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オリジナル漫画「scope」原作-42

【入来篇】VS殺人代行組織(藍)第4話


シルド 「 …冗談は大胸筋だけにしておけ。そんな味気ねぇ勝負じゃ赤ん坊でも満足せんぞ。とは言え、殴り合いというのも飽きたよなぁ。どうでごっす? 順番で交互に“投げ合う”ってのは? 貴様は1回お手付きしているから、先攻はワシからになるが。 」

趙 「 は? 律儀に順番を守るヒットマンがどこにいるんだゾナ? お前、脳みそも筋肉で出来ているだろ? …まぁ じゃんけんやらんのなら仕方ない、受けて立つゾナ! 」

お互いに足の先から脳みそまでゴリゴリの筋肉で出来ているので、変なところで意見が噛み合ってしまうと言う、マッチョナブルな奇跡。 殺し合いなのか、はたまた酔っぱらったOBプロレスラーのキツイ悪ふざけなのか。 シルドの先攻で、屈強な男たちの“投げ合い”が始まる。 趙の後ろに回り込み、腰あたりをガツっと両手でクラッチする、シルド。 ふぅ~と一息ついたかと思った刹那、超高速のジャーマンスープレックスが炸裂する。 < ドベゴンッ!! > 後頭部から首元まで床に突き刺さる、趙。当然受け身を取る事も出来ないまま、モロに食らってしまったので、ピクリとも動かない。


< 美魔女 VS 小娘 / “ケツアゴ”仮面女 サイド >

物陰に隠れながら周囲を警戒する “ケツアゴ”仮面女。 迫り来る更年期障害、BIMAから必死に逃げ回っているかのよう見えて、どこか戦闘が出来る場所を探しているようだ。しばらく イタチごっこを続けていると、会員制のハイブランドSHOPに辿り着いた。ここは、AIが管理している無人SHOPで、事前に登録してあるパーソナルデータに合わせ、地下の個室にてアテンドロボが新作アイテムのトータルコーディネートを提案してくれる最先端のブランドショップだ。

“ケツアゴ”仮面女 「 ぷっ ふぅ~ あのオバハン、しつけーなぁ… ちょっと休憩でもすっか。ここなら入って来れないっしょ。 」< ピッ >

カードを壁面のICポイントにかざすと、せり上がって来た回転扉が“ケツアゴ”仮面女を包み込むように招き入れ、巻貝のようにその扉を閉ざし降下して行った。その様子をギリギリ確認する事が出来た、BIMA。背筋を伸ばし、スンっとしたセレブ面で店舗へと向かって行く。< カツ カツ カツ …ピッ > なんと、先程の“ケツアゴ”仮面女同様に、せり上がって来た回転扉に包み込まれ地下へと降下して行った。奇しくも、お互いにこの店の会員だったようだ。顔を合わせるなり、既に犬猿の仲のような塩梅だが、ファッションや美に対する意識が高いと言う共通項がありそうだ。 だから何?という話だけれども。

< ウィーン、ガダンッ > 地下フロアにある、完全個室のプライベートルームに直結している巻貝・回転扉。 読み込んだカード情報に合わせ、自動で部屋へとアテンドされる仕組みである。部屋に入った“ケツアゴ”仮面女がくつろいでいる。

“ケツアゴ”仮面女 「 …ったく、こんなんだったらアタシが留守番するんだったよー。マジで闇のヒットマンとか興味無くね…? 」 < グビ グビ グビ >

ケツアゴ仮面をちょっとずらし、部屋に備え付けてあるドリンクをストローで飲みながら、愚痴を吐きまくっている。部屋には、縫い掛けの洋服とデザインスケッチ、無数の型紙などがそこら中に散らばっている。< 良く見ると、どこかで見た事があるようなタグ(H.G.S.K)が付いている!? >

< …ガチャッ >

“ケツアゴ”仮面女 「 !? ブーーッ!! なになになに?? 」 < ストローごと、飲んでいたドリンクを床に吐き出す >

完全にくつろいで気を抜いているところに、招かざる訪問者が…? ここは完全個室のプライベートルームのため、緊急でない限り訪問者が来る事は皆無である。

“ケツアゴ”仮面女 「 おいおいおい… マ、マジか!?  まさか、あのオバハンじゃないよね…? <!?> 」

ゆっくりと、恐る恐るエントランスの方に向かうと… そこには、まるでヒマラヤ山脈のような巨大な人影がそびえ立っていた。実際に音は鳴っていないが、どことなく“グゴゴゴゴォォ”という効果音が耳奥で聞こえて来そうな佇まいだ。錯覚だと思うが、ギラッと目が光っているかのような印象も残る。巨大な人影はエントランス付近で周りをキョロキョロと見渡すと、“やってもうたぁー”的なリアクションをし、何やら自身が間違えた事を悟ったようだ。

