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税理士になる私が、寿司アカデミーに行ってきた

これも縁かな、と思った

少し前に「武器としての寿司」というものを考えていた。

資格をとって税理士の仕事は続ける。でもその上に、寿司という手仕事を重ねたら、自分にしかできない場が作れるんじゃないか。釣り好きのお客さんが多いから、寿司を握れたら楽しいかもしれない。


ただ少し考えが変わって寿司を握りたい理由としては、今このnoteを読んでくれているそこのあなた、家族、友達、シンギュラボのみなさんが遊んだり、飲んだりそうやって、仕事関係とかそんな高尚な理由でなくお互いにリソースを提供し合い、『ただ楽しいだけ』の集まる場所つまりお祭りを提供できるものとして、お寿司を握れたらなうれしいなとの気持ちが強くなってきました。(それで私も混ぜてもらってちょっと遊びたいです!)


結局ひとりぼっちは寂しいのですよ

ま、そんなことは置いといて、それから調べているうちに、寿司アカデミーというものがあるのを知った。寿司の握り方を一から教えてくれる学校。いいな、と思って、頭の片隅に置いていた。

しばらくして、京都の寿司ワークショップに行った。ちょうどいい流れで、申し込んだものだった。そしてこの物語は、そこから始まった。

そこで主催者が、握る前の練習として寿司アカデミーに通ってたと話してくれた。卒業生だったのだ。

調べていたこと、たまたま参加したイベント、そこにいた卒業生の人。それがいいタイミングで一本につながって、これも縁かな、と思った。その縁に押されるように、体験入学を調べて、申し込んだ。

正直、入学は安い金額ではない。それでも行く価値があるんじゃないか、と迷っていたときもあった。


そして当日になり、VANSのお寿司がプリントされたTシャツを着て向かった。

寿司を習いに行くのに寿司を着ていく、というだけの理由だったけれど、これが先生たちに思いのほかウケた。おかげで、いろいろな話を聞けて、貴重な機会を得て、情報を教えていただけることができた。このtシャツかってよかったな〜

▼買った時のtシャツに思いを馳せた記事です。


そして授業がはじまった。握り始めて、まず思ったのは「慌てないな」だった。

京都で一度握っていて、家でも自分で練習していた。うまくはできない。でも、テンポがわかる。次に何をするか、手が薄く覚えている。だから落ち着いて、自分の手元を見ていられた。

これ、本番の前に一回しくじっておくと、強いんだなと思う。先に失敗を済ませておくと、二回目以降は慌てない。実際、できることとできないことは、はっきり分かれた。

皮引きは、途中からできるようになった。先生に教わりながら手を動かしていたら、包丁と皮の間のちょうどいい角度みたいなものが、ふっと手に宿った。頭で理解したというより、手つきのコツが入った感じ

一方で、骨抜きはまるでダメだった。毛抜きで骨をつまむと、骨だけじゃなく身までごっそりついてくる。残った身は穴だらけで、握る前からもう負けている。

飾り包丁もそうだ。なんなら最初は切り忘れた。そしてネタに切り込みを入れる工程で、先生のはきれいに揃うのに、自分のは深さも角度もバラバラになる。

自分で握った寿司と、先生が握った寿司を並べた。わたしのはどっちでしょう!


写真の上、醤油が添えてあるのが先生ので、下の醤油がないのが自分の。同じアジ、同じ薬味のはずなのに、姿が違う。先生のネタは飾り包丁がきれいに入っていて、身がシャリにぴたっと寝ている。

自分のほうは、切り身がパカッと口を開けて反り返っている。隠し包丁の深さと角度の差。たったそれだけで、握りの姿はこんなに変わる。

そして食べると、先生のほうが新鮮に感じた。はっきりと。ネタもシャリも工程も同じはずなのに、口に入れた瞬間に差がわかる。

他にもこんな綺麗なエビも握ってくれた。


授業のあとTシャツを見せに行って立ち話を先生としてたら先生が、ぽろっと言った。

寿司を握る技術は、手が覚えるから忘れない、と。自転車と同じで、何年ぶりに乗っても乗れる。あれと同じ場所に、寿司を握る動作は入っている、と。

同じ「手に職」でも、忘れる職と忘れない職があるんだ、と。僕がやっている税理士の勉強は、条文も適用関係も、しばらく触らないと忘れる。九年やってきて、何度も同じ論点を覚え直してきた。

あれは頭に置く知識だから、こぼれていく。でも寿司を握る動作は、手に染み込むから忘れない。記憶のしまってある場所からして、別物だった。

短期間で一気に覚える人もいる。でも、そういう人はすぐ飽きてやめてしまうことが多い。なかなかできないけど、忍耐をもってずっと続けられる人のほうが、結局は長く残る——そう話してくれた。

これ、まだ自分にもできることだ、と思った。一気に駆け抜ける人には憧れがある。でも自分がやってきたのは、九年かけて続けるほうの道だった。その続けてきたことが、寿司の世界でも評価される資産なんだと、先生の言葉が肯定してくれた気がした。

もうひとつ、覚えたらすぐアウトプットしなさい、とも言われた。せっかくだしやってみるか。

そして次の日

さっそくアジを買ってきて練習した。三枚おろし、骨抜き、皮引き。そうしたら、寿司アカであれだけダメだった骨抜きが、結構うまくなっていた。

皮引きも、すっと引けた。家のまな板の上で、思っていたより早く手に入りつつあった。

手が覚えていくって、こういうことか、と思った。一回教わって、家でもう一度やってみる。失敗して、もう一度やる。そのたびに、手のほうが先に動くようになっていく。

思い返せば、前の自分は、皮引きを諦め塩焼きにした。それが今は、骨を抜いて、皮を引いている。

ただ、寄生虫がいるかもしれないから全部、細かく刻んでしょうが、味噌を入れてなめろうにした。これが思ったよりもうまかった!

父は仕事してたので、会社に持ってくとこんなラインがきました

普段ラインしない父からこんなのが、飛んでくるとは、、、寿司に興味持ってよかったな〜!


それと授業後、願書ももらってきました


寿司の話は続きます🍣


ちなみに今回は「握り方」の話だったけれど、
あの日いちばん持ち帰ったのは、実は握りの技術じゃなかった。その話は、こちらです。



おまけ

デザートにアンパンマンのパンケーキ作りました!
寿司といい、創作活動は楽しいですね🥞


一回教わって、家でやってみて、失敗して、また握る。そのたびに手が先に動くようになっていく。九年かけて続けてきた人間に、たぶんこれは向いてる。
税理士の幹の上に、寿司を一本ずつ重ねていく。この旅がどこまで伸びるのか、自分でもまだ分かりません。続きを見届けたい人は、フォローしておいてもらえると、次の一本が届きます🍣

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