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オリジナル漫画「scope」原作-7

【以臓篇】VS人身売買企業(赫)第3話



お化けトンネルの出口付近で騒いでいる3人の様子を、遠くの小高い丘の上から見ている、2つの人影。< 小型の双眼鏡を覗き込んでいる >

謎の影A 「 ××~ あれってさぁ、闇の組織の人間かな? ぶっ放しちゃう? 」

謎の影B 「 イイんじゃね? ワンチャン違ってても、こんな時間にこんな場所にいるヤツなんて、どーせ不審者っしょ? 」

謎の影A 「 そだね 」 < スチャッ >

大型のライフルのような武器を構え、以臓たちに標準を合わせ、スコープを覗き込む 謎の人物A。

< !? >

謎の影A 「 …あれ? ちょい待ち。あのコートって!? 」

< ピピッ! 何やら通信が入った様子。携帯画面を見て、ハッと驚いている2人。 >

謎の影B 「 ××~、本命こっちじゃねーじゃん! …あいつ後でシバく。 」 

< 情報を送って来た、フードを被りPCを操作している人影の描写 >


謎の影A 「 ねー シバこっ。 …てか あいつらさぁ、ウチらと同じ感じかもよ。 」

謎の影B 「 そーなの? じゃ ぶっ放さなくて良かったじゃん。 アッブナー。。 ちょっと気になるけど、ウチらも本命の方急がないと。」

後ろ髪を惹かれつつ、2つの人影は消えて行った。




以臓 「 また蜘蛛の巣か、鬱陶しいヤツめ。 」

< 身体に絡まった蜘蛛の巣を振り払っている以臓、水丸・森丸も手伝っている。 >

水丸 「 …ったく、何で以臓さんだけ蜘蛛の巣だらけなんだよー 」

< !? > 何かに気付く、森丸。

蜘蛛の巣だと思って摘んだ白いものがモゾモゾと動いており…良く見ると細長い幽霊であった。“やれやれまたお前か”みたいな迷惑そうな顔をして、ピューっとお化けトンネルの方に浮遊して消えて行った。

