「計算経済」における「計算主権」とは?―逆ベンダーファイナンス」と「循環構造」と「AIバブル」
これは、計算経済の計算主権をめぐる戦いである。
しかし、日経や国内メディアには、まだ「計算主権」の視点の記事は今日現在まだ見当たりません。かろうじて英語圏のメディアの一部だけです。だから書こうと思います。
※noteコメント欄も併せてご覧ください😊
プロローグ
2025年10月、ビジネス界で奇妙なニュースが駆け巡った。年間売上45億ドルのOpenAIが、数千億ドル規模の契約を次々と結んでいる。AMDには「最大10%の株式」を渡してGPUを確保し、Oracleとは5年で3000億ドル、NVIDIAとは1000億ドルの契約を結びました。
そして注目されたのが、トランプ大統領が発表した「Stargateプロジェクト」で、4年間で5000億ドルを投じるAIインフラ計画。
「これってバブルじゃないの?」
「循環取引で数字を膨らませてるだけでは?」
「いや、これは新時代の産業革命だ」
SNSでは賛否両論が飛び交ってます。
この「異常事態」を冷静に解剖したいと思います。
結論を先に言えば、これは半分バブルで、半分本物。
そしてその「半分」の中身を理解することが、ビジネスマンには重要だと思うからです。
1万字超だから、時間と気持ちに余裕があるときに読んでもらえたら嬉しいです。
目次を見てもらえれば概要はわかるとおもいます。最下部に超解りやすく解説しました。ぜひお楽しみください。
※AIはファクトチェックと技術的な整合性などを確認するために使っています。
池松潤/Jun Ikematsu
コミュニケーションデザイン/事業計画/エクイティストーリー/エンタープライズ営業コンテンツ/マーケティング/コンテンツなど。慶応義塾大学卒/博報堂を経て、スタートアップCEOの壁打ち相手、婦人公論.jp 動画YouTube・新規事業開発担当。AI領域も新規事業開発している。ときどき婦人公論.jpにコラムも。 ⇒https://lit.link/junikematsu
0:歴史から振り返る/「計算資本」の台頭
この事態を理解するには、資本主義の構造変化という大きな文脈で見ると解りやすい。
資本主義経済の「歴史」と「変遷」
時代 主導資本 基幹インフラ
19世紀 :銀行資本:蒸気・鉄道
20世紀 :産業資本:石油・自動車
21世紀 :情報資本:ネット・クラウドサービス
2025〜 :計算資本:GPU・AI・電力網
※ 「計算資本」は概念です。AI・GPU・電力を中核とする新しい資本形態の枠組みとして、19〜21世紀の歴史的パターンから考えたキーワードです。海外の記事には書かれてますが、日経など国内の記事にこの視点はまだありません。
なぜ「計算資本」が凄いのか?
19世紀の鉄道が物流と人の移動を発展させ、20世紀の石油がエネルギーと製造を発展させたように、2025年以降はAIの計算能力が、経済の基盤インフラになりつつあります。一度使ったら、あの便利さはやめられません。いまさら企業競争の上でも後戻りは難しいでしょう。
計算資本の特徴は
「物理(GPU・電力)」×「金融(株式)」×「知能(AI)」
この3つが「三位一体」で動くことです。
これは単なる「情報の処理」(コンピューティング)ではなく、「知能そのものを再生産する産業」へと進化しています。
その「可能性」が株式相場で「OpenAI祭り」と言われる「熱狂」を生み出している。だから「AIバブル」と呼ばれ、弾けると騒ぐ人もいるのです。
答えは、半分正解で、半分間違えです。
ただし、正解は無いのです。
今回の「OpenAI×AMD」の契約は、この「計算資本時代」への移行を象徴する「資本調達+供給確保」の新モデルと言えるでしょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN06AKH0W5A001C2000000/
GPUの供給契約と、株式ワラントを直結させるこの契約は「計算能力の確保が即座に資本市場の評価と連動する」設計になっています。これが新しい。
これを「逆ベンダーファイナンス」と言ってる方が複数いて、面白いなと思いました。(多くは投資視点なのですが)
そして「NVIDIA→OpenAI出資→OpenAIがOracleに支払い→OracleがNVIDIA GPUを購入→NVIDIAに売上として戻る」という資金循環構造を「循環取引」だと言う人もいます。これも今までに無かった大規模な取引です。
これらは、「循環取引」も「「逆ベンダーファイナンス」も、一つの要素に過ぎません。そもそもAIバブルなのか?崩壊するのか?崩壊するならシナリオは?を知らなければ意味がありません。
