ハムハム共和国は、キャラじゃなくて思想 — ゼロからイチを創造する者を目の当たりにして
YouTubeを見てたら、たまたま流れてきた。
『チャンスの時間』っていうABEMAの番組の切り抜き。FRUITS ZIPPERというアイドルグループの、仲川瑠夏さんという人(ファンの中では「るなぴ」と呼ばれているらしい)が、自分のことを「ハムハム共和国の国王」と名乗っていた。
注目してもらいたいのが、1分40秒あたり
ハムハム共和国は、キャラじゃなくて思想
びっくりした、、、
最初は「面白いの人だな」くらいで見てた。
なのに、思想、、、
そしてハムハム共和国ってなんなんだ?
国をゼロから創造する
ハムハム共和国。
名前だけ聞くと、ただのかわいいキャラ付けに見える。でも、よく見ると、仲川さんがやってるのは 国をゼロから立ち上げること だった。
自分を「国王」と名乗る(建国者)
「言語を作って国を制作したい」と言う(制度設計)
「入国者を増やしている」とファンを国民にする(国民形成)
その場にいる人まで「あなたは入国者」と巻き込む(拡張)
これ、思想の中身がどうこうじゃなくて、枠組みの立ち上げ方が面白い。
何もないところに「ハムハム共和国」っていう枠を設定して、その中に国王・国民・言語・制度を、後から流し込んでいく。
ゼロイチ。無から国を作ってる。
つまるところ、、、るなぴは王なのか!
建国者・指導者・伝承者
見てて思ったのは、これ歴史の構造そのものだな、ということ。
国でも、宗教でも、企業でも、新しい集団が立ち上がる時って、だいたい同じ構造を持ってる。
まず、ゼロイチで立ち上げる 建国者(るなぴ) がいる。
次に、その思想を引き継いで広げる 指導者 がいる。
そして、それを受け継いでいく 伝承者(=国民、つまりファン)がいる。
ハムハム共和国だと、建国者はるなぴ本人。指導者の役割も今は本人が兼ねてる。そして伝承者は、ファンであり、その場で「入国」させられた人たち。
一人の人間が、国家が立ち上がる時の全構造を、ぎゅっと圧縮して再現してる。
だから、見てて「歴史っぽい」と感じたんだと思う。
思想が先か、言葉が先か
普通、こういう世界観って「思想が先にあって、後から名前が付く」と思いがちだ。
でも、ハムハム共和国は逆な気がする。
たぶん最初に「ハムハム共和国」っていう、意味のない、響きだけの言葉があった。そこから後付けで、国王・国民・言語・思想が捻り出されていってる。
言葉が先。意味は後から育つ。
これ、すごいことだと思う。
意味のあることを言おうとすると、人は身構える。でも、意味のない響きのいい言葉をまず立ててしまえば、後はそこに何を盛ってもいい。器を先に作って、中身を後から入れる。
「ハムハム共和国」という、何の意味もない器。そこに国王・国民・言語を入れていったら、いつのまにか一個の世界になっていた。
「王国」じゃなく「共和国」
もう一個、見てて気付いたことがある。
これ、「ハムハム王国」じゃなくて「ハムハム共和国」なんだよね。
王国だったら、国王が上から統治する。でも共和国は、みんなで統治する国だ。国王を名乗ってるのに、国の形は共和国。一見、矛盾してる。
でも、たぶんこれが効いてる。
国王(るなぴ)は、フロントマンとして前に立つ。象徴として、入り口として。でも、国の中身は、入ってきた人それぞれの解釈で決まる。
ハムハム共和国が具体的にどんな国なのか、明確な中身は語られていない。でも、それでいい。中身をあえてふにゃふにゃにしておくから、入ってきた人が、自分なりの解釈でハムハム共和国を作れる。
国民の数だけ、ハムハム共和国がある。
フロントマンが立って、中身は入ってきた人が決める。求心力と、余白。この両方があるから、一人で立ち上げたのに、みんなのものになっていく。
呆然とした。アイドルの人が、こんな構造を、たぶん直感でやってのけてる。
このひと、すごい
僕はこれを、アイドルがやってるから面白い、とは思っていない。
一人の人間が、何もないところから世界を立ち上げて、人を巻き込んで、構造として育てていってる。その事実が、人としてすごいと思う。
ゼロから国を作るって、普通できない。でもこの人は、響きのいい言葉一つを起点に、それをやってのけてる。本人がどこまで意識してるかは分からない。でも、結果として立ち上がってるものの構造は、本物だ。
歴史上、国や宗教や思想を立ち上げてきた人たちが持っていたものの、ミニチュア版を見ている気がした。
たまたまYouTubeで流れてきた切り抜きで、こんな構造を見せられるとは思わなかった。
ハムハム共和国、これヤバいんじゃないか
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