動画編集を始めて、土日が消えた
~唯一の休日が、動画編集に追われていった~

動画編集の案件に、5件まとめて応募しました。
「1件くらい通ればいいだろう」
最初は、その程度の感覚でした。
あるクラウドソーシングの動画編集案件は、1社だけ応募しても通らないと、なんとなく分かっていた。だから5社まとめて送りました。
返事が来なければそれまでだし、来ても1件くらいだろうと思っていました。
2件から返事が来ました。テスト案件でした。
2件通ったとき、嬉しいよりも「できるのかな」が先に来た
2件同時に案件を持つことになったとき、最初に感じたのは達成感ではありませんでした。
「2本、本当にできるのか」という不安の方が大きかった。5社に応募しておきながら、2件通ることを想定していなかった——というのが正直なところです。1件1件のことをちゃんと考えていなかった。
「通るかどうか」だけを見ていて、「通ってからどうするか」を考えていなかったのだと思います。
心配と締め切りのプレッシャーが重なって、眠れない夜がありました。それならいっそ作ってしまおうと、結局オールで編集していました。唯一の休日が、気づいたら丸ごと動画編集に消えていた。頭が痛かった。
あなたにも、想定外に物事が通ってしまったとき、喜べなかった経験はないでしょうか。
主人公の画像が、どこにも見つからなかった
案件の内容は、日本を褒める動画でした。私が全く興味を持てないジャンルでした。
シナリオには登場人物がいて、指定された素材サイトの無料画像を使うよう言われていました。でも、その人物の条件が「アメリカ人、身長180cm、体重100kgを超えるくらいの体格」というものでした。
探しました。条件に合う画像が、どこにも見つかりませんでした。
結局、Midjourneyで生成しました。コンテストで何百枚も作り続けたツールを、今度は誰かの仕事のために使っていました。コンテストのときとは、何かが違う感触がありました。
何が違うのか、あのときはうまく言葉にできなかったけれど。
クオリティを褒めてもらった。でも「もう嫌だ」だった
納品したとき、クライアントから「画像のクオリティが高い」と言ってもらえました。
悪い気はしませんでした。でもそのとき頭にあったのは、「もう嫌だ」という気持ちの方でした。オール明けで頭が痛くて、興味のない内容の動画を作り続けた後に、褒め言葉を受け取っても、それが何かに変わる感触がなかった。
こんな思いをするなら、自分でショート動画を作った方がいい——と、あのとき初めて思いました。誰かのコンテンツを編集するより、自分で作った方がまだいい。
その感触が、疲れた頭の中にしばらく残っていました。
2件やり切って、静かに離れた
2件を納品した後、私は動画編集の案件を探すのをやめました。
続けていればうまくなったのかもしれません。でもあのとき私には、「いつか楽になる」を信じるだけの余白が残っていなかった。
5社に応募して、2件通って、オールで編集して、褒めてもらった。その一連が「失敗」だったのかというと、はっきりそうとも言えない。
でも「またやりたい」という気持ちが全くなかったのは確かで、それが答えみたいなものだったのかもしれない、という気がしています。
私のAI副業迷走の記録を、他にも書いています。