謎の人影  「 あら イヤだっ! 間違えちゃったようね… 家主さぁん ごめんなさいねぇー 部屋間違えちゃったみたい。失礼するわ 」< ガチャン >

“ケツアゴ”仮面女 「 …な、何なの?? 女装した駅ビル? 大きさもそうだけど、威圧感がヤベー… 新手の追手じゃなくて良かったぜぃ 」

基本的に利用者は、プライベートルーム内で新作の試着を存分に楽しむのみである。その他、部屋で自由にくつろぐ事はあれど、入退出は、巻貝・回転扉によって行われるため、室外に出る事は無い。何故、このヒマラヤ山脈のような人影が室外に出ていたのかは分からない。 この店のオーナーか何かなのだろうか。いずれにしても、ドアの開閉音だけで、これほどドキっとした事は無いのかもしれない。すったもんだがあってすぐに、別の利用者が降りて来たようだ。

< ウィーン、ガダンッ > 巻貝・回転扉にてプライベートルームへと降りて来た人影。ソファにもたれかかり慣れた様子で蒸気タバコを咥えると、ぷふぁーっと紫色の妖艶な蒸気を吐き出す。ラベンダーの香りが部屋一面を覆った。そのセレブ面を前面に出した人影、BIMAJYO-DX であった。何となく予想通りである。

BIMA 「 チッ あの小娘、まさかこの店の会員だったとはネェ… 中々いいセンスしてんジャン。じゃ せっかくだからさぁ、その胸に今季の新作柄を撃ち込んであげるヨ! ヒッヒヒ 」

何の躊躇も無く、室外へと出て行くBIMA。思いの外地下フロアは広く、100室以上の部屋があるようだ。しらみつぶしにドアを開けて行く、BIMA。

< キャ―――!! ギャ―――!! なになに―――!! >

急にドアを開けられた部屋から次々と悲鳴が上がる。 プライベートルームは完全防音仕様のため、大きな悲鳴が鳴り響くも、“ケツアゴ”仮面女は今何が起こっているか全く気付いていない。改めてベッドに横たわり、余裕の表情で小休止を取っている。

BIMA 「 …空室が多いようだが、中々居ないネェ、あの小娘。だ・け・ど、もう後そこの4部屋だけなんだヨネ。 覚悟シロヨ! 」

< ドゴォーン!! ミシ ミシ ミシッ > 完全防音仕様のプライベートルームなのだが、部屋が揺れる程のあまりの衝撃音に 異変に気付く“ケツアゴ”仮面女。

“ケツアゴ”仮面女 「 …な、何だ?何だ?? 地殻運動? 今度は何だってんだよ! … <!?> 」

慌てて室外へと飛び出ると、そこには… 壁にめり込んだ BIMAJYO-DX が。 何かミサイルにでも撃ち込まれたような衝撃が、凹んだ顔面にて見て取れる。完全に重傷のように見えるが、さすが闇のエリートヒットマン兼アンドロイド、まだ辛うじて動けるようだ。ふと周りを見渡すと、半開きになっているドアから巨大な人影が巻貝・回転扉に乗って地上へと昇って行く所が見えた。

謎の人影 「 全く… ノックぐらいしなさいよね! フィッティング中にドア開けるなんて、最低よねぇ!! 」

BIMA 「 …ま、待ちやガレ クッ 」

“ケツアゴ”仮面女 「 にひひひひ 」

瀕死のBIMAを見るや否や、ここぞとばかりにテンション爆上げ状態の“ケツアゴ”仮面女。マントと共に、ついにそのケツアゴデス仮面を取った。 < ザンッ >その正体は… パーカーコートを着用した、吹星シスターズの姉、“ここ” であった。

BIMA 「 …チッ やはり、ハズレか?…クソッ それにしても、あのブルドザ女め… 」

ここ 「 人の顔見てハズレは無いっしょ? 失礼な!このババアめー  にしても おたく、顔凹んじゃってますけど、どうしたの? 急にロボ感出ちゃってますけどぉ。 プッ てかさ、ロボで歳取る事も無いのに、何でそんなに老けてる設定にしたのー? ププッ 」

