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オリジナル漫画「scope」原作-8

【以臓篇】VS人身売買企業(赫)第4話


< キィ~ > 堅固な牢獄の扉が開くと、何やら猛獣のような、すさまじい気配を纏った異臭が流れて来た。 フシューフシュー

森丸 「 何! 何だっての!? 怖ぇじゃん… 」

構成員 「 へへへ …って、おっ おい! やめろぉーー! 」 < 牢獄の中から出て来たバケモノに、頭を掴まれ投げ飛ばされる。 >

フシューフシュー 全身毛だらけの雪男<ビッグフット>のような風貌の未知の生物 “神隠し”が姿を現した。

森丸 「 おい おい… 何これー!!? こんなの聞いて無いよー! 以臓さぁん。。  」< 今まで見た事も無い未知の生物に恐れ戦いている >

< ブォオオオおお > 森丸を見つけると、怒声を上げて突進してくる、神隠し。 ドドドドドォォー

ドガーン! 巨体を活かした、神隠しの強烈な体当たりを間一髪かわす、森丸。あまりの威力に冷や汗を掻いている。突進をかわされ、頭から車に突っ込んで身動きが取れない神隠しに向かって、飛び蹴りを食らわせる、森丸。そのまま、蹴り・突き・膝蹴りを連発する。
< ダ・ダ・ダ・ダ・ダ! > 神速のコンボが炸裂する。

森丸 「 …硬っ! 痛ぇてててて 」 < 涙目になる >  まるで発情期中の、野生のブルドーザーの後ろタイヤを蹴ってるかのようだ。

神隠し 「 ………………。」
何事も無かったかのように、立ち上がる。

危険を感じて距離を取り 身を隠す、森丸。( この分厚くて硬い身体となると、打撃系は無効化されちゃうな。。  となると、やっぱあれしかないか。 )立ち上がり周りをキョロキョロ見渡す、神隠し。 森丸を探しているようだ。

森丸 「 <プープー> おーい! 水ぅ! なんだよー 圏外じゃん。一人でやるしかないのねぇ… しゃーあない。」 < 携帯も繋がらない様子 >

身を隠していた車の裏から出て来る、森丸。

森丸 「 あぁーあー せっかく温存してた秘密兵器なんだけどなぁ。誰も見て無いし…。 」

あまり気が乗らない様子だが、そうも言ってられない状況。

森丸を発見した神隠しが、猛スピードで突進して来る。 < ブォオオオおお、ドドドドドー >

万を持して、森丸が拳銃を構える、妖怪型拳銃「天狗」

森丸 「 くらえ、バケモン! 翼(ヨク)! 」

< パンッ! パンッ! パンッ! >

天狗の翼が生えた弾丸が、神隠しに向かって飛んで行く。

< バチッ バチッ バチッ! >

マンモスのように全身に生えた体毛が、森丸が放った弾丸=翼をはじく。 秘密兵器と称し、自信満々で放った弾丸がいとも簡単に弾かれ、油断していた森丸は、腹部に突進を受け、大ダメージを負ってしまう。

森丸 「 ぐはぁっ。。  」
< 腹部に手を当てる森丸。 肋骨が何本か折れてしまったようだ。 >

突進が森丸にクリーンヒットして、興奮している神隠し。 < ブォオオオおお ブォオオオおお ブォオオオおお! > 吹き飛んだ森丸を見つけると、もう一度突進して来る。とっさに身構える森丸、拳銃を構える。

森丸 「 くっ 痛ぇなぁ 翼(ヨク)! 」
< パンッ! パンッ! パンッ! > 必死に発砲するも、また弾かれてしまう。

ドガーン! 神隠しの強烈な体当たりを、体制を崩しギリギリかわす、森丸。足はフラフラで、息が荒く、大きく肩で息をしている。

< ゼェゼェゼェ… >

まだ立っている森丸を見て、神隠しが片足を地面に踏みつけ、リズムを取っている。

< ドン、ドン、ドン、ドン >

まるで走り幅跳びの選手が、観客に拍手を要求しているようなリズムだ。これから一気に突進しますよー!の準備を、挑発且つ楽しみながらしている、神隠し。

森丸 「 …調子に乗りやがって、バケモノモンブランが。これでも食らえ! 下(ゲ)!! 」

< ダンッ!ダンッ!ダンッ! >

陽気な地団太を踏んで、リズムを取っている神隠しの上空めがけて弾丸が発砲された。神隠しの真上まで来ると、天狗の履いている高下駄を模した弾丸が、神隠しを踏みつけるように一気に急降下してくる。