水丸・森丸 「 んがっ 」
声が出る間も無く、ダブルノックアウト状態の2人。完全に気絶し、口から魂が抜けかけている。< ホワァ~ >

以臓 「 喝!!」

< 大きく気を吸い込んで2人に気合を入れる。 >

水丸・森丸 「 ぶはっ …あぶねぇ。。危うく このトンネルの住人になるとこだった。。ありがとう、以臓さん。」< 蘇生する2人 >

以臓 「 ここからが本番だぞ。幽霊の比では無い、未知の恐怖との戦いになるだろう。あそこがアジトだ。 」
< 指先の延長線上にビルが見える >


【 --- 場面転換して、ダークサイド/ 人身売買系闇企業(赫)アジト--- 】

※少し前の様子

< プルルルル、携帯が鳴る >

マドロ 「 どうした? ちゃんと生け捕りにしたんだろうな?」

部下 「 そ、それが…。 ジレイジが、ヤられました。。 」
< 物陰に隠れ、条とレイジの戦闘を見ている描写 >

マドロ 「 何ぃ!? 奴らは、表社会の格闘家なんかでは到底叶わない力と、人を殺すのに何も躊躇わない残虐性を合わせ持ってるんだぞ。。 」

この状況を取り急ぎクヌードに報告する、マドロ。

クヌード 「 …ランクが低いとは言え、まさか闇の用心棒を倒すとはな。  …商売の邪魔をする奴には、本当の恐怖ってのを教えてやろう。 」

バルサダ 「 フッ 中々骨のある奴のようですね。 」< 太々しくも、余裕の表情をしている >

クヌード 「 おいっ マドロ、そいつの素性を洗い出せ。…分かってるな、お前の失態でもあるんだぞ! 」

マドロ 「 …申し訳ございません、承知しました。」


【 --- 次の日 --- 】


売人身買系 闇企業(赫)のビル前にて、見るからにガラの悪そうな闇の人間たち数名が、屯<たむろ>している。

構成員 「 人身売買ってのは、ホント客が絶えないねぇ。不景気なんてまるで関係ねぇな。ハッハハ 」

木の上に身を潜め、状況を監視している3人。アイコンタクトで襲撃のタイミングを見計らっている。

以臓 ( 1、2、3… 7人ってとこか。 )緊張している、水丸と森丸。


以臓 「 よっしゃ!! 今だぁっ!! 行くぞぉぉおお!! 」
< アイコンタクトと同時に声も発してしまう、以臓。 >

水丸 「 声! …ったく もう退けねぇな、行くぞっ!! 」

構成員 「 !? 誰だ? 」

木の上、3方向から一斉に飛び出て来る以臓たち。右手にウォッカの瓶、左手にガスライターを持っている。

以臓・水丸・森丸 「 くらえ!! ウォッ火遁の術!! ぶぉぉぉおおう!!」

ウォッ火遁の術を放つ以臓

火を付けたライターに向けて、口に含んだウォッカを一気に噴射する。
関係者のエントランスである、地下1階にいた構成員たちが火だるまになって転げ回る。

構成員 「 ぐわっ アチチチチチ。。。 」

水丸 「 これってさ、忍術というより、大道芸だよな。。 アハハ 」

森丸 「 ねぇねぇ? これ、アルコール度何%?。。 酔ったもぉー。 うげぇ  」

以臓 「 忍者が必ずしも隠密行動すると思うなよー!!正々堂々、正面から宣戦布告だ!! 」

< 奇襲を掛けている時点で正々堂々では無い  >

構成員 「 ぐわっ アチチチチチ。。。 」
< 体中が炎に包まれ、転げ回っている >

忍者の末裔とは言っても、全盛期より、有に2,000年近くは経過しているため、身体能力と体力こそずば抜けて高いのだが、その血筋は薄まってしまっている。そのため、いわゆる現役バリバリの“THE忍者”が使っていたような、強力な忍術は使う事が出来ない。この火吹き大道芸に関しては、 昨晩以臓が付け焼刃に捻り出した奇策であった。

ウォッカを吹き終えると、モンダミンで口内をすすぎ、3人共に忍び頭巾=目出しマスクのようなもので顔を覆う。見た目だけでも忍者っぽくしたいようだ。騒ぎを聞きつけた構成員たちが上のフロアから降りて来た。
< ぞろ ぞろ ぞろ >

幹部室にいたマドロも騒ぎに気付く。

マドロ 「 何だ!? まさか奴が来たのか?? 探す手間が省けたな、飛んで火にいる夏の虫とはこのことだ。 」

騒ぎを聞きつけ、上のフロアから降りて来た構成員たちが、地下エントランス口に溜まってきている。

森丸 「 …以臓さーん! 本気で倒しに行っちゃってイイんだよね? 」 < 真面目な表情で、目つきが鋭くなる >

以臓 「 あぁ、構わん。こいつらは、こいつらは… 椿の仇だからな!!! 」< 激高している >

水丸 「 …そうだよな、絶対に、許さん!! 」
< 怒りの表情 >

忍者の末裔と闇の構成員たちの肉弾戦が始まった。人数的に圧倒的不利ではあるが、以臓たちは 体術に長けており、闇の人間とは言え、並みの成人男性ではまるで相手にならない。<ゴツ!>肘打ちをかます以臓。<バタン!>背負い投げをする水丸。< シュパっ! >後ろ回し蹴りを食わらせる森丸。

バタバタと構成員を倒していく、以臓たち。ジリジリと、地下駐車場内へと歩を進めて行く。

< バキュン!バキュン! >

構成員 「 お前ら、何もんだ! ゴラァ 」< !? >

階段を降りて来た構成員たちが、拳銃を発砲して来る。とっさに駐車してある車の陰に隠れる以臓たち。 ( ん?なんだあの檻は… )当たり前のように拳銃を発砲して来るとは、さすが闇の企業、治外法権状態である。

以臓 「 奥二重には奥二重を、奥歯には奥歯を。 …拳銃には拳銃だな! 」

水丸・森丸 「 お・おぅ ( 何で奥ばっちゃうか分からないけど。。)そうだね、ちょっと見ててよ。 オレたちの拳銃をさ。 」

以臓を制し、水丸が拳銃を構える、妖怪型拳銃「河童」

水丸 「 嘴(ハシ)! 」
< パンッ! パンッ! パンッ! >

車の陰に隠れながら、反射角度を計算して檻に向け発砲する、水丸。河童の口ばしが付いた弾丸が、見事に壁に反射され、構成員が放った弾丸を次から次へと相殺させて撃ち落として行く。< コキュッ コキュッ コキュッ >

水丸 「 まだまだ行くよ! 嘴(ハシ)! 」
< パンッ! パンッ! パンッ! >構成員が持っている拳銃に向けて発砲する。 構成員の手元に被弾し、たまらず拳銃を落とす。

