ガンダム素人 大地に立つ【行こ行こ#17】大阪万博2025
ガンダムは詳しくない私が、ガンダムを応援してきた話。
大阪・関西万博。
その中でもひときわ予約が激戦区と噂のガンダムパビリオン。
幸運にも予約が取れた私は、ガンダムにそこまで詳しく無いにも関わらず、ノコノコと出掛けて行った。
前回はこちら↓
予約成功

ガンダムについて知っていることと言えば…
ファーストガンダムと『08小隊』、そしてGQuuuuuuXくらい。
中でも『08小隊』は大好きで、あれこれ語り出したらnoteが1万文字超えるので今日は封印する。
ともかく、私のガンダム知識はそんなレベルだ。
なのに、だ。
ガンダム大好きファンの諸兄には申し訳ないのだが、予約取れたんだから仕方がない。
その代わりたっぷり楽しんできたので御勘弁願いたい。
軌道エレベーター
パビリオンの前には例の「膝をついたガンダム」が。
立ち姿じゃないのは賛否あるらしいけど、みんなその前でお約束のポーズを決めて写真を撮っている。
なんだかんだで愛されている様子が微笑ましい。

そしていよいよ館内へ。
このパビリオンはバンダイナムコグループが手がけており、世界観は「宇宙世紀」…つまり、人類が宇宙に住む未来が舞台だ。
ここに登場するのは、かつて横浜で実際に動いたあのガンダム。
ただし今回は「支えるドック」がないため、立っていない。
やっぱ横浜で見ておけば良かっったーーー!
その後悔が頭をよぎる。
このパビリオンガンダムは、万博らしく、「宇宙で平和利用されているガンダム」としての新しい役割を与えられていた。
展示はとにかく凝っている。
軌道エレベーターに乗って宇宙へ向かう、という体験型のストーリーが始まる。
エレベーター内部は天井も壁も全部スクリーン。
映像と音響と振動で、まるで本当に宇宙へ昇っていくような気分になる。
劇中で、突然「すみませーん、ちょっと乗せてください!」とモビルスーツたちが軌道エレベーターに便乗してくる。窓の外にしがみつくのだ。
この演出はちょっと好きだ。
軌道エレベーターが馴染んだ世界なんだろうな、と思う。
事件発生
スタージャブローという宇宙ステーションで、突如として事件は起こる。
とある敵が現れ、パニック状態に。
けたたましいアラートが鳴り響き、子供の不安そうな声が聞こえる。
赤く光るゲートを潜って脱出ポットへ全員が避難する。
そこへ颯爽と救助に来るガンダム。
詳しくないのでどのガンダムかは即答できないけど、とにかく颯爽と現れるガンダム。
知らないガンダムが、初めましての敵と交戦している。
「ガンダム詳しければ、もっと楽しめたのになぁ」という少しばかりの悔やみを吹き飛ばすひと声が、私の右側の足元から聞こえる。
「ガンダム頑張れー!」
小学生か、幼稚園児か。
ともかく小さな子供が声をあげた。
ほんのコンマ1秒か、それともその半分か。
静寂が辺りを包む。
そうだ。そうだよ。
何を恥ずかしがっているんだ。
僕らを助けにきてくれているんじゃないか、このガンダムは。
だったら声援ひとつだって送れば良いじゃないか。
観客は映画を見てるように大人しくしていた。
でもこれは映画じゃない。声だって出して良いんだ。
すると隣にいた如何にも“ガンダム好きです小生”と言った先輩ガンダムファンも、囁くような声で
「ぉぉー。がんばれー」
少し照れながら、応援を始める。
みんな「そうか、応援しても良いんだよな」という雰囲気が波のように広がってゆくのが手に取るように分かる。
大人が拳を握る。
子供が両手を振る。
右から左、そして天井、そしてぐるっと回って正面へ。縦横無尽に駆け巡るガンダム。
全員の目が、頭がそれを追う。
釘付けになる。
そしてまだ照れの残るか細い声で、ガンダムに声援を送るのだ。
男も女も老いも若きも、国籍も違う地球人が、同じ物を見ている。
激しい攻防の後、颯爽ガンダムは無事に敵を倒し、僕らと一緒に大気圏突入する。
到着したのは大阪万博会場。
ここで万雷の拍手喝采。
助かった!無事地球に還ってきたぞ!
新幹線の爆弾から誰も死なずに全員助出したような雰囲気に包まれる。
私の行った回が良かったのか、あの少年のおかげで大変素晴らしい宇宙体験になった。
それは「未来」へとつながっていく
興奮冷めやらぬまま外に出ると、再びガンダム像の前。
みんな記念写真を撮っている。足の裏が見えるのは、唯一ここだけだ。

私はひとりなので、Apple WatchとiPhoneを駆使して自撮りに挑戦。
これがなかなか難しい。ポーズも決まらないし、周りは家族連ればかり。孤独の戦いだ。
その時だった。
東南アジアから来たと思われる一家が、にこやかに声をかけてくれた。
「photo?OK?」
私はすっかり「写真を撮ってくれ」と言っているのだと思ってiPhoneを受け取ろうとすると。
どうやら私の写真を撮ってくれるのだと言う。
悪戦苦闘した私を見兼ねて声をかけてくれたのだろう。お言葉に甘えてお願いすると、なんとも良い感じにガンダムと私を収めてくれた。

お返しに、私はその家族全員の写真を撮る。
一応写真屋の端くれなので、丁寧に構図を考え、数枚撮影。
お互い確認して、皆で「ナイス!」と笑い合った。
ガンダムは兵器だ。
今の世界はきな臭く、再び戦争の世紀に突入しつつある昨今。
「世界は分かり合えないんじゃないか」という絶望が蔓延する。
けれども、もうどうなってもいいや、なんて諦めず、もう少しお互い歩み寄れたらいいのにな、と考えた。
フィクションが貢献できる事は多くは無いけれど、この理想がいつか叶う事を夢見て、私は立ち上がり、宇宙世紀を後にした。
次回はいよいよ万博編最終回です!
相変わらず長いのよ文章(笑)
記事:まるのすけ
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