< ドドドドドドド!! >

天狗の高下駄弾に猛烈に踏みつけられる、神隠し。圧力によって、地にひれ伏した神隠しを、さらに容赦なく踏みつける天狗の高下駄弾。

森丸 「 へっ これならどうだよ! 」
< ドドドドドドド!! >

地面に倒れ、若干めり込んでいる、神隠し。反応が無い。 やったのか? …次の瞬間、ムクっと立ち上がり、森丸に向けて突進して来た。突然の恐怖で動けない、森丸( なんだ こいつ、何やっても効かねぇじゃん。。 ) ドゴッ!! まともに突進を食らって、後方に吹っ飛んでしまう。その場に仰向けに倒れこむ、森丸。 さらに数か所を骨折し、血だらけだ。

森丸 「 ぜぇ ぜぇ‥本物のバケモノめ。。普通さぁ、こういう時助けに来ない?水ー!  < 目の焦点も合っておらず、足元もおぼつかない。> 椿の仇を撃ちに来て、こりゃないよね。。何でこんなバケモンが… あぁ 何だか腹立って来た。けど、体力的に次がラストだな。。 」

匍匐前進にて身体を引きずって隠れる、森丸。覚悟を決め、力を振り絞って立ち上がる。「 よし 」

森丸 「 おーい お前の突進なんて全然効かねぇーんだよ、 おしりぺんぺん! 」 ( 直線で向かってくる相手の力を利用するしかない… )

ボロボロの身体で挑発する森丸を見つけた、神隠し。 改めて、片足を地面に踏みつけ、リズムを取っている。

< ドン、ドン、ドン、ドン >

ブォオオオおお! 目を見開き、神隠しが全力で突進して来る。

森丸( よし、挑発に乗って来たな、この単細胞め。  まだだ、ギリギリまで引き付けてからのカウンターだ! )

ブォオオオおお!

ご機嫌なリズムを取って調子に乗った神隠しは、予想以上の加速を見せる。 ギュン! さっきよりも断然スピードが速い! < !? >

森丸 「 天狗スペシャルカウン… ゲッ!? 間に合わない。。」

< ドッガーーーーン!!! >

拳銃を構え、ギリギリまでタイミングを計る森丸だったが、神隠しのギアが予想以上に上がったため、カウンターを合わせる事が出来ず、直撃してしまう。
突進の衝撃と同時に巻き上がる土煙。…しばらくして徐々に土煙が晴れて来る。頭から突っ込んで、車にめり込んでいる神隠し。何やら反応がおかしい。
森丸を捉えた感触が無い様子。足をバタバタさせて、悔しがっている。なんと、直撃して倒れる森丸はボワっと消え、車の後ろから本物の森丸が姿を現せた。

森丸 「 ぜぇぜぇぜぇ 分身の術! ふぅ 何とか1体出せたわ~。。 テメー 忍者ナメンナヨ! 」< 分身の術を成功させてホッとしている >

依然 頭から車に突っ込んで身動きが取れない神隠し。早く抜け出そうともがいているが、体毛も絡まり、まるで逆効果だ。 それを見てニヤける、森丸。

森丸 「 最終奥義を披露するのに、打って付けの状況になったな。これで終わりだよ!バケモノモンブラン 」

“スキャナーマガジン”を親指で操作し、特殊弾丸を選択する 【 扇子弾(Fan) 】< 力を込めてトリガーを引くことでパワーがチャージされている描写 >

森丸 「 ぶっ飛べっ【 山の神の鼻魚雷_アングリーノーズボム!!】」

無防備な、神隠しの尻の割れ目に向けて、天狗の鼻魚雷が発射される。

鼻(ビ)にて、トリガーに力を込めパワーがチャージされる。 天狗の顔が徐々に赤く染まって行き、その顔が真っ赤の頂点に達した時、拳銃から天狗の鼻部分が切り離され、発射される。さらに、扇子弾にて巻き起こる突風により、弾丸の威力が倍増する。

