【読書記録】『「死後生」を生きる』を読んで考えたこと
柳田邦男さんの『「死後生」を生きる 人生は死では終わらない』を読みました。
「死後生」ってなに? と、まず思いますよね。
私もそれが気になって、手に取りました。
まあ、つまりは、スピリチュアルな方向でも何でもなくて、死んだあとも生きている人の心の中で存在すること、のようです。
え? それって、「あなたは私たちの胸の中で生き続けるわ」というやつ?
などと書くと、もう身も蓋もないんですけど。
ただ、実際、それが精一杯というか、自分がもうじき死ぬかもしれないと思ったら、自分の生きた証のようなものを、生き残る人たちに残したい、そう思ってしまう心理ってあるかなと。
私自身、乳がん検診で引っかかったときに、マジでそれを考えたので。
そして肉体的いのちは、生物としてのピークを過ぎるとどんどん下降線を描くわけですけど、精神的ないのちは、死の瞬間まで成長できるそうです。
「死後生」として存在したければ、精神的成長はし続けないと難しいかもしれません。
精神的に幼くて、他人に迷惑ばかりかけてると、やっぱり残される方には苦痛の記憶が強く残るので。思い出した瞬間に、「迷惑な人だったな」で、思考停止されちゃうかもしれない。
まだまだもう少し生きている人間として、そういうことを考えちゃいました。
著者はノンフィクション作家なので、この本には、死にまつわるインタビューや講演の記事がおさめられています。
コロナ禍での死、日野原重明先生ほか先人たちとの対話、ご自身の息子さんを亡くされたお話、事故や災害での「さよならなき別れ」など、様々なお話が収録されています。
正直、読むのが重いページも多々あります。
昭和の男性作家ゆえの重苦しさを、感じる部分もあります。
(そこ、そんなふうに断定しないでください~! と思ってしまう箇所もありました)
なので、家族に余命宣告が出て、本当にメンタルがしんどいときに読む本としては、こちらの方がまだ負荷が軽いかもしれません。⤵
どちらかというと、『「死後生」を生きる』の方は、死にまつわる社会を全般的に取り上げていて、その中から生きている者としての学びを探そうというような本かな、という気がします。
柳田さんも、死を仕方ないものと受け止められていて、それはもうどうしようもないものなんですけど。
それでも、最期の別れの時間は必要なので(死にゆく人にとっても残される人にとっても)、さよならのない死を少しでもなくそうと、仰ってます。
『死にゆく人にあなたができること』で書かれていた「仲よし時間をつくる」ということに近いのかな。
つまり、どちらの著者の方も、死についての価値観に差異はあまりないように見受けられますので、死ついて考える状況になった場合、どちらの本を読まれても、それはもうご本人様のお好みで……ということになるような気がしますが。
ならば、選択肢がある方がいいかなと思いましたので、この記事も書かせていただきました。(図書館で借りて読んでしまったので、宣伝しなくちゃと言う負い目もある)
自分の人生を書くことで、生き直す力が生まれ、これだけはやりたいということを見つめ直すことができる、とこの本にも書かれています。
noteに人生を赤裸々に書くことはなかなかできませんが、総括はした方がいいなと思うんですよね。生き直す力、私も欲しいので。
死ぬ瞬間まで、精神的には成長できるのですから、負けずに踏ん張っていきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
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