構成員たち 「 ギャっ! 痛っ! 」
< 撃たれた利き手を抑えている >

水丸 「 どうだ! 中々の腕前だろ? 以臓さん。…にしても、トリガー重てぇ。。 」

以臓 「 やるな、水丸。 …だが、その拳銃は護身用として使えと言っただろ。 」

水丸 「 まぁ まぁ イイじゃん!オレだってこの手で椿の仇討ちをしたいんだ! 」

以臓 「 そうか…  分かったが、絶対に無理はするなよ!  」

水丸 「 おうよ! 」

依然、構成員たちが上のフロアから降りて来ては、発砲を繰り返す。< ぞろぞろぞろ、バキュン!バキュン! >完全に狙い撃ちをされて、車の陰から中々出る事が出来ない3人。

森丸 「 水だけズルいよー ボクも加勢する-! 」

水丸 「 …ちょっと待てって、森。 もう少し黙って見てろ、まだお前は温存だ。 へへ 」

森丸 「 ズルぅー …まっ でも秘密兵器はベールに包まれてる方がいいか、大人しくするよ。 」

水丸 「 よしよし  大人数に対抗するには、こいつしかないな。くらえっ! 甲(コウ)! 」< トリガーに力を込めて、放つ描写 >

< ポンッ ポンッ ポンッ! >

十数人いる構成員たちの上空に向け、妖怪型拳銃「河童」から、河童の甲羅型の爆弾が放たれた。 放たれた爆弾を見上げる構成員たち。

構成員たち 「 ん!? なんだ?亀??

河童の甲羅型爆弾が容赦なく降り注ぐ。

< ヒューン ドドドドドドッ!!! >

構成員たち 「 < ドバーン! > ギャ――――!  < ドバーン! > ウゲェ―――!! 」

激しい爆撃音と共に、次々と吹っ飛んで行く構成員たち。その威力は凄まじく、車の陰に隠れている3人にも、爆撃の衝撃が伝わって来る。身を固めて凌ぐ3人。巻き上がる砂ぼこりが晴れるまでやり過ごす。
…しばらくすると、静寂が訪れた。周りを見渡すと、激しい爆撃にて構成員たちは吹き飛ばされ、ノックダウンしている。と同時に駐車場の角に、隠れていた地下室へ続く「鉄扉」を発見した。

< ギギギギぃ >

扉を少し開け、中の様子を確認する以臓。( シクシクシク かすかに聞こえるすすり泣く声。 )

以臓 「  !?   これは、もしや人さらいの少女たち!?  」

森丸 「 どうしたの? 以臓さん 何かあった? 」

以臓 「 …恐らく人身売買のため、誘拐された少女たちがここに監禁されている。…まさか椿もここに?? 」

森丸 「 何だって!? 」

以臓 「 いいか、 お前たちに頼みがある。この少女たちを解放してあげてくれないか? 」

水丸・森丸 「 分かったけど… 以臓さんは、どうするんだよ? 」

以臓 「 …うむ、ちょっとトイレに行って来る。 上のフロアにしか無いようだからな。  」

水丸・森丸 「 (  ……………。 )追い掛けるから、無茶はしないでよ! 」< 以臓の意図を悟った兄弟 >

以臓 「 あぁ 後は任せたぞ! 」

< 地下直結のエレベーターに乗り込む >

このやり取りを物陰からひっそり見ている人影が。 何らやタイミングを見計らっている様子。

水丸 「 森、急ぐぞ! まずは、オレが先に入る 」

< 地下室へつづく重たい鉄扉を2人で開け、水丸が飛び込んで行く。 >

謎の人影 「 くらえぇーー!! 」

森丸に向かって突進して来る。 < ドーン! >

死角からの急な体当たりによって、避ける事が出来ず、吹っ飛ばされてしまう森丸。さらに、開けていた重たい扉が閉まってしまう。< バターン! >

森丸 「 痛ぇてってて…  何だ?? あっ。。 」

閉じてしまった鉄扉に気付く。

構成員 「 はぁ はぁ どうだ、ざまあみろ!この扉は一人じゃ開かねぇぞ。 」

先程の爆撃で傷を負っている構成員の残党。

森丸 「 お前、あの爆撃でくたばって無かったの…?? クソっ  おーい! 水ぅーーー!!!」

地下室へ続く鉄扉を叩く。< ドンドンドン! >

水丸 「 !? おいっ! 森、どうしたー!! 」
< 鉄扉を見上げ、叫ぶ。 >

森丸が鉄扉を気に掛けている隙を突き、地下駐車場の奥に向かってダッシュする構成員。

構成員 「 はぁ はぁ …おいっ お前はこれで終わりだ。へっへへ 」

< 奥にある牢獄の扉を開ける > ガチャ…

( つづく )



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