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オリジナル漫画「scope」原作-27

【趙篇】VS遺伝子操作組織(緑)第5話


単身、3Fへと進軍する、趙。 バイオテクノロジーの研究室のようなドアで仕切られた部屋が点在している。 大広間に向かうと、構成員たちが待ち構えていた。こちらを向いて、布を被せた特異な機関銃3丁が台座にセッティングされている。

幹部 「 ( あれだけの人数がいたのに )中々早いな… まぁ 良い、待ってたぜ。 お前何者だ? 」

趙 「 お前らのような外道に名乗る名前は無いゾナ。 オレは、いち中華料理店のオーナーだ。 」

幹部 「 中華料理店のオーナー? そうか、“神の食材”の取引先って事だな? 仕入取引にしては物騒じゃねぇか… 何が目的だ! 」

趙 「 …お前のような若造には用は無い。代表はどこにいる? そいつに用事があるゾイ!! 仇はきっちり取らせてもらうぞ!! 」

幹部 「 フッ 舐めた口を聞きやがるぜ。何にせよ、ここまで派手にやられたのは初めてだ。誰を相手にしているか、今一度分からせてやる!! 」

< バサッ > 掛かっていた布がアンベールされると、そこには異形の機関銃が立ち並んでいた。根菜型拳銃 「 デス・レンクオンGt 」3丁共、見た目は野菜のレンコンのような形をした、ガトリングガンだ。筒状の銃身に、6つある銃口。 回転式/連射タイプの機関銃のようだ。

趙 「 おいおい、ガトリングガンかよ… こんな代物、民間企業が簡単に所有出来るものじゃないゾイ。…お前ら、軍隊じゃないゾナ? 」

幹部 「 ふっ 今さら後悔しても遅いぞ。 闇の組織にちょっかいを出すってのがどういう事か、あの世で知れ!連痕!! 」< キュドドドドドドッ!! >

大の大人3人掛かりでトリガーを弾き、強烈な弾丸が連射されて来る。とっさにドアの裏に隠れる、趙。 バラバラと崩壊するドア壁。

趙 「 中々の威力だなぁ しかも3丁同時に狙われてはたまらんゾイ…  むぅ~  …ん? これで行くか 」

幹部 「 …はぁ はぁ はぁ どうだ? 既にお前には逃げ道は無いぞ。仮に投降したところで、闇の実験体として利用されるだけだ。 ハッハハ 」

< ガゴン > ドアノブを引っ張り、強引に壁から引き剥がす、趙。 実験室のドアだけあって、頑丈そうな鉄扉だ。そのままドアノブを持ってクルクル回転させる。力いっぱいドアを回転させたところで、ドアを楯に左端の「 デス・レンクオンGt 」目掛けて猛ダッシュして来た。その速さとインパクトは、条曰くまるで走る図書館。恐怖の表情で応戦する構成員たち。 < キュドドドドドドッ!! > 高速回転と猛ダッシュによって弾かれる弾丸。 そのまま突っ込む、趙。

趙 「 どぉらぁぁあああああああ!! ぶっ飛べぇぇええええええ!!!! 」 < バゴーン!!> 衝突によって後方に大きく吹き飛ぶ構成員たち。

構成員 「 ぐはぁああ!! 」< ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!> 白目を剥いて、壁にめり込んでいる。

