相撲協会 真・評議員会
初場所を前にして、一連の騒動もやや終息気味ですね。まあ場所は滞りなく開催されねばなりませんからねぇ。Show Must Go On!
とはいうものの、今回の騒動は、はからずも協会内部での深い断絶を露呈したものだと思われますので、来月の理事選挙も含めて、見守っていきましょう。
まさか、こんなことにはならないでしょうね。→【こんなこと】
さて、今回の騒動の最後にいきなり現われて、貴乃花親方の理事解任に断を下したのが、日本相撲協会の評議員という皆さまがた。
今まで表に現われることは少なかったのに、今回はバッチリ主役級で、議長のおばさま(失敬)が大いに目立ちましたね。
そう、日本相撲協会の最高議決権を持つのは、理事長でも理事会でもなく、もちろん白鵬でもなくて、この評議員会なんですよ。
知らなかったでしょ?
理事の選任や解任、組織の変更といった重要な議決は、理事会の決定結果を評議員会が承認しないといけない仕組みなんです。
評議員会は、2014年1月30日に、日本相撲協会が従来の財団法人から公益財団法人に改称された際に設置された最高議決機関。
定款によりその設置規定が定められ、定数は5名以上7名以内。しかも総数の過半数は外部有識者にするという規定がある。ひらたく言うと、親方じゃない人が過半数を占めなきゃダメなんです。
というわけで、現在の評議員はこの7名。
池坊保子(元文部科学副大臣)*議長
千家尊祐(出雲大社宮司)
小西彦衛(日本公認会計士協会監事)
海老沢勝二(元NHK会長)
南忠晃
佐藤忠博
竹内雅人
外部から4名、協会内部の年寄から3名(評議員の権限が強いため、この3名は年寄りとの兼任は認められずいったん退任の形をとるため本名で記載)
一見、規定を満たしているのではありますが……内部からの起用を規定ギリギリの3名まで出しているあたりに、協会の本音が出ている気がします。
外部の4名にしても……いえいえ私などがどうこう言えるような方々でないのはモチロンですが、いささか年齢がお高めなのでは。小西氏は年齢不明ですが、池坊氏は75歳、千家氏74歳、海老沢氏は80歳。高齢者がダメとはいいませんが、人選に偏りがあり過ぎでしょう。
この顔ぶれを見ても、協会の基本的なスタンスは分かりやすいですね。要するに「俺たちのやることに口出すな」でしょうね。
そのことを象徴しているのが、内部から選任の3人。本名だとわからないけど、こういうことです。
南忠晃=湊川親方(元小結・大徹)
佐藤忠博=大嶽親方(元十両・大竜)
竹内雅人=二子山親方(元大関・雅山)
どうです? いずれも現役時代の実績が抜群というわけではない、失礼を承知でいえば「小粒」ですよね(体格は別として)
要するに「執行部の言うことをよく聞く人々」で構成されている機関なのですよ、評議員会ってのは。
いや、これでは自浄作用も何もないでしょう。やはりもっとビシッと協会の理事や親方衆にモノ申せる人々で構成しないと。
そこで、より適任の人々を思いつきました。
相撲界は現役時代の土俵の成績が、何と言っても大事な世界。だから前にもこんな提案を書いたわけですが→【こんなこと】
ここはひとつ、すでに相撲協会から身を退かれた、元・横綱のみなさんにお願いするのはどうでしょうか?
現役の親方衆にとっては、そのほとんどが師匠だったり兄弟子だったり、ついに勝てなかった「壁」だったりするだろうから、睨みも押しもバッチリ、最高のお目付け役になると思いますが。
ではその、在野でご存命の元・横綱ってどんな面々かというと……
花田茂廣(栃ノ海)1938年生まれ
竹沢勝昭(北の富士)1942年生まれ
輪島博(輪島)1948年生まれ
下山勝則(2代目・若乃花)1953年生まれ
石山五郎(三重ノ海)1948年生まれ
北尾 光司(双羽黒)1963年生まれ
曙太郎〔ロワン・チェド〕(曙)1969年生まれ
花田 虎上(3代目・若乃花)1971年生まれ
ドルゴルスレン・ダグワドルジ(朝青龍)1980年生まれ
ダワーニャム・ビャンバドルジ(日馬富士)1984年生まれ
す、すごい顔ぶれだ。凄味は十二分ですな。
柏鵬時代の名バイプレイヤー・栃ノ海、NHKの相撲解説者として活躍中の北の富士、北の湖・前理事長とは同期生の2代目・若乃花、そして理事長経験者の三重ノ海。泣く子も黙る顔ぶれだ。
ご高齢の栃ノ海さんや、病気で退職された若乃花さんはともかく、テレビで切れ味鋭い舌鋒をふるう北の富士さんあたりには、今でももっともっと協会に苦言を呈していただきたいくらい。なにしろ、八角理事長は北の富士さんの弟子だもんね。ぜひとも「保志、これじゃダメだろ!」と、一発「喝」でも入れていただきましょう。
と、盛り上がりかけたんですが、残りの面々を見るとちょっとトーンダウンしますね。いずれ劣らぬスキャンダラスな方々ですからねえ。
年寄株をめぐるスキャンダルで協会を去りプロレスラーに転じた輪島、自らの師匠と大喧嘩したあげくに現役のまま角界を去った双羽黒こと北尾、親方になるために日本国籍を取得しながら総合格闘技家に転じた曙、実弟の貴乃花との不仲などもあってタレント実業家に転身した3代目・若乃花、そしてあの朝青龍だ。ここでは新顔の日馬富士は言わずもがな、破壊力十二分の集団じゃありませんか。
こうして見ると、ここにも、異質なものを排しようとする相撲協会の体質が現われている気がせんでもないですね(そうでもないか)
よろず組織というのは、古くなって硬直化するとさまざまな軋みが出るもの。日本相撲協会も、その前身の大日本相撲協会時代から勘定すると、はや90年以上(1925年設立)
そろそろたまった膿みを出し、サビを落とす時期に来たのかもしれませんね。
