30年越しの相棒、その名は『ねこくん』。いまあなたに伝えたいこと
どうもで〜す!
官公庁の片隅から愛を込めて、新三大資産【徳・極・株】を発信している【とき湯の息子】🦍🌈(以下『本職』という。)です!
とある早朝。
静まり返った自室で、みんなのnote記事を読み耽るのが本職の密かな愉しみ。
そんな折、ふと『 #いまあなたに伝えたいこと 』という投稿企画が目に止まりました。
伝えたい相手、かぁ。
家族、両親、尊敬する先輩、はたまた手強い上司に、かわいい部下たち。
脳内名簿をパラパラとめくっていると、ふいに、背後に熱い視線を感じたのです。
妻も我が子も、夢の国でスヤスヤと熟睡中。
泥棒!?
いや、それにしては視線が優しすぎる。
恐る恐る振り返ると、そこにいたのは彼でした。

ー運命の『細長い箱』との出会いー
「あっ、きみだったか」
そこに鎮座していたのは、ぬいぐるみ。
その名も『ねこくん』。
本職の相棒であり、人生の荒波を共に乗り越えてきた、芸歴30年超えの大ベテランです。
彼との出会いは、幼き日の誕生日。
母上から「おばあちゃんから贈り物が届いたよ。なんだろうね?」と、細長い段ボールを渡されました。
実を言うと、本職の家庭は誕生日やクリスマスといった行事に極めてドライな家風。
そのため当時の本職は、誕生日=プレゼントがもらえる日という概念すら持ち合わせておりませんでした。
「なんだこの棒状の箱は。新種の兵器か?」
そんな無垢な心境で箱を開けた瞬間、運命の対面を果たしたのです。
当時のねこくんは、今よりずっと白く、雲のようにモフモフした気品あふれる御姿でした。
初めてもらった『誕プレ』という名の宝物。
うれしくて、うれしくて。
母上に特製のおんぶ紐を作ってもらい、どこへ行くにも彼を背負って歩きました。
文字通り、一心同体です。
ー森の神隠しと、しっぽの緊急手術ー
ある日、ちょっとした『森の冒険』に出かけたときのこと。
ふと気づくと、背中にいたはずのねこくんがいない。
「ねこくんが・・・、消えた!?」
同行していた友人は「もう疲れたから帰る」と、冷酷にも捜索を打ち切って帰宅。
薄暗くなりゆく森の中で、幼き本職は一人、孤独な捜索活動を開始しました。
「お腹空いたな」
「夜になったらどうしよう」
「もう、諦めようかな」
ネガティブな思考が脳内を蹂躙し、涙で視界が歪んだその時。
「バサッ!」
背後で何かが落ちる音がしました。
振り返ると、そこには、地面に横たわるねこくんの姿が!
この時の喜びと達成感といったらありません。
人生TOP5にランクインする歓喜の瞬間でした。
本職は今でも「ねこくんが自力で空を飛んで駆けつけてくれた」と信じて疑いませんが、両親は「木登りした時に枝に引っかかってたんだろう。」と、夢のないリアリティで片付けていました。
大人はこれだから困る。
その後、小学1年生の時には、何かがうまくいかないイライラをねこくんにぶつけ、あろうことかしっぽを『引きちぎってしまう』という大罪を犯しました。
「とんでもないことをしてしまった……」 絶望の淵でしくしく泣きながら母上に泣きつくと、母上執刀による「しっぽ縫合緊急手術」が執り行われ、ねこくんは一命を取り留めました。
ーランドセルの中の秘密ー
小学1年生の2学期。
父上の転勤に伴う転校をしました。
新しい小学校への初登校日、少年本職はなぜか、教科書もノートも入れず、ランドセルに『ねこくんだけ』を詰めて登校しました。
自分では平気なつもりでも、少年心にストレートなストレスを感じていたのでしょう。
母上の証言によれば、この『ねこくん専用ランドセル』での登校スタイルは1か月間も続いたそうです。
・・・先生、当時の本職は授業中に何をしていたのでしょうか。
すみませんでした。
さらに小学4年生のとき、大好きなおばあちゃんが亡くなりました。
喪失感と、死への恐怖。
そんな感情がぐちゃぐちゃに混ざり合う夜、ねこくんを抱きしめていると、ふと気づいたのです。
「おばあちゃん、どんな気持ちでねこくんを選んでくれたんだろう。」
きっと、おじいちゃんと一緒に百貨店へ行き、何種類ものぬいぐるみを見て、触って、「どれがいいかなぁ」と一生懸命選んでくれたに違いない。
店員さんに、本職のことを誇らしげに話したかもしれない。
母上と父上になんとなく幼き本職が好きなものを聞いてたのかもしれない。
もっと、もっと、おばあちゃんとお話がしたかった。
ねこくんが本職の宝物であることをきちんと伝えたい。
そう考えた瞬間、ぶわぁっと涙腺が崩壊しました。
隣で寝ている姉にバレないよう、布団を被って大号泣。
ねこくんの毛は、少年本職の涙をすべて、優しく静かに吸い込んでくれました。
ー思春期の乱れ、そして二代目の子育てへー
中学生になった本職は、何を血迷ったか、ねこくん自慢のモフモフをバリカンで刈り上げるという暴挙に出ました。
思春期のホルモンバランスの乱れ、恐るべし。
「ねこくん、あのときは本当にごめん」
今となっては、その虎刈りの跡すら、共に生きた証です。
就職して初めての一人暮らし。
引越しの荷物リストの第1位は、炊飯器でもテレビでもなく、もちろん『ねこくん』でした。
嬉しい時も、仕事で心が折れそうな時も。
彼はいつも寝室にいて、何も言わずに本職の心を落ち着かせてくれました。
そして現在。
かつての少年は(立派な?)大人となり、今では我が子が『ねこくん』を愛でています。
30年以上経っても未だ現役。
二代にわたる子育てを完遂しようとしているねこくんは、もはやぬいぐるみ界のレジェンドと言っても過言ではありません。
ーねこくんへ、いま伝えたいことー
森で『諦めなければ、道は拓ける』と教えてくれて、ありがとう。
不安な時、ランドセルの中から寄り添ってくれて、ありがとう。
八つ当たりをしたら、自分が一番寂しくなることを、しっぽを犠牲にして教えてくれて、ありがとう。
おばあちゃんの愛が、今もここにあることを証明してくれて、ありがとう。
そして、どんなにダメな日でも、夜になればいつも隣で
「よくがんばったね。」
と笑ってくれて、ありがとう。
これからも、我が子と、愛する妻と、そして本職のことを、どうぞよろしくお願いします。
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