それをひも解いていきます。
1:AI業界の「循環取引」と「計算主権」/実際に何が起きているのか(2025年10月)
◆OpenAIを中心とした巨大エコシステム
OpenAIの収益は2025年上半期で45億ドル規模
Even after Stargate, Oracle, Nvidia, and AMD, OpenAI has more big deals coming soon, Sam Altman says | TechCrunch
ですが、取引の規模は桁違いです
・Stargate プロジェクト:
4年間で5000億ドルを投資してAIインフラを構築
Announcing The Stargate Project | OpenAI
・Oracleとの契約:
5年間で3000億ドル、4.5ギガワットのデータセンター
Major challenge to Nvidia: OpenAI’s massive new computing push will run on AMD chips | CNN Business
NVIDIAとの契約:
1000億ドル投資、10ギガワット供給
AMDとの契約:
OpenAIは最終的にAMDの10%を取得可能
AMD's deal with OpenAI gives Nvidia much-needed challenger in market it dominates
つまり、収益45億ドルの企業が、数千億ドル規模のインフラ契約を結んでいます。
◆奇妙な資金の輪
投資家たちが「循環取引だ」と騒ぐ理由はシンプルです。お金の流れを追うと、こうなってます。
NVIDIAがOpenAIに出資
OpenAIがOracleにクラウド料金を支払う
OracleがNVIDIAからGPUを大量購入
お金がNVIDIAに戻る
これに加えて、NVIDIAが出資しているCoreWeaveは、OpenAIにAIインフラを提供している。AMDは株式と引き換えにGPUを優先供給する。
一見すると「マネーロンダリング」のように見えます。実際、ある投資家は「Nvidiaからの往復取引がバブルを維持している」と警告を発してます。


◆ちょっと待って
ここで重要な疑問が浮かびます。
「お金が循環しているだけなら、誰が得をするの?」
答えは、全員が得をしてます。整理し直すとこうなります。
・NVIDIA:売上が爆増し、株価は過去3年で10倍に
・OpenAI:資金調達とGPU供給の両方を確保
・AMD:発表後、株価が23%急騰。NVIDIA独占市場への参入を果たした
・Oracle: クラウド事業、急拡大
そして重要なのは、このお金が虚構ではない事。実態を伴ってる事です。
2. 「循環構造」の本質的理解
これは本当に問題なのか?
NvidiaがOpenAIに投資し
OpenAIはOracleからクラウド computing を購入し
OracleはNvidiaからチップを購入し、
NvidiaはCoreWeaveに出資して
CoreWeaveはOpenAIにAIインフラを提供している
The AI boom's reliance on circular deals is raising fears of a bubble
一見すると「循環」ですが、重要なのは
▼
これは資金が空回りしているのではなく、実物のインフラ(データセンター、GPU、電力網)が構築されている。
3. 「計算主権」という視点の重要性
「計算主権をめぐる産業複合」が、この事態の「核心」です。
なぜこの構造が生まれたのか?
◆従来の資金調達では不可能な規模
・データセンター建設には膨大な資金が必要
・単一企業の資本では賄えない
・銀行融資や債券発行では限界がある
◆実物資産による相互保証
・各社が持つ資産(技術、チップ、インフラ、データセンター用地)を持ち寄る
・お金だけでなく、現物と権利を交換する新しい産業複合の形成
◆「計算主権」とは何か?
AIの時代において、計算能力(computing power)こそ希少資源であり、新しい原油だからです。
・誰が大規模な計算インフラを持つか
・誰がエネルギー供給を確保できるか
・誰がチップ供給を握るか
Stargateプロジェクトは。2022年から計画され、2025年1月21日にトランプ大統領によって正式発表されました。SoftBankのCEO孫正義が会長を務めています。これは民間企業だけの話ではなく、国家戦略の一部です。
4: 「逆ベンダーファイナンス」の意味
AMDのケースを振り返ると
・AMDが株をほぼタダ同然で渡すのは異常
・OpenAIがそれを売って資金調達するのは「錬金術」
果たしてそうでしょうか?
