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頑張りすぎるHSPへ。自分を守る「70%稼働」仕事術

金曜の玄関で、崩れ落ちる

金曜日の夜、家に帰り着いた瞬間、玄関で泥のように崩れ落ちて、1ミリも動けなくなる。

そんな金曜日を、何回繰り返しただろう。

月曜日の朝、職場のデスクに向かっただけで、肩に鉄板が入ったみたいにガチガチに凝り固まる。頭が重くなって、胸が圧迫されてるように感じ息苦しい。
誰かに話しかけられる前から、もう身構えている。

HSPの私にとって、職場は「音」「気配」「言葉の裏」まで全部拾ってしまう場所だった。
だから人の3倍疲れる、なんて言われ方をするけど、正確には3倍じゃない。もっとだ。

手を抜くことに、罪悪感を抱いていないだろうか。
でもそれは「サボり」じゃない。あなたが壊れないための、生存戦略だ。


新卒1社目、退院数日後の配属

正直に書く。

私の新卒1社目は、雰囲気がまるで自衛隊みたいな職場だった。

しかも私は、脳梗塞で入院して、退院してからまだ数日というタイミングで入社・研修・配属だった。

新人は何もできない。
だからとにかく早く準備する、片付ける、電話に出る、声を出す。それが当たり前とされていた。
しんどさは、見せてはいけないものだった。

だから、見せなかった。

代わりに、体が壊れていった。

だんだんイライラが強くなって、ちょっとしたことでキレるようになった。食欲がなくなっていたはずなのに、食べてはいたから、自分でも体重が減っていることに気づかなかった。

不調が出てから1ヶ月で、3キロ以上落ちていた。

出勤前、過呼吸になり、そのまま、病院に行った。
最初の診断は適応障害。
上司から紹介された病院では、抑うつ状態と言われた。

誰も「そこまでやれ」とは言っていない。
でも「しんどいは見せるな」という空気の中で、私は勝手に自分を追い詰めていった。

こりごりだと思ったはずなのに、2社目でも、私はまた頑張りすぎた。同じことを繰り返した。

やっと変わったのは、3社目以降だった。


職場でこっそり「70%運転」で生き延びる3つの工夫

1社目で壊れて、2社目でもまた同じことを繰り返した私が、3社目以降でようやく身につけたやり方がある。

元気よく「はい!やります!」と即答するのをやめた。代わりに、こんな工夫をするようになった。

① 「確認しますね」でワンクッション置く

頼まれごとをされた瞬間、反射で「できます!」と言わない。
「確認しますね」と一度引き取って、状況を確認してから静かに対応する。

即答は、相手には便利でも、自分の体力をノーガードで差し出しているのと同じだ。

② 「秒で返信する便利屋」から脱却する

チャットやメールに、届いた瞬間に反応するのをやめる。
少しタイムラグを作るだけで、「いつでも捕まる人」という扱いから抜け出せる。

これは冷たさではなく、境界線だ。

③ 自分の合格ラインを80%まで下げてみる

自分にとっての100%は、他人から見たら150%に見えていることもある。
「ちょっと粗いかな」くらいで一度、外に出してみる。

意外と、誰も気づかない。気づくのはいつも自分だけだ。


あなたの70%は、あなたを守る権利

職場で最低限のエネルギーで動くことは、大切な自分と、自分の生活を守るための権利だ。 これ以上、会社に自分の魂まで差し出す必要はない。

ただ、正直に言っておきたいことがある。

どれだけ自分が「70%運転」を心がけても、組織そのもののコンプライアンスが崩壊している環境では、それでも120%の労働を強いられることがある。

もし今、あなたがそういう環境にいるなら、日常の温存術だけでは足りない。
そこから先は、自分を守るための「記録」がいる。


ここまで読んでくださってありがとうございます。
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