BIMA 「 <バチッ バチバチ> チッ …仮面取った途端、ズイブンと態度がデカくなったじゃナイノ 」
バチバチと、凹んだ顔面がショートしている。

ここ 「( あのヒマラヤ山脈は一旦置いといて…) さぁて、そろそろ始めちゃう? 遊びに来た訳じゃ無いんでしょ? こっちもだよ… 復讐だ!」


背中に背負っていた特殊拳銃、白熊型拳銃 「 SHIROKUUMA-BZ 」 をドゴッっと下ろし、BIMAに向けて構える、“ここ”。

ここ 「 ねぇねぇ 至近距離からのバズーカって、どれだけ危険か知ってる? いいところが全く無いまま、終わりにしたるよん! 」 < スチャッ >

BIMA 「 !? …なぜ小娘風情が特殊拳銃なんて持ってイル?? …チッ しかもバズーカかよ。。 」



< 天性の勘 VS 野生の勘 / “ケツアゴ”仮面男B サイド >

「 フォンガッツォ美術館 」 商談ルームにある、35の裏出口の1つから 互いに烈火の如く飛び出した “ケツアゴ”仮面男Bと鮫島。広がる奇抜な街並みの中、その風景に紛れる事も無く、まるでボディビルダーが全力で投げたベーゴマのように、激しくはじけ飛び合いながら、バチバチと交戦中である。

“ケツアゴ”仮面男B 「 イッちまった魚類みてぇな目付きして襲い掛かって来たかと思ったら、途端に今は“無の世界の住人”のように気配がねぇ…。こいつヒットマンの中でも暗殺が得意な部類の輩か? 隠密でもあるまいし… チッ めんどくせーな 」


鮫島 尺<サメジマ シャク>
生まれつき異常に勘が鋭い鮫島は、相手の心を勘で読み取り、その思考を先回りして勘で裏に隠れる事が出来る、唯一無二の天性の勘を持つ人間だ。気付いた時には、人の死角にすっと 勘で入り込んでしまうため、自身の存在感を、0以下のマイナス領域にまで達する事が 出来てしまう。透明人間というよりは、擬態人間というのが近しい表現だろう。それ故、確固ある気配は感じるも、その姿を見失ってしまう “ケツアゴ”仮面男B。

鮫島 「  ………………………。 」

“ケツアゴ”仮面男B 「 どこから来るか分からん緊張感… たまんねぇなぁ。だが、何となくお前のいる場所が分かるような気がするぜ。 オラッ! 」

拾ったエメラルドグリーン小石を、東方向の上空に適当に投げる“ケツアゴ”仮面男B。瞬時に見えなくなる程、高々と弧を描いて飛んで行く。 < ピューン >

< ゴチッ! > コロッ コロロロン。何かに命中して転がり落ちる、エメラルドグリーンの小石。

鮫島 「 !? 痛っ! 」
突如頭を抱えてしゃがみ込む、鮫島。軽傷だが、微量の流血が見受けられる。

小石が直撃した際の、鮫島の小さなリアクションを感知した “ケツアゴ”仮面男B。烈風の如く、瞬時に駆け寄って来る。 < シュッ ダダダダダッ >

“ケツアゴ”仮面男B 「 おらおらおらぁ、こんなとこに居たのか? ジョーズくん。にしても、見事に当たるもんだよなぁ、オレの勘。 ニヤっ 」

鮫島の天性の勘に負けず劣らず、“ケツアゴ”仮面男Bも、獣臭漂う強烈な勘を持ち合わせていた。勘を頼りに適当に投げた小石が上空を舞い、見事鮫島の脳天に直撃した。 それをきっかけに、見えない結界が解除されたかのように、姿を現す 鮫島。存在感ゲージが、マイナスからプラスへと一気に跳ね上がった。

鮫島 「 んだよ! ったく、まぐれは怖いよなぁ。 …お前さぁ 偽物なんだろ? その仮面、何か小さく文字列?ロゴ?が入ってるじゃねぇか。レプリカにありがちな仕様だな。本物の仮面には、そんな文字列は入ってねぇはずだが?」小石が直撃した頭を押さえている。

“ケツアゴ”仮面男B 「 やっぱバレるよな… ったく “ここ” のヤツ、余計な事しやがって。もうイイだろ、めんどくせー 」

< ズバッ > 被っていた“ケツアゴデス”仮面と着用していたマントを颯爽と同時に脱ぎ捨て去る、“ケツアゴ”仮面男B。コキコキと首を鳴らし、準備は万端だ。パーカーコートのフードを深く被り、ニヤリと不敵な笑みを浮かべる、その男… 条だ! 闇への復讐特待生、大噛条一狼 ここに見参!