これは「エクイティ(株式)」による戦略的提携。
その内容は、通常のビジネスではありえない取引
AMDがOpenAIに「最大10%の株式」を渡す契約は、異常。普通、企業は製品を売って現金を受け取る。それが資本主義の基本。ところがAMDは、まだ納品もしていないGPUの代金として、自社株を渡しました。
「これは錬金術だ」という批判は当然出ます。
OpenAIはこの株を売却すれば、タダで資金調達できる。
AMDの既存株主は希釈化される。
でもNVIDIAのCEOは「clever(巧妙)」と言った
なぜか?
◆AMDの視点
・現金ゼロで、年間数十億ドル規模の顧客を確保
・NVIDIA独占市場(95%シェア)に風穴を開ける唯一のチャンス
・株価は発表後23%急騰―既存株主も歓迎した
◆OpenAIの視点
・資金調達だけでなく、供給の主導権を握った
・AMDの大株主になることで、GPU不足時にも優先供給を受けられる
・NVIDIAへの依存度を下げ、交渉力が増す
これは単なる「企業取引」ではない。
計算主権をめぐる産業複合の戦略同盟の一環である。
5:なぜ「バブル懸念」が出るのか?
投資家Garranは「LLM AIエコシステムの大半が赤字」で、「Nvidiaからの往復取引の爆発」だけがバブルを維持していると指摘しています。
※ Another OpenAI entanglement is renewing fears of a repeat of the dot-com era | CNN Business
◆懸念の本質は?
・実際の収益化(45億ドル)と投資規模(数千億ドル)の乖離
・相互依存が強すぎて、一つが崩れると連鎖する可能性
◆反論は?
・Big Tech(Microsoft、Google、Amazon、Meta)の財務基盤は強固
・2000年代の新興企業とは体力が違う
・AI需要は実在し、急成長している
6:「産業複合」という構造変化
従来のビジネスモデルは
メーカー → 販売 → 顧客
(単純な売買関係)
新しいAI産業複合は
OpenAI
↙ ↓ ↘
NVIDIA Oracle AMD
↓ ↓ ↓
CoreWeave データセンター Broadcom
↓ ↓ ↓
電力会社 土地 SoftBank
これは「循環取引」というより「相互依存的・エコシステム」と言ったほうがいい。
上記各社が
・資金だけでなく、技術・インフラ・権利を相互に提供
・単独では不可能な規模のプロジェクトを実現している
・リスクも利益も共有
7: 「計算主権」をめぐる地政学
Stargateは「アメリカのAIリーダーシップを確保する」と明言しています
Announcing The Stargate Project | OpenAI
これは
・中国との技術覇権競争
・エネルギー安全保障(10ギガワット = 原発10基分)
・半導体サプライチェーンの国内確保
つまり、OpenAI-NVIDIA-AMD-Oracleの「循環取引」は、計算能力という新しい国家資源を確保するための産業複合の形成と見たほうが的確でしょう。
なぜ国家が動くのか?
