「三日坊主」から脱却せよ! ──なぜ僕らは続かないのか?現状を打破し、「習慣化」を達成・継続する技術
「今年こそは新しいことを始めよう!」
そう意気込んでみたものの、気づけば三日坊主…。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
かくいう私もそうでした。始めてみたものの、続かない。しばらく続いても、何かのきっかけでぷっつりと途絶えてしまう。そんな失敗を繰り返してきました。
もう10年以上前ですが、「私は努力ができない人間だ」とまで思ったこともありました。
しかしその後、少しずつ成功体験を重ね、最近では散歩、日記、部屋の片付け、読書、そしてこの記事の執筆などを、次々と習慣化できるようになりました。
本記事では、そんな私が長年「習慣化」と向き合う中で見えてきた「マインドセット」「テクニック」「罠」について、私自身が実践し、効果を実感してきた「続ける技術」のすべてを、余すところなくお伝えします。
すべての土台となる、2つの「マインドセット」
具体的なテクニックの前に、まずは最も重要で、すべての土台となる考え方からお話しします。ここがブレていると、どんなにテクニックを駆使しても、習慣化は成功しないかもしれません。
1. なぜ、それをやるのか?目的意識を持つということ
言うまでもない大前提ですが、「なぜそれをやるのか」という目的意識を持つことは、習慣化のスタートラインです。
新しい習慣を始めることは、現状を変えること。人間は本能的に変化を嫌い、現状を維持しようとします。この強力な抵抗に打ち勝つには、相応のエネルギー、つまり「やるぞ」という意志の力が必要です。
また、「継続すること」にもパワーが必要です。仕事やプライベートが忙しくなった時、何かの理由で中断せざるを得なくなった時、そんなときに踏ん張れるか、再開できるか。その鍵になるのが「なぜやるのか」という根源的な目的意識なのです。
目的は別に壮大なものである必要はありません。シンプルで、自分自身が納得できるものであれば十分です。
散歩:エンジニアという仕事柄、とにかく歩かない。だから、将来の健康のために歩きたい。
日記:毎朝をポジティブな気持ちでスタートさせたい。
このように、誰かに与えられたものではない、あなただけの「続ける理由」を用意することが、最初の一歩になります。
2. 最優先事項を優先する
実は、最近の私が習慣化に成功している最大の要因は、この考え方を思い出し、実践し始めたことです。
よく聞く「瓶の中の石」の話をご存知でしょうか。Youtubeのショート動画等で流れてきたことがある方もいるかもしれません。
瓶に、大きな石、小石、砂利、砂、水の順で入れていくと、すべて入るけれど、順番を間違えるともう入らなくなる。
「人生において大切なもの(大きな石)から先に入れないと、後からでは入らない」という教訓です。
「最優先事項を優先する」とは、この話の通り、「自分にとって一番大切なことを、何よりも優先する」ということです。
言葉にすればシンプルですが、実践するのは案外難しいものです。私自身、この話を知ってはいても、全然できていないことに最近気づいたのです。
そして、私が具体的に何をしたかというと、「散歩」を長期的な健康のための最優先事項と位置づけ、仕事より先にやると決めたのです。
幸い、私は仕事が調整しやすい環境でした。仕事を始めることより散歩を優先する。たとえ仕事の開始が多少遅れても、まず散歩に行く。
このルールを自分に課すと、確実に散歩が続きます。そして、散歩を前提として、他の物事が成り立つようにライフスタイルが組み変わっていき、やがてそれが「当たり前」に変わっていくのです。
大事なことは「何よりも先に」。習慣化したいことを最優先事項に据える。これは非常にパワフルなマインドセットです。
「習慣化」を支える、6つの具体的な「テクニック」
次はいよいよ具体的なテクニックです。日々の行動を後押ししてくれる、実践的な方法をご紹介します。
1. 「やめること」とセットで考える
新しい何かを始める時間は、どこから生まれるのでしょうか?答えはシンプルで、今やっている「何かをやめること」で生まれます。
