逃げるのは負けじゃない。あのとき辞められなかった私へ。
大丈夫、大丈夫。 みんなそうだよ。 気のせいだよ。
そう言い聞かせていた私は、過呼吸で病院へ運ばれました。
これは前職での話ではなく、新卒で入社した職場での話です。
過呼吸を起こして、母に付き添われて病院へ行きました。母の知人が通院していた、内科も標榜しているクリニックでした。内科もあるから、という安心感で行けた感じです。
自分から積極的に行ったわけじゃない。おかしいとは思っていたけど、どう病院にかかればいいかも分からなかった。当時はメンタルの病気がまだあまり知られていなかった時代でもありました。
なぜ休めなかったのか。理由は2つありました。
ひとつは、休んだら弱い奴だと思われる、という恐怖。それだけじゃなくて、休んで戻っていった後のことが怖かった。あの人メンタル弱いんだよね、って腫れ物扱いされる未来が、頭から離れなかった。
でも正直に言うと、休んだとして、自分自身がその職場に戻る勇気がない。戻れない自分を認めたくなかった。
もうひとつ、病院に行けなかった理由もありました。精神科に対するイメージ。
騒ぐ人がいる、ぶつぶつ言っている人がいる、頭を壁に打ち付けている人がいる。普通の病院の待合室とは違う場所、というイメージが頭にありました。そこに自分がかかる、という拒否感。
私が最初にかかったのは心療内科でした。精神科との違いも正直わかっていなかった。なんとなく、精神科の方がハードルが高い気がしていた。
でも、ある病院の医者にこう言われました。「神経内科も心療内科も精神科も、変わりませんよ」と。態度は悪かったし、こっちは調べてきているのにその一言で終わらせるのか、とも思いました。ただ、ハードルの高さは思い込みだったんだと気づいたのは確かです。
あの頃、休まなかった結果がどうなったか。
前職でも同じことを繰り返しました。大丈夫、気のせい、と言い聞かせながら働き続けて、不安神経症を発症しました。今も通院しています。あれから7年になります。
今思えば、早く逃げればよかった。休職が認められるような組織でもなかったし、休むと言えば辞めろと言われる雰囲気があった。だったら辞めてしまえばよかった。でも辞められない理由がありました。外国人技能実習生の書類を私が担当していたから。職場を自由に選べない彼らと、辞められない自分が重なって、申し訳ない気持ちがありました。彼らは逃げられないのに、私は逃げるのか、と。
同じような感覚がある人に、伝えたいことがあります。
おかしいな、と思ったらまず調べてみてください。今はネットに情報があふれています。病院の予約だけ取ってみるのもいい。予約して2週間後になることも多いけど、もしその頃に大丈夫そうだったらキャンセルすればいい。まず予約することが大事です。
そして、意地にならず辞めることも選択肢に入れてほしい。転職市場は今、活発です。転職回数、退職理由、働いていた期間が短いこと、気にしなくていい。自分を優先して、さっさと逃げていい。
私は意地になって逃げなかった。その結果が7年です。
あなたには、同じ時間を使ってほしくない。将来が不安だろうけど、「今」をみて。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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