感受性が豊かな私が見つけた、小さな幸せ。
HSPって、感情のキャパシティが人より広い分、消耗するのも早い。
小説を読めば登場人物に感情移入しすぎてしんどくなる。先日も面白そうな因習村系のミステリーホラーを立て続けに読んだら、村の中での女性の位置づけや、逃れられないしきたりに感情が引っ張られてしまって、気づいたらぐったりしていた。
この場面、私ならどうするだろう。この人がこうしていたら、幸せになれたんじゃないか。
そういうことを、ぐるぐると考えてしまう。
映画も、感動系・戦争系・恋愛系はほぼ避けている。理由は単純で、感情が大変なことになるから。
だから意識的に、小さな「ほっこり」を集めるようにしている。日常に転がっている、誰かの優しさとか、生き物のかわいさとか。
これはそういう記録です。
1. 駐車場のワンコ
車を停めて降りようとしたとき、ふと隣の車を見ると、ちゃんと飼い主さんを待っているワンコがいた。
目が合った。吠えられるかなと思ったら、しっぽフリフリ。
かわいい。お留守番できてて、偉いね。

2. 子猫のぷっくりお腹
YouTubeで猫動画を見るのが好きだ。特に、生まれたばかりの子猫。
猫を保護しているボランティアさんのチャンネルで、生まれたばかりの子猫たちが映っている。生まれたばかりの子猫は、まだ自分で尿も便も出すことができない。親猫がいない場合は、ボランティアさんが数時間おきにミルクを与え、排せつを促すためにお尻のあたりをティッシュで優しくポンポンとたたく。
小さくて、まだ目も開いていない。
安心しているときは、いつも兄弟とくっついて団子になって眠っている。仰向けに寝ている子猫のぷっくりしたお腹。ミルクをいっぱい飲んで、幸せそうな寝顔。
そこには、ただ幸せな光景がある。
見ているだけで、こちらまで満たされる気がする。

3. スタッフによる自動ドア
調剤薬局で働いていたときの話。
その薬局は珍しい手動ドア。でも隣の病院は手で押して開く自動ドア。だから小さい子は、薬局のドアも一生懸命ぺちぺち押す。でも、開かない。
そういうときはスタッフが開けに行く。スタッフによる自動ドア。
ママが薬剤師さんから薬の説明を受けているあいだ、お外に早く出たい子どもがてくてくドアの前まで歩いていって、またぺちぺち押し始める。スタッフがそっとドアを押さえて、開かないようにする。
すると小さい子が「ん?」って顔でスタッフを見上げる。
そのきょとん顔が、まぁかわいいこと。

4. 横断歩道のペコリ
車を運転中、横断歩道に中学生の男の子が2人。1人は自転車を引いていた。
停車して待っていると、渡り終えた後、1人の子がペコリとお辞儀をしてくれた。
小学生は横断歩道を渡り終えると、大きな声で「ありがとうございました」と言ってくれたり、ぺこりとお辞儀をしてくれる。でも中学生、しかも男子。まさかお辞儀してくれるとは思っていなかった。
思ったよりも、うれしかった。
いつしかお礼をしなくなって、当たり前になって、ちょっと斜に構えてしまうものだと、勝手に中学生男子を想像していた。
ごめんな。そのまま大きくなれよ、と思った。

5. 庭の花が咲いた
園芸が趣味になったのは、おととしのことだ。
子どもの頃は虫が嫌いで、花はきれいでも、植えたり手入れしたりはしなかった。そのままずっと、庭は眺めるだけだった。
おととし、不安神経症が悪化した。少しでも体を動かして、日光を浴びて、セロトニンを増やそうと、自宅の庭いじりを始めた。剪定、草むしり、花殻摘み。花のことは分からないからネットで調べて、いかにきれいに保てるか、どんな花で、管理方法はどうすればいいのか、少しずつ覚えていった。
枯れてしまった花もある。でも今年の春、きれいに咲いた花もある。
モッコウバラは去年、花後に思い切って剪定した。切り終わった後は、大丈夫だろうかと一抹の不安を覚えるほど、バッサリと。でも初夏には枝が伸び、今年、見事に満開の花が咲いた。
手を加えたからこそ、今年の花は見事だった。
植物は、かけた手間を裏切らない。それが、今は少しうれしい。

HSPは感情の処理に体力を使う。だからこそ、インプットするものは意識的に選ぶようにしている。
心が疲れた日は、大きな幸せじゃなくていい。
ほっこりは、消耗した感情のすき間を、そっと埋めてくれる。
あなたの「ほっこり」は、なんですか。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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