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オリジナル漫画「scope」原作-17

【吹星姉妹篇】VS違法ドラッグ組織(橙)第6話

ここ「 …ふぅ~ 危なかったぁ 毒怖っ お前、ヘタレのくせに中々やるじゃん。まっ キモイけど。 」

瞬斗 「 へっへへ 惚れ直しちゃった? てか、キモイは余計じゃね? 拒絶感ダイレクトすぎん? 」

ゴウラク 「 まだ安心するには早すぎるんじゃねぇの? ご両人。  針(Needle)!」 <ボシュッ  ボシュッ!>サソリの毒針を纏った弾丸が放たれる。

< バシューッ! > 発砲したと同時に、炎を纏った“何か”が猛スピードでゴウラクに被弾する。 瞬く間に倉庫裏へと吹っ飛んで行った。 < ドゴーンッ! >
炎が飛んできた倉庫入口の方を見る、“ここ”と瞬斗。 見慣れた人影が立っている。

もも 「 お待たせ♪ 」

ダチョウのような大型のライフルを抱え、“もも”が颯爽と現れた。駝鳥型拳銃 「OSTRICH-RF」

ここ 「 遅っ もうちょっと早く来てよー 」

もも 「 だってさぁ …そうそう、聞いてよ! 倉庫の外出たら、死神とか口裂け女とか、お化けがいっぱい襲って来てさぁ 」

ここ 「 …あっ ゴメー それ最新のアプリなのよ。倉庫の外にいた闇の連中を倒すためにアタシが使ったヤツ。 でも”口裂け女ver”は無いけど… 」

もも 「 なんだぁ アプリなの?あれ。 …えっ 口裂け女思いっきりいたんだけど。。 」

瞬斗 「 …冗談やめてよ、オレも見たぜ。デカいハサミ振り回して襲い掛かって来たけど。。 」

3 人  「 ………………。 」 < 恐怖で固まってる >

ここ 「 …んまぁっ あったのかな? 口裂け女verもさ。アタシの勘違い勘違い アハハハ。。 」

もも 「 そ、そうだよね。 アハハハ。。 」

< ガラガラガラ > 吹っ飛んだ瓦礫の下から、ゴウラクが出て来た。極薄強化ガラスの防弾チョッキを着用していたようで、致命傷は免れているようだ。不機嫌そうに洋服についた埃を振り払う、ゴウラク。 < パンっ パンっ >

ゴウラク 「 それがお前の秘密兵器か? バズーカーにライフルとは、姉妹揃って中々珍しい。これは高値で売れるぞ。クックク 」

もも 「 …何あいつ? 嘴(Beak)が 直撃したのに、ケロッとしてんじゃん。 」

ゴウラク 「 お遊びはもう止めだ。そろそろ、こちらも秘密兵器を使わせてもらうぞ。 ニヤっ 」

< ガガガガっ > 倉庫裏にあるガレージの自動扉が開き、中に入って行く、ゴウラク。< ピンッ! ガシャン! > 起動音と共に大きな機械音が聞こえて来る。
< ガシャン、ガシャン、ガシャン >1人乗り用のロボットに乗った、ゴウラクが現れた。コックピットの強化ガラスを開け、蠍型拳銃 「デスストーカー」 をセットする。 < ウィン > 特殊拳銃とロボットのシンクロが完了する。

ゴウラク 「 さぁ、どうする?ガキども。 復讐ごっこなんぞしようと思うから、こうなるんだ。 …お前ら、闇の世界を舐め過ぎだ。 」


【 --- 場面転換して、条一狼サイド --- 】

< ザッ・・ ザッ・・ ザッ・・ > 倉庫にいた末期のドラッグ中毒者たちが、凶暴化した目つきで、条を取り囲む。

ヤッキー 「 おーい、お前ら。 ラストチャンスだー! そいつを殺った奴に、とびきりのドラッグをくれてやるぜぇーー!!! イケェー! ヒャッハハ 」

条、目掛けて、粉上のドラッグを撒き散らすヤッキー。 ヤッキーの声を聞き、目の色が変わった中毒者たちの群れが、一斉に条に襲い掛かって来る。< ドドドドド > 360度全方向から同時の襲撃を受け、戸惑う条。

