娘と夏祭りで取った金魚。飼育を始めたら100均が強すぎた話
今年も夏がやってきた。
夏といえば、やっぱりお祭り。
現在、1年間の育休中の2児のパパである私は、家族みんなで夏祭りへ出かけた。
くじ引きをして、ヨーヨーすくいに挑戦して、かき氷を食べて、チョコバナナを頬張る娘。
「あれもやりたい!」
「これも食べたい!」
終始ニコニコで楽しそうだった。
そんなお祭りの中でも、一番印象に残った出来事がある。
それが、金魚すくいだった。
最近の娘は、生き物に興味津々。
ダンゴムシを見つければしゃがみ込み、チョウが飛べば「あっ!」と指をさす。公園でも虫や鳥を夢中になって追いかけるようになった。
そんな娘が、お祭りの金魚を見つけるなり目を輝かせた。
「やりたい!」
もちろん挑戦。
……とはいえ、まだ幼い娘にはポイの力加減が難しい。

水に入れた瞬間、ポイはあっさり破れてしまった(笑)。
それでも、お店のルールで金魚を2匹もらえるとのこと。
そこで一瞬だけ迷った。
「お祭りの金魚って、すぐ死んじゃうんだよ。」
子どもの頃にそんな話を聞いた記憶があったからだ。
ちゃんと育てられるだろうか。
途中で死なせてしまったら娘も悲しむだろう。
そんな不安が頭をよぎった。
でも、それ以上に思ったことがある。
娘と一緒に生き物を育てる経験は、きっと何物にも代えがたい時間になる。
そう思い、家に連れて帰ることにした。

帰宅後、さっそく金魚について調べてみると、「お祭りの金魚はすぐ死ぬ」と言われるのには理由があることを知った。
まず、お祭りでは何度も網ですくわれそうになり、大きなストレスを受けている。
さらに、狭いビニール袋の中で持ち帰る間に酸素が不足し、水も汚れやすい。
そして、自宅でカルキ抜きをしていない水道水へいきなり入れてしまったり、水温差が大きかったりすると、大きなダメージを受けてしまうそうだ。
つまり、「お祭りの金魚だから弱い」のではなく、環境の変化が重なることで体力を失ってしまうことが多いらしい。
そこで私も、できる限りの準備をすることにした。
まず、お祭りの帰りにペットショップへ寄り、大きめの飼育ケースとカルキ抜きを購入。

帰宅後は袋を水に浮かべて水温を合わせ、少しずつ新しい水を混ぜる「水合わせ」を行った。
最初はエサを我慢してもらい、ゆっくり休ませることを優先。
初心者なりに、できることはやってみた。
そして翌日。
「もっと環境を整えよう。」
そう思って向かったのが、100円ショップだった。
「えっ、100均?」
そう思う人もいるかもしれない。
でも実際に売り場へ行って驚いた。

全部、金魚やメダカの飼育用品である。
カルキ抜き、エサ、水温計、網、人工水草、底砂、ろ過用品、浮き草、エアポンプまで。
「こんなのまであるの!?」
と思わず声が出そうになるくらい充実していた。

念のためだが、100均は店内撮影OKでした。
特に驚いたのがカルキ抜き。
前日にペットショップで約600円で購入したものが、100均では110円で販売されていた。

もちろん容量や成分の違いはあるだろうし、一概にどちらが良いとは言えない。
それでも、「まず始めてみたい」という初心者には十分心強い。
さらに、電源が取れない人向けには「酸素ブクブク君」という酸素発生剤まで販売されていた。

1粒で約30日間酸素を発生させるタイプで、旅行や停電時の備えとしても便利そうだ。
もちろんエアポンプも売られている。
正直、ここまで揃っているとは思わなかった。
気付けば、「下手なペットショップより品揃えがいいんじゃないか?」と本気で思ってしまったほどだ。
あれから金魚たちは毎日元気に泳いでいる。

エサの時間になると水面へ寄ってくる姿もかわいい。

そして毎朝、娘と一緒にエサをあげるのが我が家の日課になった。
「今日も元気だね。」
そんな何気ない会話が増えたことも、この金魚たちが運んできてくれた宝物なのかもしれない。
生き物を育てることは決して簡単ではない。
水換えもしなければならないし、毎日様子を見る責任もある。
でも、それも含めて命と向き合う経験になる。
娘にとっても、私にとっても、この夏の金魚はただのお祭りの景品ではなかった。
家族で迎えた、小さな新しい仲間。
今年の夏は、きっと例年以上に思い出深い夏になりそうだ。
そしてもし、これからお祭りで金魚を持ち帰ることになったら、一度100円ショップをのぞいてみてほしい。
「100均って、ここまでできるの?」
きっと、私と同じように驚くはずだ。
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