趙 「 チッ 中々強力な武器だゾイ… 」
回転が止まったドアを見ると、ボコボコに凹んでいる。 趙自身もダメージを負い、手足から流血している。

幹部 「 <!?> なんなんだ?こいつ… この巨体からは想像できないぐらいのスピードだったぞ。 クッ 撃て撃て!! 」 < キュドドドドドッ! >

趙 「 おっとっと… これはヤバいゾネ。 」
ドアを楯にしながら、とっさに物陰に隠れる。

構成員  「 ぜぇ ぜぇ ぜぇ… 連射するだけで体力消耗しちまうぜ。長期戦だけは避けねぇと… 」特殊拳銃のトリガーの重さに体力を消耗している。

幹部 「 休むな! 相手もケガを負っているぞ!! とどめを刺すんだぁー!!! 」  < キュドドドドドッ! >

趙 「 …うむむ、これだけ集中砲火されると、さすがにきついゾナ。 なんとか反撃せねば。 」

幹部 「 撃て・撃て・撃てー!! 撃ち殺せーー!!! まだ、まだ、まだだぁ!!! 」 < キュドドドドドドドドッ!!! >

構成員 「 …くっ 握力が。。ぜぇ ぜぇ ぜぇ。。 」立て続けの連射により、握力が限界を迎え、機関銃を打つ事が出来ない構成員たち。

趙 「 む!? ここだ! 食らえぃ! 踏(トウ)!! 」体力を消耗している構成員を確認し、とっさに黒犀型拳銃“クロサイ”を放つ、趙。

< ドッ ドッ ドゥッ! > 上空に放ったクロサイの足を模した弾丸が、落下と同時にターゲットを激しく踏みつける。

< ピューン ・・・ >

上空から降り注ぐ、荒々しいサイの地団太が、構成員たちを次々と襲う。 分厚く硬い足裏の、容赦の無い雨あられ。

< ドダダダダダダダダダダダダッ!!! >

構成員 「 ぐはっ!! ウギャっ!! ブフッ!! 」
向かって右側で「 デス・レンクオンGt 」を撃っていた構成員たちがバタバタと倒れて行く。

幹部 「 な、なに!?  こんなもの、撃ち落としてやる!! 」

< キュドドドドドッ!! > 趙が放った踏(トウ)を迎撃する形で上空へと連痕が放たれる。 相殺されるお互いの弾丸。 踏(トウ)をまともに食らってしまった構成員たちは、ひとたまりも無く床に倒れている。 激しい銃撃戦がハーフタイムを迎え、気が付くとその場に立っているのは幹部のみとなっていた。

趙 「 ありゃりゃ。 お仲間がいなくなったようだねぇ。 ニヤっ …どんなに強力な武器であっても、操る人間が劣っていれば、まさに宝の持ち腐れ。 」

幹部  「 ぜぇ ぜぇ ぜぇ… 情けない奴らめ、だから出世出来んのだ。貴様!まだ始まったばかりだぞ! 」懐から出したグローブを利き腕にはめた。

趙 「 なんだ?今さら。 オシャレは手元からとでも言いたいのか? それともボーリングでも始めるつもりゾナ? 」

幹部 「 こいつは、まだまだ試作品だが、幾分か連射も楽になるだろうぜ。 “ベアーズ グリップ” 」 手にフィットする薄手のグローブのようだ。

趙 「 まさか、手袋兵器か!? …違うか。軍人時代に噂に聞いた特殊兵器の数々、やはり都市伝説であったようだな。 」

幹部 「 さて、今度は耐えきれるかな? 」

“スキャナーマガジン”を親指で操作し、特殊弾丸を選択する 【 謎豆弾(ビーンズ)】

幹部 「 消えてなくなれ!この世から!! 邪なる福引き_エビル・ロッタリー!! 」 < キュドドドドドドドドッ!!! >

カラフルな豆型の弾丸がランダムに連射され、趙を襲う。 はじけた弾丸によって効果がバラバラのようだ。 ある豆弾は電気を帯び、ある豆弾は燃え盛り、ある豆弾は物体を溶かす。ランダムかつガトリングにて連射される特殊弾丸を、完璧に防ぎきるのは至難の技だ。徐々にダメージを負って行く、趙。グローブの効果で握力が向上したのか、連射している幹部に先程までの疲労感は無い。