条 「 …クッ こいつら一般人だよな? ……うーん、ぶっ倒す! 」容赦の無い空手技で、次々と中毒者たちに応戦する。< バキ、バキ、ドゴっ >

歳末大バーゲンセール会場の主婦のように、お目当ての商品(=条)に群がる中毒者たち。 超至近距離でもみ合いながらも空手技で応戦している、条。
混乱のさ中、どさくさに紛れ、虎視眈々と条を狙うヤッキー。“スキャナーマガジン”を親指で操作し、特殊弾丸を選択する 【 硫酸弾(vitriol)】

ヤッキー 「 いいね、いいねー! 欲の激流に飲み込まれる虚無の正義、まさにカオス! もっと盛上げようかぁ  牙(Fang)! 」

何の躊躇もなく、条を狙いドラッグ中毒者もろとも発砲する、ヤッキー。その素性、非道と狡猾の間に生まれて来た、生粋の狂人である。連射された硫酸を纏ったハイエナの牙弾が、ドラッグ中毒者の背中に命中し、前のめりに倒れると同時に、2発目が条へと飛んでくる。
全方位を取り囲まれた状態が目隠しとなり、条からはヤッキーの位置を確認する事が出来ない。 死角からの弾丸は不可避で、左肩に被弾してしまう。

条 「 な!? …ドラッグ中毒者とは言え、1人の人間。 人の命を何だと思ってんだ!このクサレ外道が! …クッ 」

< ジュワー >弾丸で受けた裂傷に加え、硫酸により、被弾した肩周辺の衣服は溶け、焼けただれた皮膚は火傷状態になっている。依然、お構いなしに襲撃を繰り返す、中毒者たち。ケガを負いながらも応戦する、条。

ヤッキー 「 ヒャッハハ 欲の激流ってのは、満たされるまで止むことが無いねぇ。さて、今度はどこから飛んでくるかな? 牙(Fang)! 」

群衆の死角に入り、再度ドラッグ中毒者もろとも発砲する、ヤッキー。 バタリと前のめりに倒れる、中毒者。 間髪入れず飛んで来る第二波が条の右太ももをかすめる。かすめただけでも裂傷と火傷によるW攻撃は強烈で、足に激痛が走る。

条 「 ぐあっ …痛ぇてて 毒か? チッ とことん正面から向き合えない、この卑怯者め! …とは言えこの状況はマズイな。 さて、どうすっかねぇ 」

苦痛で顔を歪ませながらも必死に応戦する、条。中毒者たちの勢いは弱まる事を知らない。その勢い、むしろ興奮度に比例して増すばかり。

ヤッキー 「 毒じゃねぇよ、劇薬だ。中々ごきげんなドラッグだろ? ヒャッハハ! 流石に動きも鈍くなって来たようだなぁ。そろそろフィニッシュといこうか。」

“スキャナーマガジン”を親指で操作し、特殊弾丸を選択する 【 硫酸弾(vitriol)】

ヤッキー 「 群がり狂え! 貪欲の横取り劇_イービルインターセプト!」 <ダンダンダン!> 硫酸を纏ったハイエナの噛(Bite)弾が放たれる。

ドラッグ中毒者たち狂群による襲撃に加え、牙から硫酸を垂らした複数のハイエナ弾が、条に襲い掛かる。
< ギャガぁぁあああーー!! ヒィギィィィイイイイギギ!!! ぐはぁあああああーー!!!! >
群がる中毒者たちの後方から、誰かれ構わず、牙から硫酸を垂らした複数のハイエナ弾が噛み付き、暴れ狂っている。ドラック中毒者たちの成れの果てを、より 残酷、且つリアルに描いたかのような光景、まさに阿鼻叫喚。

条 「 ( …… 仕方ねぇ。あれ試してみっか ) 」

ヤッキー 「 ヒャッハハ! ハイエナとドラッグ中毒者のマリアージュ。下品に溶ろける硫酸のドルチェ。汚ぇ ディナーショーも フィナーレだぁーー!! 」

大型プールの栓を抜いたかのように、条を中心に一気に雪崩れ込んで行く、ドラッグ中毒者の狂群とハイエナの凶群。充満する、硫酸にて焼きただれた異臭。怒涛の勢いで、全てが狂気に吸い込まれてしまったと思ったその時… 混沌に抗うように、“逆流”の渦巻きか突如発生した。< ゴゴゴゴゴゴォ―! >

“スキャナーマガジン”を親指で操作し、特殊弾丸を選択する 【 渦潮弾(Vortex)】巻き上がる水柱_嵐豹<ランピョウ>!