鮫島 「 …お前が今回のターゲットじゃねぇよな? 偽仮面だし、やっぱ違うよな? 」

条 「 んぁ? あんなクソガキと一緒にすんじゃねぇよ。 …と言いつつ、裏の裏で、もしオレがターゲットだったどうするつもりだよ? 」

鮫島 「 …う~ん、そうねぇ、やっぱ違えわ。だが、遣り甲斐がありそうな野郎だよ、お前は。どっか別で懸賞金でも掛かってねぇのか? 」

条 「 健全な一般市民に向かって、何が懸賞金だ、クソ鮫肌がぁー! 指名手配犯でもあるまいし。さぁて、ぼちぼちコロシアイ再開と行くか? それ、メリケンサック? 何だか、中学生みてぇな武器使ってるようだが… 闇相手だ、容赦はしねぇぞ。 」

懐から出した、黒豹型拳銃 “ブラックパンサー961” を構える、条。 < チャッ >

鮫島 「 うぉほっ Genimaか… 良い武器持ってんなぁー 中学卒業してぇからさぁ、その拳銃、オレにくれよぅー!! 」目つきが変わる。

禍々しいメリケンサックを両手にはめ、拳銃を構えた条にお構い無しに突っ込んで行く、鮫島。< ズダダダダダダッ >

条 「 拳銃を構えてる人間に、正面から突っ込んで来るとは… 鮫の脳みそってピスタチオぐらいなのか? くらえ!牙(Fang)! 」

< バンバンバンっ!> 

黒豹の牙弾数発が、鮫島に向けて放たれた。全く勢いを止める事無く、一直線に突っ込んで来る鮫島。 おもむろに弾丸に向かってパンチを繰り出す。

< ダッダッダッダッダン >

パンチと弾丸には距離があり、直接当たった感じには見えないようだが、全弾が撃ち落とされてしまった様子。メリケンサックの“力”で銃弾を防ぐと、そのままの勢いで、条に殴り掛かる鮫島。

鮫島 「 何だ? お前の特殊拳銃ってのは、そんなもんなのか? 風呂場で使う園児の水鉄砲じゃねぇよなぁ ヒャッハハ!! くらえ!! 」

勢いを増した 渾身の右ストレートが飛んで来る。 とっさにスウェーバックにて上体を反らし、パンチをかわす条。かわし切ったかと思ったその瞬間、メリケンサックに付いているイガイガとした、鮫の歯のようなスタッズが切り離され、顔面目掛け飛んで来た。右まゆ付近をかすめ、流血してしまう条。

条 「 クッ まさかの飛び道具かよ!? 」

鮫島 「 カッハハ 両手にはめて、単純にパンチ力が上がるだけの小道具だと思ったか? こいつは、立派な“拳銃”だぜ。 へっへ 」

鮫型特殊拳銃 「メリケンシャーク」
強く握り込む事で、こぶし部分に付いている鮫の歯を模したスタッズ=弾丸を発砲する事が出来る。弾丸は鮫の歯のように半永久的に復活する事が出来る。また、握り込んだ小指側に鋭利な刃物が付いており、そのフォルムは、鮫の背びれを彷彿とさせる。

条 「 ……ダサっ なんか。 」

鮫島 「 おいっ! テメー! 闇の技術がふんだんに盛り込まれた特殊拳銃、Genimaをバカにしやがって!! イヤになるほど撃ち込んでやるよ! 」

ただならぬ殺気を漂わせながら、特殊拳銃を構える両者。 片やハンドガンを構え、もう一方はファイティングポーズを取る。これより、本格的な戦いが始まる。



【 --- 場面転換して、ダークサイド --- 】


アジト内、豪華な応接室にて超小型ドローンによる監視映像を確認している、 殺人代行系闇企業(藍)代表 : ブォーグ    正社員1名につき1台の超小型ドローンを監視に付けており、順調に任務を遂行している社員たちの様子を見ながら、悪そうな笑みを浮かべている。今回絶対に失敗が許されないので、万が一何かあった場合、自身がすぐに出られるよう緩くスタンバイはしているようだ。 とは言えフカフカのソファに腰かけ、高級ワインを飲みながら、優雅に監視している姿は、傍から見れば、アクション映画を見ながらくつろいでいる、休日のマフィアのようにしか見えない。

