「気のせい」では終わらせない。自分を守るための記録の残し方
労災申請をして、審査請求まで戦った。
結果は、負けだった。
でも、「私がおかしかったわけじゃない」と証明できた。
なぜ労災申請をしたのか。
許せなかったから。これが一番だ。
自分たちは何も知らず、それが当たり前。自分たちは上で、他は下。自分たちはやらないけど、こっちがやるのは当たり前。給料なんて本当はいらない。ならもらうな。こっちによこせ。
何が起きていたのか
さんざん好きにやっていて、結局公益通報を試みたけど、何もならなかった。状況は悪化の一途をたどり、ついに技能実習の受入職種とは関係ないものをやらせ、それに我慢できない実習生が帰国させられた。
「わがままを許してはいけない」
理事長のメールにそう書いてあった。どっちがだ、と思った。信じられなかった。
私がやってきたことはそんな人間に利益を与え、それは当たり前、という感じで、足元を見た給料で払ってやってるんだからと上から目線だ。
私が弱いからいけないのか。以前のように、「なんかおかしい」が、はっきり言語化できたらすぐ退職。今まではそうしてきた。でも、コンプライアンスを何とも思わない人間を相手にすると、そうもいっていられなかった。
警察に行くべきか。行ったところでどうにもならない。労働基準監督署へ行った際には、「こんな低い給与で働くことが不満ってこと?」と言われた。組織がおかしい、労基的にどうなのかを知りたかっただけなのに、なぜか、そっちにも下に見られて、おしまいだった。
女で、三十過ぎて、独身で、それだけで、私の価値は低くなるようだ。
だから、記録を取った
感情だけでは、何も変えられなかった。だから私は、記録に変えた。
記録を取ったのは、自分を守るためだ。
実務をやっているのは私だ。何かあったとき、「勝手に事務がやったこと」と言われないために。何の話があったか、どんな指示があったか、やり取りの記録を細かくつけた。メールも全部共有した。何か対応したときは報告もメールで行った。企業宛ての郵便も追跡番号を保管した。電話で対応した場合も、日付と内容を記録した。すべて、自分を守るためだ。
結局、守られなかったが。
それでも、これらの記録から、細かく制度を比較した。この時の指示は責任者がするもので、事務に降ろすものではない。経験がないにもかかわらず計画作成指導者になっているのはおかしい。実習できる環境なのかそもそも把握できず、行政処分になった企業も出た。
それらを全部掬い上げ、一つ一つ掻き出したことで、私は悪くなかった、と、胸を張って言えるようになった。
勝ち負けで言えば、負けだ
記録は、私を守ってくれなかった。でも、私の正しさは証明した。
審査請求まで行ったが、私の言い分は却下された。弱判定が数個、中判定が一個。
基準の中では計り知れない苦境を強いられても、私を救ってくれる制度はなかった。
あの人たちの高笑いが聞こえた気がした。
肝心の事務局長のパワハラについて、録音を取っても聞きたくなかった。また事務局長は言いたいことを言った後すぐに事務所を後にするため録音の準備ができなかった。これは悔やまれる。
記録は足りなかった。でも、今後、何かあって明るみに出たとき、もう私はすでにこうだったと提出している。前から言っていたと言える。私は行政に試みたことも、組合を何とか良くしようとしたことも、すべて。
私が過敏で、心配性で、神経質で、だから不安神経症になった。性格が弱いから。
そうじゃないと証明できた。証明してやった。
証明書類を卒業論文並みに書き上げたことが、私の軸がぶれなかったことを意味する。
勝ち負けで言えば、負けだ。でも、次は勝つ。これだけされても心が折れたけど、次はここよりもいい給料で楽しく働いていますと言えるようになっている。無駄な時間を費やしてしまったと思うけど、これから上がる。やり切ったから。
あなたたちよりいい人生を、幸せに送っていますから。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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