条を中心に巨大な渦巻きが発生し、ドラッグ中毒者とハイエナ弾が次々に巻き込まれ激しい水流によって上空へと流れ飛ばされて行く。激しい水流はその勢いを止める事無く、ヤッキーも巻き込んで水の竜巻と化す。 < ドゴゴゴゴオォー!! >

ヤッキー 「 な!? なんだ これはーー!!!! オボォロロロロロ 」 激しい水流で全く身動きが取れず、空中で溺れそうになる、ヤッキー。

水の竜巻と化した嵐豹が、ヤッキーを上空へと巻き上げ激しく電波塔へと叩き付けた。< バゴーーーン! > 電波塔中間付近、展望台のガラスを突き破る。

ヤッキー 「 ぐはっ!! 」屈強な展望用のガラスを突き破り、壁へと叩き付けられるヤッキー。

条 「 ふへぇー こりゃ大した威力だな。。 連発出来るほど、握力が持たん… 」

手を見ながら、漁業都市の巨大渦潮を回顧している様子の条。

< ボト ボト ボト > 吹き飛ばされ、次々と空から落ちて来るドラッグ中毒者たちの雨あられ。身動きは取れないが、命に別状は無さそうだ。

条 「 曇りのち晴れ、ところにより早朝に掛けて、ドラッグ中毒者が降るでしょう~ ってか …完全に呪われた街じゃねーか! うげっ 」

降り注ぐドラッグ中毒者をバックに激走する、何ともゲボロマンチックな雰囲気で、1人 電波塔へと入って行く。< ビー!ビー!ビー! >警備サイレンが鳴り響く。 ヤッキーが吹き飛ばされたであろう、第一展望室でエレベーターを降りる、条。 周辺を探すも中々見つからない。 広大なフロアをしばらく探していると、裏通路に
分厚い扉に阻まれた、何やら怪しい部屋を発見する。
気になった条はドアを開けようと試みるも全く開かず、仕方無くその場を去る事を決めた。しばらく歩くと、
探していた展望室へとたどり着いた。

条 「 世界的に有名な電波塔だけあって、バカデけぇな。。おっ ここか。 」

目下に広がる近代都市。その夜景は絶景だ。

突き破られたガラスの先に、ボコンっと凹んでいる壁。 しかし、ヤッキーの姿は無い。注意深く床を見ると、かすかに血痕が点々としているのを発見する。
血痕を辿って行くと、「特別展望室」専用のエレベーターに辿り着いた。

条 「 どこまで行けば この闇、晴れるんだろな。 …なぁ? ダイアナさんよぉ 」< ウィーン > 猛スピードで最上階へと上って行くエレベーター。

被弾して痛む足を見つめる、条。幼少期、観光名所で はしゃぐ父とダイアナとの思い出を振り返り、延々と続く深い闇に、少し心労している様子。< チンっ > 最上階へと到着する。こじんまりとした360度ガラス張りの特別展望室は、天井までガラス状になっており、夜空も夜景もくまなく見渡す事が出来、まさに絶景の境地だ。 ふと上を見ると、避難用の掛けばしごの先にヤッキーを発見する。 …何と、外に出ているではないか。

条 「 おいおい 外、出るかね? ここ、どんだけ高いと思ってんだ。 …まさにぶっ飛んでやがる。だが、これで終わりにしてやるよ! 」

特別展望室の外側に出る両者。立入り厳禁エリアのため、当然手摺なども無い。さらに、とてつもない突風が吹き荒れている。

ヤッキー 「 ぜぇ ぜぇ やっと来やがったかぁ。テメェはここで終わりだ。 ケッヘヘヘ!! 」

持っていた3本の注射器を同時に腕に打つ。

< フシュー > 激しい呼吸音と共に、赤黒い目が徐々に真っ黒に染まって行く。嵐豹をまともに食らい、血だらけ状態になっていたヤッキーだが、超興奮状態にて、力がみなぎっているように見える。

条 「 いよいよ救えねぇよ …お前。もう到底人間には見えねぇな。容赦する必要も無し、まぁ元々容赦するつもりなんかねぇけど。 」

ヤッキー  「 オマエト、オマエハねじ切ってやる。こっちのオマエハ磨り潰すかぁ。 向こうにいるアイツラはそぎ落としてやろう。 ヒャッハハ!!!  貪欲の横取り劇_イービルインターセプト!」< ダンダンダン!>