< シュゴゴゴゴゴォーーーー!! ドガーーーン!! > 特大で危険な“鼻座薬”が、神隠しの尻に突き刺さり、大爆発する。

神隠し 「 ギヨォォァァァァァアアアアアア!!! 」

ちょっと同情したくなるような、羞恥の断末魔が鳴り響く。

森丸 「 ぜぇぜぇ …やった。。倒したぜ、水、以臓さん!! もうダメ。。 」

力を出し切り、バタリとその場に倒れる、森丸。

地面に倒れ、しばらく目をつぶっている、森丸。身体が言う事をきかない。しばらくして、何者かに顔を覗き込まれているような気配で目を開けると…

森丸の顔をヌボーっと覗き込んでいる、神隠が!? …よく見ると、この神隠し、腕が異常に長い。 異形のバケモノなのか? ふと牢獄の方を見ると…

頭が長いタイプ、しっぽが生えているタイプ、太ももが異常に太いタイプなど、数匹の神隠しもどきが蠢いていた。これらを見た森丸は、瞬時に気絶してしまった。。

顔を覗き込んでいた神隠しもどきが、森丸に触れようとした時、得体のしれない“何か”が飛んできた。< ペチっ >

神隠しもどきの額に何かがへばりついた途端、急にアレルギー反応で悶え出した。ブモ――!! 怯えた表情で、すごすごと牢獄の中に帰って行く。額からペラっと剥がれて地面に落ちたモノは、なんとエビのしっぽだった。

謎の人影 「 漁業都市で見た神隠しは、エビアレルギーだったが、こいつらも苦手のようだな。 ニヤっ 」

開いたかっぱえびせんの菓子袋を持ち、ポリポリと食いながら、ある男が現れた。

―― 大噛 条一狼、ここに見参。

条 「 おらっ UMAは檻に入ってろ! ハウス!ハウス! 」

檻から出て来ようとする、異形の神隠しもどきに、かっぱえびせんを投げつける。芳醇なエビの風味におびえながら、檻の奥へと戻って行く、 神隠しもどき。全種が入ったのを確認したところで、牢獄の扉を閉めカギを掛ける。 ガシャーン。

条 「 よし、完了。 …にしても、壮絶だな。。おいっ お前、大丈夫か?

血だらけで倒れている青年や、尻に天狗の鼻魚雷を撃ち込まれてノックダウンしている神隠しを見て、戦闘の激しさを把握した、条。 森丸に声を掛ける。

森丸 「 …うわっ! < 目を覚まし、ハッと驚く >  あれれ??バケモンは?? ん?あなたは誰? 」 < 軽いパニック状態 >

条 「 バケモンは全て閉じ込めてやったから、安心しろ。 オレか? お前らの敵ではないよ、な? 」 < 互いのパーカーコートを見て納得する >

森丸 「 …良かったー あいつ1匹倒すのにやっとだったから。。そっか、あなたも復讐に?? あっ あそこの鉄扉の下に仲間がいるんだ。 」

< ゴツ ゴツ > 部屋の角で鳴る音の方を見ると、鉄扉があるのを発見する。< ガチャ > 強靭な腕力で、いとも簡単に鉄扉を開ける、条。中には、石を投げつける青年、水丸がいた。