新しい習慣を始めるなら、「何を削るのか」をセットで考えましょう。
特に効果的なのは、やめた時間にそのまま新しい習慣を当てはめる方法です。
通勤中のSNS → 読書
かつて私は、通勤電車でなんとなくTwitter(現X)を眺めていました。その時間を丸ごと読書に置き換えたことで、読書はスムーズに習慣化しました。夜のショート動画 → 読書・執筆
最近では、子供が寝たあとの、ついショート動画をめくってしまう時間を、読書やこの記事のような執筆活動に充てています。
「何かを始める=何かをやめる」。この原則を意識するだけで、「習慣化」は驚くほど上手くいくことがあります。
2. 「いつやるか」を決めてトリガーにする
「時間が空いたらやろう」では、永遠にその時間はやってきません。
散歩なら「仕事を始める直前」、風呂掃除なら「子どものが寝に行った直後」というように、特定のタイミングで実施すると決めておきましょう。
「Aをしたら、Bをする」というように、日々の行動に紐づけることで、それが強力なトリガー(行動の引き金)となり、意識せずとも体が動くようになります。
これは、習慣の「継続」にも強力に寄与します。つい先日も、疲れきっていたはずなのに、気づけば片付けと風呂掃除を始めていた自分に驚きました。さながら「自動行動」です。これは「『いつ』というトリガーにひもづいた習慣」に特有の力ではないでしょうか。
3. 「楽しいこと」とセットにする
なかなか最初の「エッジ(山)」が超えられない。そんな時は、習慣の中に「楽しさ」を見出す工夫が効果的です。
散歩 ×(好きな景色 + 思考整理)
私はただ歩くだけでなく、田んぼが広がるお気に入りのコースを選び、考え事をする時間にしています。散歩が「健康のため」だけでなく、「癒しと自己理解の時間」という楽しみでもあり、強力な動機付けが生まれました。読書 ×(お気に入りの場所 + 好きな飲み物)
私はバルコニーに椅子を置き、氷を入れた麦茶を片手に読書をしています。この「バルコニーでリラックスする」という行為自体が好きなため、「ついでに本も読むか」と自然に行動が促されます。家事 × 音楽
退屈に感じがちな風呂掃除や片付けも、好きな音楽をかければ気分が乗ってきます。家事の時間が、お気に入りの音楽を楽しむ時間に変わるのです。
4. 「価値」を増幅させる
一つの習慣がもたらす価値を、一つだけに限定しない考え方です。
私の場合、日記を「毎朝をポジティブに始める」ために書き始めましたが、ある日思いついて、週次・月次で日記を生成AIに読み込ませ、「振り返りレポート」を作成し始めました。
結果として、「日記を書く」という行動に、「自己を客観的に振り返る」という新たな価値が加わりました。
このように、ひとつの習慣に複数の価値を見出すと、その習慣自体の価値が増幅され、より強い動機づけとなって継続を後押しします。
「3. 「楽しいこと」とセットにする」は、これに包含されるテクニックかもしれません。
5. 「記録」して可視化する
これはよく言われることですが、自分の取り組みを記録し、可視化することは強力です。
散歩:スマホの健康管理アプリで歩数を確認し、「今週はこれだけ歩いたな」と達成感を得る。
読書:読書記録サービスに登録し、自分の本棚が埋まっていく感覚を味わう。
これは特に習慣を形成する初期、最初の「エッジ(山)」を超えるための方略として有効かもしれません。
その一方で、注意も必要です。習慣が何らかの理由で途切れると、記録も必然的に途切れます。その途切れが「萎え」を発生させてしまうかもしれません。
ある程度習慣が形成されたら、むしろ「記録」から卒業する、というのは実は有効な戦略かもしれません。
あるいは、たとえ途切れても気にならない「読書メモ」や「累積勉強時間」といった記録の付け方なら、習慣の継続に有効かもしれません。
6. 「実行のハードル」を極限まで下げる
何かを始める時、そのステップが複雑であればあるほど、行動へのブレーキがかかります。やろうと思ったら即実行できる、シンプルな状態を作っておくことが重要です。
私が以前、フルマラソンを完走するためにランニングを習慣化した時の方法が好例です。