答えは、「計算主権(Computational Sovereignty)」という新しい概念にあります。ココが核心。
歴史を振り返ると分かりやすい▼
時代 主導資本 基幹インフラ
19世紀 :銀行資本:蒸気・鉄道
20世紀 :産業資本:石油・自動車
21世紀 :情報資本:ネット・クラウドサービス
2025〜 :計算資本:GPU・AI・電力網
石油を支配した国が、20世紀の覇権を握ったように、AI計算能力を支配する国が今世紀の覇権を握るからです。
中国はすでに巨額投資を進めている。アメリカが考えるのも当然。ドローン、ミサイル、物流、金融。すべての戦争と経済活動が、AIに依存する時代が来ている。これは新しい冷戦といえます。
米国モデル◆App Store型国家
米国は、OpenAIやGoogleなどの企業を通じて、世界の誰もが利用できる「基盤」を提供しています。これを例えるなら、AppleがiOSというOSを提供し、その上で世界中の開発者がアプリを作り、巨大な経済圏を築いた構図と同じです。彼らは必ずしも全てのアプリを自分で作る必要はありません。OSさえ押さえれば、ルール形成と経済的利益の双方を掌握できることを知っているのです。米国が圧倒的な民間投資でフロンティアを切り拓くのは、このOSの座を盤石にするためと言えます。
中国モデル◆垂直統合型国家
中国は国家主導で、半導体、ロボット からソフトウェア、そして膨大な国内データとアプリまでを垂直統合して、巨大な単一市場で最適化を図るモデルを行ってます。かつての大型コンピューター時代のIBMの国家版と言えます。このモデルの強みは、実装の「規模」と「速度」です。
8: 一般ビジネスマンへの示唆
これを単なる「循環取引」や「錬金術」と指摘するのは、本質を見誤っています。AI時代の「計算能力」という新しい「産業資源」を確保するための、企業と国家が一体となった戦略的な「産業複合の形成」と理解すべきではないでしょうか。
新しい産業構造の出現
・単独企業では不可能な規模のプロジェクト
・エコシステム全体での価値創造国家戦略との連動
・民間企業の取引だけでなく、地政学的意味を持つ
・「計算主権」は新しい国力の指標リスクは依然として存在
・実需と投資規模の乖離
・相互依存による連鎖リスク
・これは「AIバブル」というより「産業構造の再編」と見たほうが本質的である
問題は「AIバブル」かどうかではなく、この巨大インフラ投資が実際の需要と収益化に結びつくかどうか。乖離なのか?現実なのか?なのです。
◆恐ろしいほどの不均衡
ここで、改めて数字を振り返ってみましょう。
・OpenAIの年間収益:45億ドル(約6,000億円)
・投資総額:5,000億ドル(約70兆円)
・100倍以上の開きがあります。
これを例えるなら、月収30万円のサラリーマンが、3億円のローンを組んで家を建てるようなもの。これは狂気か、理想の実現か。天才の言うことは凡人には理解できないので、確かめようが無いのに似ています。嘘なら詐欺ですが、嘘では無いのです。
◆投資家の警告
「LLM AIエコシステムの大半が赤字。Nvidiaからの循環取引だけがバブルを維持している。2000年のドットコムバブルの再来だ」
この懸念は無視できない。これは事実。
これには、理想を現実にする「AI至上宗教」のようなものが、根底に流れているように感じます。
9:過去のバブルとの比較から、今回の特殊性をひも解く
・1929年:世界大恐慌
・2000年:ITバブル
・2008年:住宅バブル(リーマン・ショック)
・2025年:AIバブル(だとしたら)
過去のバブルとの比較表

AIバブルの特殊性
①実物資産の存在
2000年のドットコム企業の多くは、「Webサイトとアイデアだけ」でした。対して今回は
・数百億ドル規模の物理的データセンター
・最先端の半導体チップ(GPU)
・電力インフラへの投資
・実際に稼働している技術
要するに、AIバブルが崩壊しても、資産は残ります。これが崩壊後の回復を早める要因です。
②Big Techの財務基盤
2000年のスタートアップと違い、今回の主要プレーヤーである
・Microsoft:現金及び短期投資 約800億ドル
・Google(Alphabet):約1200億ドル
・Amazon:約700億ドル
・Meta:約650億ドル
合計で約3400億ドル(約50兆円)の現金を保有してます。倒産リスクは極めて低いと言えます。
③政府の関与(ココが重要)
・Stargateプロジェクトは国家戦略
・中国との覇権競争の文脈
④技術の本質的価値
1929年の株式バブルは純粋な投機でした。
しかし
・AI技術は実際に機能している
・7億人がChatGPTを使用
・企業での実用化が進んでいる
・問題は「価格」であり「価値」ではない
10:まとめ
時代 主導資本 基幹インフラ
19世紀 :銀行資本:蒸気・鉄道
20世紀 :産業資本:石油・自動車
21世紀 :情報資本:ネット・クラウドサービス
2025〜 :計算資本:GPU・AI・電力網
「逆ベンダーファイナンス」や「循環構造」は、AIバブル的なる世界の構成要素であり、本質的には「計算主権」を巡る「計算資本」の戦いの真っ最中であり、やがて「計算資本」の世紀となる「過渡期」の出来事なのではないでしょうか。
◆このハナシを例え話しで、わかりやすく説明してみました(新しい取り組み)◆
1️⃣いま何が起きているの?
