『仮面の羽休め』試し読み(2ページ)/周りに合わせすぎちゃうあなたへ
著者:滝沢あい子|ママもKindle出してみた
※本ページは本書の約10%以内の抜粋です。
序章 仮面を持つすべての人へ(抜粋)
私たちは、気づかないうちに仮面をつけて生きています。家族の前での顔、職場での顔、友人の前での顔。そのどれもが「私」でありながら、少しずつ形を変えた私。
仮面は、周りの人と上手くやりたいという願いから生まれたものです。場を和ませたいとき、空気を壊さないようにするとき、あなたの中の仮面は、きっと静かに働いてくれてきたはずです。
でも——その仮面をずっとつけたままでいると、楽しかったはずの会の帰り道、モヤモヤしたり、疲れたりしている自分に気づくことはありませんか?
「私が仮面を外したら、空気が悪くなるんじゃないか」「沈黙が続いて気まずい雰囲気になるのでは」——そんな不安が頭をよぎって、気づけばまた仮面をつけてしまう。
――大丈夫。仮面は悪者じゃないし、外しても人間関係が壊れるわけではありません。むしろ、少し外したときに見える景色があります。
仮面を外せば、肩の力がふっと抜けます。話さなくてもいい沈黙が心地よくなります。「ちゃんとしなきゃ」という声が静かになり、あなたの本当の気分やリズムが、そっと戻ってきます。
この本は、そんなときのための小さなメモです。どうかこのページをめくる間だけでも、仮面を机の上に置いて、静かに息をしてみてください。
第一章 仮面は悪者じゃない(抜粋)
私たちは、よく「素の自分でいたい」と願います。けれど現実の暮らしの中では、そう簡単にいかないことも多いものです。
周りに合わせることは弱さではなく、むしろ大きな強みです。場の雰囲気を感じ取る繊細さ、相手を不快にさせない思いやり——それはどれも「社会の中で生きる力」として、あなたを守ってきました。
だからこそ、仮面は決して悪者ではありません。「本当の自分を隠すための嘘」ではなく、「人と人のあいだを守るための工夫」として働いてきたのです。
ただし、仮面をずっとつけたままでいると、やがて重たく感じたり、息苦しくなったりもします。それは仮面のせいではなく、あなたが「休ませる時間」をまだ十分に持てていないから。
仮面は必要なときにかぶればいい。そして不要なときには、机に置くように外してみればいい。——「否定」ではなく「休ませる」という選択肢を。
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