ブォーグ 「 ほぅ あちらも何やらコソコソと作戦でも練って来たようだな? 今回のビンゴはワザカルってとこだな。 フッ 」


< プルルル > 携帯電話が鳴っている。

ブォーグ 「 ん? なんだ、あいつか。」

謎の人物 「 よぉ、どうだ?最近は。何やら手こずってるようだな。小耳に挟んだぞ、ケツアゴデスのメンバーを仕留められないんだって? 」

ブォーグ 「 相変わらず、情報が早いな。 だが、所詮バイトのヒットマンだったからな。今はウチのメンバーが対応しているから問題は無い。 」

謎の人物 「 何だよ、水臭ぇな。最近の選りすぐりを割安で派遣してやろうと思ったのに。内輪で処理しねぇでアウトソースしやがれってんだ。 」

ブォーグ 「 最近の選りすぐりだと? ちょっと興味があるが、本件では不要だな。後でカタログ送っておいてくれ。まぁ 貴様のところは割安でもどうせ高額だから契約はせんと思うがな。筋トレした方がマシだ。ハッハハ。 」

謎の人物 「 こいつは特におススメだったんだがなぁ。 正式リリースすれば、秒で契約されちまうだろう。」
大柄な男のプロフィールを見ている。

ブォーグ  「 貴様がそんなに推して来るという事は、手練れである事は間違いないな。カタログ楽しみにしてるぜ。ではまた。 」

謎の人物 「 あぁ、くれぐれも ミッションが成功しない事祈ってるよ。 バッハハハ。 」< プツッ >

ブォーグ  「 …ったく、どえらいガタイの営業マンだよ。 最後に縁起でもねぇ事言いやがって。 チッ さて、監視の続きでもするか。 」

再び、監視映像を鑑賞する、ブォーグ。 ワザカル相手に苦戦中の“ケツアゴ”仮面男Aの様子に注目している。



< 軽業師 VS ケツアゴデス / “ケツアゴ”仮面男A サイド >

「 フォンガッツォ美術館 」 内、商談ルーム。当初、計8人いた商談ルームだが、それぞれが交戦しながら退室し、最終的に2人が残った。室内はと言うと、依然 薄暗さはあるものの、開戦の皮きりに趙が放った手榴弾、雷地< ライチ >の煙幕が徐々に消滅していき、視界が戻りつつある。

ワザカル 「 ほら ほら~ どしたの? 逃げる一辺倒でさぁ。 反撃でもすりゃあイイじゃん。 …それとも、何か狙ってる? 」 奥歯を噛む< カチッ >

<プタタタタッ!!> キャップのツバ部分16口から、マシンガンのような銃撃が襲い掛かる。ギリギリかわしてはいるが、被弾したマントの端が、所々が破けている。

“ケツアゴ”仮面男A 「 …クソっ 」

帽子型特殊拳銃「ヘルキャップMCG」
ワザカルが所有している“被る兵器”=特殊拳銃だ。 見た目は普通のベースボールキャップだが、キャップの“ツバ”部分に仕込まれた16口の銃口から銃弾が発射される、見えない部分に拘る、オシャレ上級者拳銃である。通常の拳銃のような引き金は無く、奥歯に仕込まれた発動センサーを強く噛む事で、弾丸を発射する事が出来る。( Bluetoothにて、奥歯と発射装置が連動している。)単純に撃つ事でさえ一苦労な特徴を持つ特殊拳銃であるため、余程強く噛み込まないと発砲はされないが、念のため安全装置代わりにチューイングガムを噛んでいるようだ。

ワザカル 「 何か狙ってんなら、さっさとやってみてよ! よっ そりゃーーーーー!! 」

< シュッ! グルルルル!! >

パルクール世界チャンピオン並みの身のこなしで円卓を乗り越え、スクリューのように光速回転をしながら、飛び蹴りをかましてくる、ワザカル。

< シュガッツ!>もろに蹴りを食らって後方に飛ばされてしまう、 “ケツアゴ”仮面男A。< ドガーン! >

“ケツアゴ”仮面男A 「 グハッ!! 」

ワザカル 「 …なんだか物足りないけど、頭使うタイプの人なんでしょ?あんたって。ねぇねぇ 何を企んでんのさ?」 奥歯を噛む< カチッ >

<プタタタタッ!!> 間髪入れず、キャップのツバ部分から、マシンガンのように銃弾が連射される。必死で避けるも、先程の蹴りのダメージもあり、数発足に被弾してしまう。足を押さえ、その場に倒れ込んでしまう、 “ケツアゴ”仮面男A。ポタポタと鮮血が床に落ちている。


( つづく )


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