たとえ話:「町の電気屋さん」のハナシ
むかしむかし、町に電気が初めて来たときを想像してください。
最初は「電気なんて必要か?」と思われていましたが、今では電気のない生活は考えられません。
いま、AI(人工知能)が、同じような変化を起こそうとしています。スマホやパソコンの次に来る、生活に欠かせないものになろうとしているからです。
2️⃣「計算資本」って何?
時代ごとの「お金持ちになる方法」の変化
19世紀: 鉄道を持っている人が最強(物や人を運べる)
20世紀: 石油を持っている人が最強(車や工場を動かせる)
21世紀: ネットサービスを持っている人が最強(世界中の情報を整理して繋げる)
2025年〜: AI用のコンピューター(GPU)を持っている人が最強
つまり、「計算する力」がお金を生む時代になったということなのです。
3️⃣OpenAIやNVIDIAたちの「循環取引」って?
例えてみると・・・
あたらしい「お祭りの準備」
町内会で大きなお祭りを開くことになりました。
でも、誰もそんなに大金を持っていません。
そこで・・・
太郎さん(NVIDIA):
「僕は、提灯を作る会社を知ってるよ(台湾のTSMC)」
花子さん(OpenAI):
「私は、人を集めるのが得意(sora2 で盛り上がちゃうもんね)」
次郎さん(AMD):
「僕は、音響設備を持ってる(GPUチップ製造できるよ)」
美咲さん(Oracle):
「広い土地を持ってるよ(データセンター増設するよ)」
みんなで話し合いましたとさ。
・太郎さんは花子さんのお祭り企画にお金を出す
・花子さんは美咲さんの土地を借りる
・美咲さんは太郎さんから提灯を買う
・次郎さんは花子さんに「うちの音響を優先的に使ってね」と約束して、代わりに株)お店の権利の一部)をあげる
お金がぐるぐる回っているように見えますが、実際には提灯も音響設備も土地も、全部ちゃんと使われています。
これが「循環取引」と呼ばれているものです。
4️⃣なぜこんなことをするの?
理由1:
規模がメチャ大きい
ChatGPTのような高性能AIを動かすには、小学校10校分くらいの建物に、超高性能なコンピューターをぎっしり詰め込む必要があります。しかも電気代は原子力発電所10基分くらい必要なんです。一つの会社だけでは無理なんですよ。
理由2:
「計算主権」の争奪戦
これは新しい「冷戦」です。
たとえるなら・・・
「石油を持っている国」が強かったように、今は「強力なAIコンピューターをたくさん持っている国」が強くなる時代です。だって戦争に使う武器(ミサイルやドローンや、武器運搬のロジスティックまで)は、AIが無くては勝てません。
アメリカは中国に負けたくないので、国を挙げてこのプロジェク(Stargate)を応援しています。だからトランプ大統領も正式に発表しました。
5️⃣「AIバブル」って? 崩壊するの?
バブルとは・・・「風船の例え」
風船をどんどん膨らませると、最初は楽しいですが、膨らませすぎるとパーンと割れます。
◆過去のバブル
・1929年:世界大恐慌
みんなが「株を買えば儲かる!」と思って買いまくったら、 実際には価値がなかった 。結果「大恐慌」になった。
・2000年:ネットバブル
ネット企業が「将来すごいことになる!」と言って投資を集めたけど、多くのスタートアップは、実際には何も作れなかった。で。ドットコムバブル崩壊。
◆じゃあ今回は違うの?
過去のバブルとの違い
①:実物がある
今回は実際に巨大なコンピューター施設が建っている
②:お金持ちがやってる
Microsoft、Google、Amazonなど、倒産しない大企業が中心
③:本当に使われている
ちなみに、ChatGPTは7億人が使っている
④:国が応援している
アメリカ政府が「これは重要」「中国に負けられない」と支援
でも不安要素もあるよ・・・
OpenAIの売上は年間45億ドル(約6000億円)
でも投資は5000億ドル(約70兆円)
100倍以上の差!
マジか!
