史上最強の年間最多勝 2018
一年納めの九州場所の番付も発表になり、今年も年間最多勝争いが大詰めになりました(九州場所は11月11日が初日)
ということで、まずは去る秋場所までの年間勝ち星ランキングをご覧ください。

ここまで5場所すべてで幕内に在籍した力士を、勝ち星の多い順に並べました。このうち、35勝以下の力士たちは、すでに年間最多勝の可能性がまったくなくなっています。
この最多勝断念組に白鵬の名があるのが、今年の波乱を象徴していますね。秋場所全勝優勝なのに、通算31勝。仮に九州場所で連続全勝優勝しても、年間勝ち星は46勝どまりですから、白鵬史上最低でしょう。昨年は史上最低勝ち星ではあっても、史上最多の10回目の年間最多勝を獲得したのにねえ。そのうえ、報道によれば九州場所はどうやら休場が濃厚。このままいくと、年間最下位もありうる情勢です。
と思ったら、じつはこれより下にもう一人ランキングしている人が。

昨年は同じく横綱の鶴竜が年間最多勝争い最下位を記録したのですが、今年は稀勢の里の番です(すでに確定) うーん両横綱が最下位ワンツーフィニッシュかい。
まあ去年も書きましたが、休場しても番付の下がらない横綱の特権ですから、あまり気にせずに巻き返しを期してください。
というのも、その昨年最下位の鶴竜が、今年は堂々の首位タイで九州場所を迎えているからです。さらに言うなら、現在まで同点首位の栃ノ心も、昨年は41勝しか挙げられず年間15位タイ(わりと上のほうに感じるかもですが、6場所幕内在籍のランクイン力士、昨年は30名だけでしたから半分以下です)
年単位の争いとは、かくも厳しく、毎年好成績をあげ続けるのがいかに難しいかがわかろうというものですね(それだけに9年連続、10回獲得の白鵬は凄いんです)
さて肝心の首位争いですが、トップの二人と、それに続く力士たちの差がちょっと開いています。
3位の御嶽海が「5勝差」 続いて高安が「7勝差」 次いで、逸ノ城と魁聖が「8勝差」 まあこのへんまでが数字上は最多勝圏内でしょうが、実際には逆転は難しそう。豪栄道以下は、さらに厳しいでしょうね。
ただし、トップの鶴竜と栃ノ心がコケれば話は別です。
覚えてますか、この2人、名古屋場所は揃って休場してたんですよね。
縁起でもないことを言うようですが、もしこの両雄が上積みに失敗するようだと、一気に大混戦。誰が浮上しても不思議ではないような争いとなります。縁起でもないけど。
ということで、九州場所はこの勝ち星ランキングをにらみながら、星ひとつに一喜一憂するのも面白いでしょうね。
大相撲/丸いジャングル 目次
【2018/11/8】白鵬の休場が発表され、31勝止まりが確定。すでに最下位が決まっている稀勢の里(全勝しても26勝止まり)とともに、両横綱がボトムツーを形成することになった。まあ横綱だから仕方ないや。そう思っていたら、続いて鶴竜も休場を発表。やっぱり縁起でもないことを言うんじゃなかった。すまん鶴竜。これで鶴竜の初めての年間最多勝獲得もほぼ消滅。現在トップに並んでいる栃ノ心は、10勝を挙げさえすれば初の年間最多勝を決められることになるが、さてどうなることやら。
【2018/11/19】中盤戦に入って9日目が終了。鶴竜の休場で年間最多勝ぶっちぎりかと思った栃ノ心ですが、不調。ここまで4勝5敗の黒星先行は予想外です。追う御嶽海もいまいちで、5勝を上積みしただけ。栃ノ心55勝、御嶽海51勝と、いまいち伸び悩んでいます。追い上げてきたのが高安で、7勝を積んで51勝と先行する御嶽海に並んでいます。トップとは4勝差ですが、今場所の流れからいうと優勝と年間最多勝の両手に花も夢ではない? 続いて豪栄道が48勝で追っていますが、すでに圏外で、栄冠を手にする可能性はこの3人に絞られています。さあ千秋楽の土俵上、西日本新聞社の表彰を受けるのは、誰だ?
【2018/11/26】九州場所が終了し、今年の最多勝争いは決着しました。最多勝はけっきょく栃ノ心の逃げ切り。初の年間最多勝に輝きました。とはいえ、九州場所も大失速で、トータル59勝と1場所平均10勝の60勝ラインに届きませんでした。史上最低を記録した昨年の白鵬の年間57勝は上回ったとはいえ、史上2番目の低スコアです。横綱大関に伍して関脇・御嶽海、そして九州場所優勝の小結・貴景勝が50勝ラインを超えて上位にランクしたのは明るい材料ですね。

この15名が、2018年に幕内6場所をつとめあげ、なお勝ち越し以上の星(年間90番で45勝以上)を残した面々です。ここに横綱が1人しかいないのが今年の相撲界の荒れっぷりを象徴しています。
絶対の第一人者が揺らぎ、いよいよ群雄割拠の大相撲からは、来年も目が離せそうもありません。