趙 「 チッ 厄介な武器だゾヨ… 素人に毛が生えたようなヤツが扱ってもこれだけの脅威になるとはな。 …だが、所詮 素人は素人。 」

幹部 「 どうした、どうしたー? 防戦一方で何も出来んとは、それでも軍人か? ハッハハ そのままくたばれ!! 」 < キュドドドドドドッ!!! >

間髪入れずに連射されるエビル・ロッタリーの謎豆弾が、次々と趙の体力を奪っていく。

趙 「 ふ~ 確かにこのまま逃げているだけでは埒が明かないゾナ。…出来れば体力を温存しておきたかったが、仕方あるまい。 」

幹部 「 それにしても、ガタイに似合わず すばしっこい奴め… だが、この連射からは完全に逃れられんぞ!! 」
< キュドドドドドドッ!!! >

趙 「 おい、さっきまでの弾と思うなよ。 < パァーー >」トリガーを強く握り、パワーをチャージしている。 浮き出た こめかみの血管がはち切れそうだ。

幹部 「 な、何をしようと、無駄だぞ!ガトリングの連射の前に無効化されるのが関の山! 自慢の筋肉も肉の山! 」 < キュドドドドドドッ!! >

趙 「 …1発の重みを知ると良い。 食らえぃ!  角(カク)→ ギガント!! 」 < ドボゥ!!> あまりの衝撃で、大きく後方にのけ反った。

“重い”を込めた、趙の渾身の一発が放たれた。 超巨大化したサイの角弾が、砂煙を巻き上げながら怒涛の如く幹部に突進していく。

< ドゴゴゴゴゴォ~ >

幹部 「 な、なに!? こんなもの撃ち砕いてやる!!! 邪なる福引き_エビル・ロッタリー!! 」  < キュドドドドドドドドッ!!! >

超巨大化したサイの角弾と、炎・氷・風・毒・酸を纏った謎豆弾の大群が、正面からぶつかり合う。 < ジュドドドドドドド!!! >

幹部 「 まだ、まだ、まだ、まだ、むわぁだだぁ!!! 」
< キュドドドドドドドドッ!!! >

大量の謎豆弾の連射に押され、徐々に勢いを失って行く サイの角弾。やがて勢いは止まり、大爆発を引き起こす。< ジュドドドドド!! ・・・ドゴォン!!>巻き上がる爆風。 まるで極太の鬼の首を取ったかのように、幹部が高笑いしている。

幹部 「 む、無駄な足掻きだったようだなぁ? 所詮、お前では俺に敵わないんだよ!  …ぜぇ ぜぇ ぜぇ 」 

< !? >

趙 「 さて、ここからが本番だゾヨ。( 筋肉痛は覚悟しておこう… )

3丁あった内の2丁の「 デス・レンクオンGt 」をガッツリ両脇に抱えている。

幹部 「 い、いつの間に!? …しかし、大の大人3人掛かりでやっと撃てる代物、お前1人では撃てまい。 特殊グローブも無いしな。 クックク 」

趙 「 だから素人は素人でしかないゾナ。 機関銃が扱えない軍人がどこにいる? ましてや“屍天王”と呼ばれた伝説の軍人、舐めるなよ! 」

激太の太ももに力を込め、ダイナミックな四股を踏む、趙。 < ズブッ! ズブッ! > 片足ずつ足を地面にめり込ませ、まるで広大な大地に深い根を張る大木のように、ガッツリと身体を固定させた。“スキャナーマガジン”を両親指で操作し、特殊弾丸を選択する【 謎豆弾(ビーンズ)】両脇に抱えている「 デス・レンクオンGt 」のトリガーを同時に握り込む。

趙 「 どうだ? 単純計算しても、倍の破壊力だゾイ? しかも私が本気で握り込めば、それ以上の威力を発揮するかもしれんゾナ。 」

幹部 「 ハ、ハッタリだろ? 1丁でもキツイのに… 2丁同時に、しかも片手でだと? つまらん軍人ギャグだな、やれるもんならやってみろ!! 」

趙 「 貴様に言われるまでも無いわ! 聞きたい事が山ほどあるが… もはや手加減は不可能だゾイ、覚悟せぇい!! 」

邪なる福引き_エビル・ロッタリー!!
聖なる福引き_エンジェル・ロッタリー!!

闇には闇なりの、正義には正義としての信念を、それぞれの機関銃に込め、互いの怒号が交差する。

< ドゥバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッ!!!!!!! >

火花散る激しい銃撃戦が繰り広げられる。一見互角のように見えるが、見る見るうちに趙が優勢になって行く。

幹部 「 …クッ 何故だ? 何故こんなにいとも簡単に撃てるんだ? ぐあぁぁぁあああああ!!! 」

どっしりと腰を落とし、より安定感のある体制にて一切ブレる事無くターゲットに集中砲火を浴びせる、趙。両腕に構えた2丁の銃弾が交錯した時、更に威力を増していく。 幹部も必死に応戦するが、圧倒的な弾量の差にて発砲した弾丸もジリジリと押し返されて行く。目前に迫る銃弾の嵐に、観念した幹部はトリガーから指を外す。 応戦を止めた途端、まるで強制的に踊り狂うマリオネットかのように、完膚なきまでに撃ちのめされる幹部。 撃たれるがままに後方へと吹き飛んで行った。 < ドガガガガガガ!! ドゴーン!!> 銃撃を止める、趙。 撃ち終えた惰性で筒状のガトリングガンの銃身が回転している。

趙 「 …ぁぁああああ 疲れたぁ!!! 腕がパンパンだゾヨ。撃ちっぱなしだと、3時間ぐらいが限界かな? すっかりなまってしまったゾイ。 」

通常の大人ではトリガーを弾く事さえできないガトリングガン2丁を両脇に抱え、同時に片手で撃ちっぱなして3時間!? …到底なまったとは思えない、そのバケモノ感は健在である。吹き飛んだ幹部は、全身弾痕だらけの満身創痍状態。さらに謎豆弾の凍結の効果にて、顔半分が凍っている。
極薄の強化ガラスを着ていたのか、虫の息ではあるが、まだ辛うじて息があるようだ。