私がやったのは「パジャマの代わりにランニングウェアを着て寝る。そして、起きたら即走る。」というものでした。
こうすれば、朝起きた瞬間がランニングウェア姿。眠くてもとりあえずフラフラと外に出てさえしまえば、まあやるかという気持ちになれました。
この工夫で、私はランニングを習慣化し、初のフルマラソンを好タイムで完走することができました。
ここまで極端でなくとも、実行までのステップを減らし、シンプルにしておくことは、非常に効果的です。
なかなか実行に移せない時は、この考え方を思い出して、「もっと実行のハードルは下げられないか?」と自分に問いかけてみてください。
三日坊主あるある。習慣化を阻む3つの「罠」
最後に、私自身もよく陥ってきた、習慣化を妨げる典型的な失敗パターンを共有します。これらを避けるだけでも、成功率は格段に上がるはずです。
罠1:一度に二つ以上の新しい習慣を始める
「早起きをして、読書をしよう!」
これは一見すると素晴らしい目標ですが、「早起き」と「読書」という二つの新しい習慣を同時に始めようとすると、難易度は跳ね上がります。
乗り越えなければならない山が2つ重なるイメージです。それができるならむしろやった方がお得ですが、できる人はこの記事を読んでいないことでしょう。
テクニックでお話したように、抱き合わせるのであれば、「楽しいこと」がオススメです。
まずはどちらか一つに絞り、スモールスタートを心がけましょう。一つが定着してから、次のステップに進むのが賢明です。
罠2:「毎日やろう」と意気込みすぎる
「毎日散歩するぞ!」と決意すると、たった1日できなかっただけで「失敗した」と感じ、すべてが嫌になってしまうことがあります。
習慣化したいことでも、「毎日やらなければ」と強く思いすぎないことが大事です。私も片付けや風呂掃除をしない日はありますし、次の日にやることもあります。それでいいのです。
「大体毎日やっていればOK」くらいの、良い意味での「ゆるさ」が、継続の秘訣です。
私が書いている日記のフォーマットはそのゆるさを体現しています。良かったら併せてご覧ください。
罠3:最初に目標や計画を作り込みすぎる
「毎日〇ページ読む」「毎日〇歩歩く」といった詳細な目標や計画は、明確なゴール(試験合格やマラソン完走など)がある場合には有効です。
しかし、日々の暮らしを豊かにするための習慣であれば、ガチガチの目標や計画はかえってプレッシャーとなり、挫折の原因になりかねません。
「毎日やるぞ!」と同じように、「計画が破綻したから失敗だ」というような「萎えポイント」を作り出してしまうのです。
「ゆるっと始めて、続いたらラッキー」くらいの感覚でスタートし、やりながら自分に合った方法へ改善していく。なんだかんだこれが一番の近道だったりするものです。
まずは続けてみること。そして少しずつ最適化していくこと。この順番を間違えないことが肝要です。
あなただけの「習慣化」を見つけよう
ここまで、私が実践から学んだ習慣化のコツを、マインドセット、テクニック、そして避けるべき罠という観点からお話ししてきました。
これだけ多くのポイントがあることからも分かるように、習慣が続くかどうかの理由は、決して一つではありません。
手を変え品を変え、実験を繰り返す中で、きっとあなたに合った「続ける力」が見つかるはずです。
ここに書かれていないポイント・テクニックも、まだまだ沢山あることでしょう。
この記事が、あなたの習慣化の実験の一助となれば幸いです。
宣伝: 習慣は「自分を変える」!
習慣は「自分を変える」ための鍵となるものの一つです。
「自分を変える」ということについて、解像度を上げたい方は、こちらの記事も是非併せてご覧ください。
P.S
この記事を含むこれまでの記事は、基本的に、
散歩中に音声入力で吐き出す
生成AIに投げ込んで記事化
加筆・修正
という流れで作成しています。
今回は大作なので30分以上はベラベラ喋ってたと思いますが、それにしても、このボリュームの記事(約5000字)が平日の一日で仕上がってしまうことに、自分でも驚愕しています。
アウトプットが捗りますね。これからも自分の思考を言語化して記事として固める活動を継続していけそうです。