硫酸を纏ったハイエナの噛(Bite)弾が、群れを成して襲撃して来る。

条 「 …クッ 」 < !? > とっさに拳銃を構え、身構える、条。 しかし、ヤッキーが放った弾丸は、全くの別方向に飛んで行った。

ヤッキー 「 ヒャッハハ!! もっとだ!もっと貪り狂えーー!! 」 < ダンダンダン!>

条       「 ………………。 」

ヤッキー   「 ヒャッハ!! ヒャッハハーー!!! 」 < ダンダンダン!>

条 「 こいつ、幻覚が見えてやがる… このまま放っておいても自滅しそうだが、この手で止めを刺してやるよ 」

“スキャナーマガジン”にて特殊弾丸を選択する【 黒影弾(シャドウ)】くらえ! 影走り! < バズーン! バズーン! >黒豹のしっぽ型の影がヤッキーの足首と胴に絡み付き、動きを封じる。同時に縁に座り込む、ヤッキー。 猫型拳銃 「ハイエナ」は落ちて行った。

ヤッキー 「 何だ 何だ? 組み技か? 投げ飛ばしてやるよー! ヒャッハハーー!! 」捕縛された状態で幻覚を見ている、黒目のヤッキー。

条 「 この高さからの雪崩式だ。前代未聞だろ? にしても、腹がスーッとするぜ…… フッ 」

捕縛され、座っているヤッキーの目の前。ガラスの縁ギリギリに立ち、下を見下ろす、条。あまりの高さに、冷や汗を掻いている。

条 「 …お前に付ける薬はねぇ! くらえ!! 雪崩式 フランケンシュタイナー!! 」

電波塔のてっぺんから雪崩れ式フランケンシュタイナー

正面に立ち、ジャンプして飛び付いた条が、ヤッキーの首に両足を絡めたまま、ブリッジの要領で身体を反らせた勢いで下へと投げ付ける。< ビューーーン! > 急降下していく2人。

条 「  Jet!! 」

落下途中でJet弾を放ち、急激に加速して落下して行く。 < バシューーーーー!! >

ヤッキー 「 ヒャッハハ! サイコーだぜ!!! 」

両手を上げて歓喜の叫び声を上げている。

常人であれば気絶するようなシチュエーションだが、幻覚を見ていたのがせめてもの救いなのだろうか? まるで大好きな直下式の絶叫マシーンにでも乗っているかのように、異常にテンションが高い。Jetにて加速された勢いで、電波塔下に広がる噴水目掛けてギュンギュンと急降下して行く2人。

条 「 そらよ! このまま、逝きやがれ! 」

両足でヤッキーを“投げ付け”、同時に自身は地面に向けてJetを放ち勢いを相殺する。< ブシュー! >

< ギューン!!! > 隕石の墜落シーンのように、激しく噴水に落下する、ヤッキー。< ボガーーーーン!!! バシャーーーーン!!! > 派手に飛び散る血しぶき。 みるみる内に、赤黒く染まって行く噴水のため池。ヤッキーの返り血で顔面が血だらけになった条の顔が、水面に映る。

条 「 これが血みどろになる暗示の答えか。“お前目線”って事だったんだな… 」

噴水に大の字になって浮いているヤッキー。 ピクリともしない。

大量の違法ドラッグを急激に摂取する事で、幻覚までが見えるようになり、完全に自我を失ったヤッキー。 いかに屈強な闇の用心棒でさえも、心身ともに簡単に破壊してしまう違法ドラッグの凶暴さ。 違法ドラッグに関わる事で、日々醸成されていった悪のガソリンとも言えるその血しぶきは、今までに見た事の無いような、忌まわしく、そして悲しい色に見えた。

条 「 違法ドラッグを鑑賞券に上映される”楽園物語”なんてのは、せいぜい2時間のまやかしでしかねぇよ。 …クソが 」 その場に座り込む、条。


【 --- 場面転換して、吹星姉妹サイド --- 】

ここ  「 はあ? 復讐ごっこだと? …お前マジで潰すからな!! 」< スチャっ >

もも  「 何その秘密兵器、ダサっ  ヤヨイ時代かよ。…“ここ”、アタシも同じ気持ちだよ、ママの仇は撃つ!! 」 < スチャっ >

3人同時に拳銃を放つ。 < ドゴーン!> ゴウラクの乗るロボに、まともに命中する。 立ち昇る爆煙。 < モワモワモワ~ > 徐々に煙が収まって行く。
煙の中から無傷の状態でロボが現れた。コックピットに乗っているゴウラクが、強化ガラス越しにニヤニヤしているのが分かる。

ゴウラク 「 型式はBO-Jと古いロボットだが、使い方次第で秘密兵器にもなるのだ。ロボットもクスリも操縦者が全てだ! クックク。


( つづく )


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