を世界横断で議論します。

Episode 1 — いま職業として何が機能不全に陥っているのか?

Episode 2 — Emerging AI Technology and the Acceleration of Risk
Dr. Ursula Schmidt(ルクセンブルク・元RTLグループの内部監査・コンプライアンス責任者、IIA Luxembourg理事)、Gehan Alharbi、Tom McLeod。AIの加速がもたらすリスクと、それを活用する側に立つための論点を扱います。

Episode 2 — 新興AI技術とリスクの加速

Episode 3 — Leadership, Talent, and the Auditor of the Future
Renato Trisciuzzi(ブラジル・28年以上の経営経験を持つベストセラー著者)、私(HIRO・日本/米国で内部監査コンサル・IA Insight Lab主宰)、Chidambaram Narayanan(オマーン・地域最大級コングロマリットの内部監査リーダー、Oman LinkedIn Top 10 Voices)。私はこの回で、AI時代に求められる人材像や組織・リーダーシップなどについて語っています。

Episode 3 — リーダーシップ・タレント・監査人の未来

Episode 4 — Where Do We Go From Here? The Future of Internal Audit
Dr. Rainer Lenz(ドイツ・「ガバナンスの庭師(Gardener of Governance)」概念の提唱者、30年超の国際的な内部監査・財務経験を持つ独立社外取締役、コーポレートガバナンスを研究する大学教授)、Robert Berry(米国・内部監査トレーナー、キーノートスピーカー、ポッドキャストホスト)、Norman Marks(米国・元CAE・元CRO、内部監査とERMの進化に関する世界的ソートリーダー、複数の代表的書籍の著者)。シリーズ完結編として、Rainerの「ガバナンスの庭師たれ」、Robertの「AI is not special. It's just fast.」と「友であれ」、Normanの「過去を監査するのを減らし、未来を監査するのを増やせ」を軸に、シリーズ全体を貫いた『監査の中身ではなく監査の関わり方を変えよ』という結論を提示します。2026年5月24日に公開され、本連載でも完結編記事として取り上げています。

Episode 4 — 未来の内部監査はここからどこに向かうのか?

Episode 1 の入口 — Rania が見た「ベルカーブ」

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