幹部 「 ……ゴホッ ゴホッ  ぐっ ぅぅぅうう…。 」
壁にめり込みながら、吐血している。

趙 「 どうだ? 自身の武器でやられた気分は。 お前らのような外道は許す訳にはいかんゾヨ。 …最期に1つ質問だ、虹色の瞳についてだが、 」

幹部 「  !? ……………………。 」 ガクッと首を垂れる、幹部。 一瞬リアクションをするも、すぐに気絶してしまった。

趙 「 この反応からすると、真相を知っていそうだな。 上のフロアに急ぐとするゾネ。 」< タッタタタタ > 最上階へと向かう。


( ベースキャンプにて )

ここ 「 ところで、なんでこんなところに来たんだよ? 条。 」

条 「 まぁ、オレはオレで遺伝子操作企業ってのに、ちょっと用事があってな。訳あって“年齢を取らない”幼馴染を探してる。 」

もも 「 …人それぞれ色々あるよねぇ。。 難しい事は詮索しないけどさぁ、なんでピンポイントでこの場所に来れたの? 」

条 「 ん? 瞬斗のヤローに聞いただけど。 何かおかしいか? 」

ここ  「 あいつか…。 パートナーの契約解除したってのに、なんでウチらの場所ピンポイントで把握してんだ? うげっ キモっ 」

条 「 それより、状況を教えてくれ。 あの趙並みにデカい、市役所と消防署は何者だ? 」高性能スコープを覗いている。

もも 「 なんで建物で例える! あれは、スナッちとジャイ。 砕チャンの軍人時代のお友達だってさ。 」

条 「 ほぅ~ 軍人ねぇ それにしてもゴツ過ぎだろ、あれ? んで、図書館(趙のおっさん)はどうした? 」

もも 「 図書館? よく分かんないけど、砕チャンはアジトの中で暴れてると思うよー 」

条 「 のようだな。派手に暴れてやがるぜ。あれ1人でやったのか?? …完全に頭イカレてんな。絶対脳みそまで腹筋バキバキだろ? 」

ここ 「 脳みその腹筋?? …物凄い爆発音が鳴ったのは知ってるけど、詳しくは分からん。 今回アタシたちはここで待機&狙撃担当だからねー 」

条 「 よーしっ 大よそ状況はつかめたぜ。いずれにしても、オレはここにいても狙撃なんぞ出来ねぇからな。 ちょっくら 顔でも出してくるか。 」

ここ 「 あっそ。いってらー 気ぃつけてねー 」

< タッタタタタ > 全く会話が噛み合っていないようだが、互いに納得したようで、軽快にベースキャンプを立ち去る、条。

もも  「 ……ねぇねぇ、アレ 何ポイント? にっひひ 」
走り去る条の後ろ姿をスコープで覗いている、極悪人面の“もも”。


( 砂漠地帯、2対2の戦闘 )

