何百枚も生成して、コンテストで1位を取った。でも、あの時間の中身を説明できない。
〜Midjourneyでは動くのに、プラットフォームでは弾かれ続けた夜のこと〜

冬の深夜、同じエラーメッセージを何度も見ていました。
プロンプトを変える。送信する。また弾かれる。また変える。また弾かれる。Midjourneyで試したときは問題なく動いていたのに、コンテストのプラットフォームに入れると、理由も分からないまま弾かれる。その繰り返しを何時間も続けていました。
1日100枚以上生成した夜もあった。でも一番消耗したのは、画像を作る作業よりも、この「なぜ弾かれるのか分からない」という時間でした。
こんな仕組みのコンテストだった
このコンテストは少し変わった形式でした。
参加者はプラットフォームにプロンプトを登録する。読者がボタンを押すと、そのプロンプトから画像がその場で出力される。評価されるのは完成した画像ではなく、プロンプトそのものの精度です。
発表まで2週間あり、その間は何度でも修正できる。
使っていたのはMidjourneyとDALL-E。Midjourneyで納得いく画像が出るまで試行錯誤して、それをコンテストのプラットフォームで動くプロンプトに落とし込む——そのはずでした。
何が悪いのか、分からなかった
Midjourneyで動いたプロンプトを、そのままコンテストのプラットフォームに入れる。エラーになる。
どこが引っかかっているのか、エラーメッセージからは読み取れない。一語ずつ削って試す。また弾かれる。言い回しを変える。また弾かれる。構造ごと組み直す。今度は通る。でも出力される画像が思ったものと違う。また修正する。
「Midjourneyで動いているのに、なぜここでは駄目なのか」という問いに、誰も答えてくれません。調べても、同じ問題を抱えている人の情報がほとんど見つからなかった。
しびれを切らして、運営に問い合わせました。返ってきた答えは「プロンプトの内容については回答できない。運営側が関与するのはタブーだ」というものでした。公平性のためだと思います。
でもそのとき感じたのは、
「じゃあ、これはひとりで解決するしかないのか」
という、少し突き放されたような感触でした。結局、ひとりで壁に向かい続けるしかなかった。
やっとプラットフォームで意図した画像が出たとき、達成感というより、消耗した後の静けさがありました。
「ようやく終わった」という感触だけが残っていた気がします。
動いた後も、止まれなかった
プロンプトが通って、画像が出力されるようになってからも、手が止まりませんでした。
「もう少しこうすれば良くなる」という感触が、次々と浮かんでくる。発表まで2週間あるので修正できる。その仕組みを使って、何度もプロンプトを書き直していました。どこで止めるかが、よく分からなかった。
完成させたはずのプロンプトに、また手を入れる。その繰り返しが、2週間の大半を占めていた気がします。
1位で3万円。でも「で、次は?」だった
結果は1位でした。賞金は3万円。
通知を見た瞬間、悪い気はしませんでした。でも、エラーと格闘した夜の疲労感の方が先に来て、「1位だ」という実感がふわっとしていた。
賞金を確認してすぐ頭に浮かんだのは、「この調子で続ければ副収入になる」という計算でした。2位なら2万円、3位で1万円、4位から10位でも5,000円もらえる。
月2回開催なら、入賞し続ければ——そういう皮算用が自然と始まっていました。
2回目は2位で2万円。合計5万円になっていた。
3回目のコンテストで4位になり、5,000円をもらいました。そしてそのコンテストは、3回で終了しました。
副収入になると思っていた場所が、気づいたらなくなっていた。
あの夜のエラーと格闘した時間が、そのまま宙に浮いてしまったような感触が、しばらく残っていました。
私のAI副業迷走の記録を、他にも書いています。
