アラブのグルメ【行こ行こ#14】大阪万博2025
孤独のグルメのBGMを脳内再生しながらお読み下さい
月から還って腹が鳴る

万博会場…。広いなぁ。
お天気も良いし、月の石は見れたし。
上々の滑り出しだ。
ほおぉ。
これが噂の大屋根リングか。

随分と立派だなぁ。

下に来るとちょっと涼しい。
(オープニング曲スタート)
時間や社会に囚われず、
幸福に空腹を満たすとき、
つかの間、
彼は自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという「孤高の行為」。
この行為こそが、
現代人に平等に与えられた
“最高の癒し”
と言えるのである。


地球に帰ってきたら…。



腹が減った。

俺の、今の胃袋に収まりたい料理。

ん?

アラブ首長国連邦…。

石油が採れることくらいは、知っているが、
名物料理は知らないなぁ…。
いつだったか、友人から「UAE🇦🇪のごはん、美味いらしい」と聞いた。
雑学に関して、信用できる男だ。あいつが言うなら、間違いない。
ちょっと覗いてみるか。
UAEにようこそ

天井…高いなぁ。
柱はナツメヤシの枝で装飾してあるそうだ。

砂が飾ってある。
飾りようによっちゃ、美術品の佇まい。



短剣に、コーヒーを淹れる器に、お香を焚くものか。
アラビアの景色が、ちょっと見える気がする。
おおっと、油断は禁物。
この手の人気パビリオンはすぐ行列ができる。
…と思ったら、やはり並んでいた。
選択の自由
ようやく順番が来た。
1時間は、ちょっとくたびれた。
早速、メニューを見てみよう、どれどれ。

どうやら、お弁当形式のようだ。
さてと…メインは何にしようか…。

おお、これは…なかなか強気な値段じゃないか。
しかし…アラブに行くと思えば、このくらい、
A・B・C・Dの選択肢が、右から左に書いてある。
そういや、アラビア文字って右から左に書くんだっけな。
旅情緒、ぐんと上がる。
そのあとは、サラダか。

どれも綺麗な色をしているな。
日本語のところを読んでも、味が想像できない。
そこが、いい。
デザートも選べるのか。

他にもついてくるのか
随分と豪勢じゃないか、

よし、決めたぞ。
あとは来るまで、さっき買ったピンバッジでも眺めていよう。
アラブのグルメ

注文
メイン:ラム・ウージ(Lamb Ouzi)
サラダ:ハリース・サラダ(Harees Salad)
デザート:サーゴ(Sago)
カミールパン(Khameer bread)
カスラデーツ(Khalas Dates)
ラクダミルク(Camel Milk & Rahash and Toasted Pistachios)
こりゃあ、完全に中東セットのフルコースだなぁ。
まずはラム・ウージ

「……これは、思ったより、やさしい味」
フォークを入れた瞬間、ラムがほろほろと崩れる。
異国の味だ。随分と遠い、遥かなる味。
アラビアンナイト、スパイスの調べ。
ライスに染み込んだスパイス、ほんのり香る香辛料の影。
特にこの米が旨い。
お米の旨い国はいい国だ。俺は、そう信じている。

ハリース・サラダ

レタス、ザクロ、大麦……なんて鮮やかだ。
シャキッとした野菜とプチプチした大麦の食感。
これは“噛むたびに旅に出るサラダ”だ。
アラブでは酒を飲まないらしから、こういうスッキリしたものが発明されるんだろうなぁ。
特にこのザクロがいい。甘酸っぱくて、歯応えが愉快。
愉快愉快。
小皿の向こうに、砂漠のオアシスが見える。
サーゴ(デザート)

お、これはタピオカ……いや、ちょっと違う。
口に入れた瞬間、広がる香り。
派手じゃない、派手じゃない甘味。
「……なるほど、こう来たか。」
タピオカと書いてあったから、歯応えを期待していたが、これは入れ歯でも食べられそうな柔らかさ。
カミールパン

割ってみると中は空洞。
パンとしては相当硬い。
アラブの人は歯が丈夫なのだろうか。
こ、っく、ふぅ。
かたぁい。
この真ん中の空洞に、アブダビの空気が閉じ込められている。
ラクダのミルク+ラフシュ

いよいよ、未知との遭遇である。
白いミルクの上に、わたあめのようなラフシュ。
そこに砕いたピスタチオがふりかけられている。
ひと口すする。
「……ふわ。これは……甘い。」
味がつけてあるのだろうか?
それくらい甘味を感じる。
「癖も無いし、ラクダ……いけるな。」
冒険成功、大成功。
俺は今、万博会場をゆく、キャラバンだ。
月の砂漠を遥々と。
ナツメ

デーツというやつか、
うんうん、甘い。干し柿のような味。
アラブでも軒先に干すのだろうか。
会場内の柱にも枝が施してあるし、余程身近な植物なんだろう。
ご馳走様でした。
帰国
UAEの飯について、あいつにも教えてやらにゃ。
きっと喜ぶぞ。
ん?


この食器、バイオプラスチックでできているのか。
「いのち輝く未来社会のデザイン」は見えないところにも、あるってことかな。
未来のアラブ
未来の大阪
未来の日本

食べたデーツの種。
記念に貰って行こう。
おや?


よく見ると、植え込みの土が全部デーツの種だ。
アラブでは余程たくさん成るに違いない。
いつか実際行ってみたいもんだ。
アブダビ、ドバイ、シャルジャ、ラス・アル・ハイマ、フジャイラ、アジュマン、ウンム・アル・カイワイ…。
そしてデーツの種をポケットに仕舞った。
「いつかこの種が、思い出の花になるかもしれない」
次回
記事:まるのすけ
付録
この話も結構直ぐに書けたものの、2000文字程書いて「やっぱり孤独のグルメ風にしたいな」と思ってしまい。全部書き直してしまった。
結果的にイラストたくさん描く必要があって、毎日投稿しようと思っていたのに、遅れに遅れた。
まあ、書けたので満足満足。

↑このサムネイルも作った割に、結局使わなかったし、ね。
料金は全部で5500円だった。ラクダのミルクは850円。随分と高い昼食になってしまったが、満足した。宿が3600円だったので、そこで節約して清水ダイブで支払いましたとさ。
待機列の前の方が、派手な服を着てらして、隣の席に座ったのだが、ちょうど前日見たYouTuberさんで、記念撮影させて頂いた。
良い思い出になった。
レストランメニュー
https://2025.uaepavilionexpo.com/osaka-2025-menu.pdf
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