ジャイク  「 いいか? スナユキ。あいつらは“2人”いる。どうやら双子のようだぜ。 」

王家  「 あの華奢な用心棒か? まさか双子とはな。 …お前のそのやられっぷりを見る限り、少々厄介な相手のようだな。 」

ジャイク 「 まずまずだ、さすが闇の用心棒ってところだぜ。 特にカエル銃の粘着弾には気を付けろよ。 あれ食らったら身動きが出来なくなるぜ。 」

王家  「 カエルの拳銃使いか。 一見コミカルに思えるが、本人同様 見た目で判断出来んな。 かなりの強敵と見た。ネバネバには注意しよう。 」

< モリモリモリ ザッサー! > 砂中から何かが飛び出して来た。 “もも”の誤爆により、スナユキへの奇襲を失敗したウォンゲだ。 ウォングと並ぶとまさに瓜二つ。

ウォンゲ 「 なんなんだよ、これは! こいつら味方がまだいたのか? どこにも見当たらないけど …ん? まさか、あの距離から!? 」

周辺を見渡し、数Km先の砂漠地帯に小さく見えるベースキャンプらしき物体を発見する、ウォンゲ。

ウォング 「 狙撃方向から考えても、あれだろうぜ。 でも、恐れるに足りんよ。現に味方に被弾してるじゃねーの! ハッハハ 」

ウォンゲ 「 それもそうだね。あの距離から そうそう当たる訳ないし、まだこいつらの味方と確定した訳でも無いしね。 」

王家 「 なるほど、隣に並ぶと本当に瓜二つだな。 …で、どうする? 私が1人で相手してやっても良いぞ。 」

ジャイク 「 おいおい、そりゃねーぜ。 せっかく人数も合ってるんだ、2対2と行こう。 …どっちも気にくわねぇ顔だから、もう標的はどうでも良いぜ! 」

アイコンタクトを取る、スナユキとジャイク。 拳銃を構えたジャイクがその場でピョンピョンと真上に垂直飛びを繰り返す。 次の瞬間、ウォングのいる方向に向け、低いセンタリングにダイビングヘッドを合わせる感じで、勢い良くダイブした。 直立不動の対空姿勢で足をピンと伸ばすジャイク。 地面と身体が平行になったタイミングで、ジャイクの靴底目掛けてスナユキが特殊拳銃を放った。

王家 「 久しぶりだから、どの程度の加減か忘れてしまったぞ。さぁ 行ってこい! フィング!! 」

< ド・バチン!> ゴリラのデコピン弾がジャイクの靴底を勢い良く弾き飛ばした。 < ブシュ―!!> ウォンゲに向かって、地面スレスレの超低空飛行にてすっ飛んで行くジャイク。 砂吹雪を巻き上げながら、超スピードでカッ飛んで行く。

ジャイク  「 人間大猩々雷< ニンゲン・ゴリライ >!! かぁー 足腰が痛ってぇー!! 」

ウォング  「 <!?> なっ、人間を銃で撃ち飛ばして移動するだと? あんなもの食らって身体が壊れないのか? 」

身構えるウォングの直前で、肘で砂を巻き上げ目潰しを狙う、ジャイク。< ザザザッサー > まともに砂を顔面に食らい視界が奪われる。 < ドゴッ!!>

ウォング  「 …クッ  ………グハッ!!! 」
ウォングのみぞおちにジャイクの脳天がクリーンヒットしている。 大きく後方にはじけ飛ぶ、ウォング。

はじけ飛ぶ最中、空中にて狙撃の体勢を整え、力を振り絞り、ジャイク目掛けて応戦するウォング。

ウォング  「 クソっ  足(ソク)!! 」
<ドガン!!> 地面に激突する直前に、ジャイクに向けて拳銃を放つ。

<ゲコっ!!>

ジャイク 「 <!?> なんだと、あの体制で反撃してくるか!? フィング… ウオッ!! 」 カエルの足弾がジャイクにヒットする。<バチーン!!>

大きく後方にはじけ飛ぶ、ジャイク。 <ドガン!!>  巨大な隕石が落ちたかのように、砂漠に大きくめり込んでいる。

王家  「 ジャイク!!まともに食らって尚反撃してくるとは… やはり強敵だな。食らえっ フィング!! 」 < ド・バチバチン!>

ウォンゲ 「 あの身体でここまでやるとはねぇ。 軍人ってタフだねー。。 おっと危なっ! 舌(ゼツ)!! 」 < ゲコゲコゲコッ! >

相打ちした2人を横目に見つつ、間髪入れず激しい銃撃戦を繰り広げる、スナユキとウォンゲ。互いに発砲しながら、徐々に間合いを詰めて行く。
後方にて、吹き飛んだウォングがゆっくりと起き上がる。 ジャイクの人間大猩々雷をまともに食らい、肋骨を骨折しているようだ。

ウォング  「 はぁ はぁ …ウグッ  久々に効いたじゃんかよー だが、あっちの方がダメージでかそうだね。 ザマァミロ 」息を切らし、片膝を付いている。

砂漠に大きくめり込み、姿が見えないジャイク。 銃弾の衝撃で、まるで蟻地獄の中心にいるような、すり鉢状の形になっている。

王家  「 いつまでさぼってやがる! 早く出て来い! ジャイク!! 」
すぐに起き上がって来たウォングとは対照的に、全く姿を見せないジャイク。

ウォンゲ 「 あれだけケガしてたんだ。 それに加え、足(ソク)をまともに食らって。 …もうくたばってんじゃない? 舌(ゼツ)!」 < ゲコゲコゲコッ!>

王家 「 チッ この鬱陶しいカエルめ。 フィング!! 」 < ド・バチバチン!>

休む間もなく繰り広げられるウォンゲとの銃撃戦にて、中々ジャイクを助けに行く事が出来ないスナユキ。息を整えつつ、ゆっくりとウォングが近づいて行く。蟻地獄のすり鉢状の縁に立ち、中心に向けて拳銃を構える。



( つづく )



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