水丸 「 やっと開いた! 森ぃー!大丈夫か? <!?>  …誰? 」 ボロボロ状態の森丸と、隣にいる条に驚く、水丸。

森丸 「 オレは全然、大丈夫だよ、軽くバケモノ倒したしなぁ! でね、この人は敵じゃないよ、助けてもらったんだ。 」

条 「 ケガのところ悪いが、急ぎで状況を説明してくれないか? お前も一旦上がって来てくれ。 」

水丸、森丸は、条一狼に現在このアジトで起きている状況を説明する。途中余計なお化けトンネルの話もあったが、大よそ把握した様子である。

条 「 …なるほど。 じゃ、お前らは地下の女の子たちを守りながら、逃がしてくれ。水丸、お前がみんなを守るんだ。 」

水丸 「 分かったよ。 終わったら、すぐに助っ人に行くから、以臓さんを頼むぞ! 」

小さくうなずき、エレベーターに乗り込む、条一狼。

【--- 場面転換して、以臓サイド ---】

※少し前の様子

水丸・森丸 「 分かったけど… 以臓さんは、どうするんだよ? 」

以臓 「 …うむ、ちょっと トイレに行って来る。 上のフロアにしか無いようだからな。  」

水丸・森丸 「 ( …………。)追い掛けるから、無茶はしないでよ! 」< 以臓の意図を悟った兄弟 >

以臓 「 あぁ 後は任せたぞ! 」
< 地下直結のエレベーターに乗り込む >

エレベーターに乗り込んだ以臓。 室内の物々しい監視カメラがギラっと光る。取りあえず、上層階へのボタンを押そうとしたところ、自動で「3F」が点灯する。
< ウィーン > 1F~ 2F~ ゆっくりと上って行くエレベーター。 俯き、いつになく険しい表情の以臓。一点を見つめ集中力を高めているようだ。< チンっ > 
3Fに着くや否や、血相を変えた以臓が、全力疾走する。 < シュタタタタ > 監視カメラで見ている幹部が見失う程の速さだ。( …な、何て速さだ!? )
ここに来て、以臓本来の忍者の血が覚醒し始めたのか!? …と思いきや、そのままの勢いで、トイレに駆け込んだ。 < シュタタタタ >

以臓 「 …ふぅ~ 間に合った。 」

水丸、森丸を危険にさらさないよう、分かりやすい嘘をついて上のフロアに来たのかと思いきや、本当にトイレに行きたかった模様。これが以臓の通常運転である。
トイレから出て来ると、長い廊下の突き当りの部屋に、吸い込まれるように歩いて行った。ドアの前に、「 幹部室 」 のプレートが付いている。
周囲を警戒しながら、ドアを開ける、以臓。< ガチャ > 正面に置かれた大きなデスクに、後ろ向きに座っている幹部の男。 < くるっと振り返る >

マドロ  「 どうやら、人違いだったようだな。貴様、何者だ? “ブラックパンサー”の仲間か? 」

以臓 「 お前こそ、何者だ? 人身売買なんぞに手を染めているお前らに、天誅を下しに来た。 ‥妹の敵討ちだ! 」

マドロ  「 これはこれは、仕入業者(=被害者)様でしたか。 その節は、大変お世話になりました。ニヤっ (ブラックパンサーはスルーかいっ)」

怒りに火が着いた以臓は、瞬時にマドロに向けて飛び掛かって行く。< ビィーー > 殴りかかる以臓の拳がマドロの顔面すれすれのところで、せり上がって来た極薄の強化ガラスに阻まれる。以臓の強烈な一撃だったが、極薄ガラスにはヒビひとつ入っていない。逆に拳の方が出血していた。

マドロ  「 ハッハハ、大層な威力のパンチだったが、その程度じゃ一生掛かってもキズ一つ付けられんさ。 しかもこのガラス、“着る”事が出来る。 」

< パチン! > マドロが指を鳴らすと、サランラップのようになった極薄のガラスが、マドロの全身をピッタリと覆い、徐々にFITして行く。
極薄で透明の強化ガラスに全身を覆われた、マドロ。 まだまだ実験段階のようだが、闇の科学の力で、飛躍的に防御力が上がったようだ。

以臓 「 なぜ、人身売買のような鬼畜の所業をしているお前らに、国が所有しているような、最新の科学力があるのだ? 」

マドロ  「 人身売買ってのは、取引先が千差万別、色々あるもんでねぇ。 特にお前ら素人が知る由もない闇の取引もごまんとあるさ。 」

自分が座っていた後ろの棚から、水中銃のようなスタンガンを取り出す、マドロ。漁業都市にて、UMA神隠しの回収のために使用した代物だ。


( つづく )



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