これは、まだラーメン屋を始めたばかりで月10万円しか売上がないのに、「将来のために1億円借りて工場を建てる」ようなもの(イメージね。例え話しですよ)
6️⃣まとめ:バブルなの? 本物なの?
答え:半分バブル、半分本物。まだ解らない。
◆バブル的な部分
・投資額が売上に比べて大きすぎる
・みんなが「AI AI!」と盛り上がりすぎて、ほぼお祭り状態。
◆本物の部分
・AI技術は本当に役立っている
・もうAIの無い状態には戻れない
・実際の建物や設備がある
・大企業と国が本気で取り組んでいる
◆一般市民の目線で例えるなら・・・
「新しくできた巨大ショッピングモールって便利だけど、建設費が高すぎて元がとれるか心配。まさか潰れないよね?」という感じでしょうか。
ショッピングモール自体は便利で、人もたくさん来ているけど、借金を返せるほど儲かるかは、まだわからない状態っぽい。でも正確な数字は公表されてなくて、誰も知らないから予測数宇でハナシているんだよね。
7️⃣じゃあ、私たちへの影響は?
①:仕事が変わる
AIを普通に使う時代が来る。無くてはハナシにならない。後戻りはできない。
②:電気代が上がるかも
AI用の電力ってメチャ凄いんだよ。色々対策しているけど、Aiのデータセンターって「逆発電所」みたいなもんなんだ。
③:AI株の浮き沈みがある
AI関連企業の株が上下する。そりゃそうだうよね。株はみんなが期待してる値段だからね。
④:マジで便利になる
でも、その分、お金もかかるけどね。日本のデジタル赤字は、2024年で約6兆6500億円あるんだよ。
2035年には18兆円〜最高で45兆円になっちゃう可能性があるって経産省で予測されてるんだよ。ヤバいよね。
あなたのスマホを見てほしい。いま使っているアプリで、日本製は何個ある?LINE(実質韓国)、Instagram、TikTok、Gmail、Chrome、Netflix、Spotify・・・ほぼ外国製だよね。
AIの時代、この格差はさらに広がるんだよ。
◆大切なこと
この変化は本物です。でも投資のしすぎには注意が必要ってこと。やり過ぎると風船はいつか調整が必要になります。だけど、完全にパーン!って割れるか解らない。「ちょっとしぼむ程度」で済むかも。正解は誰も知らないってのが、この記事で書いてる見方です。
◆◆もっと簡単に言うと・・・
AIは本当にすごい技術だけど、盛り上がり方は少し加熱しすぎじゃね?でも、昔のバブルとは違って、実際に役立つものは作られているから、全部なくなることはないよね。ってことなのです。だから「AIバブル崩壊するぞ!」って狼少年みたいに騒いでる人を見たら、鵜呑みにしないで、ちょっと冷静に考えてみた方がいいよね。ってこと。
19世紀:
鉄道バブルがあった。
多くの鉄道会社が倒産した。でも鉄道網は残り、世界を変えた。
20世紀:
自動車バブルがあった。
数百社の自動車メーカーが消えた。でもフォードやGMは生き残り世界を変えた。
2000年:
ドットコムバブルがあった。
99%のネット企業が消えた。でもGoogle、Amazon、Facebookは生き残り世界を変えた。
2025年のAIバブルも同じ。
・多くの企業は消える。
・投資家は損をする。
・でも、技術は残って世界は変わる。
その繰り返し。
◆◆◆最後に一つだけ・・・
「バブルだ!」と騒ぐ人はいつの時代もいる
「いや本物だ」と盲信する人もいつの時代もいる
賢い人は、両方の目で見る。
この記事がきっかけで「両方の目」を養うきっかけになれば嬉しいです。
AI時代は、もう始まってます。
あなたの準備は、できてますか?
まぁ。あんまり人間は変わんないよね。欲深くて、熱しやすく覚めやすい。そして人間が一番「残酷」なんだと思う。映画シン・ゴジラでそんな台詞があったのを思い出す。だって戦争はなくならないし、SNSも無くならないでしょ。だからこのnoteを書きました。
おしまい。
2025年10月の肌寒い連休のある日
池松潤
https://lit.link/junikematsu
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#計算資本
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