《葬送のフリーレン》第143話「読み合い」感想・考察(その3)ルティーネとソルガニール
第143話「読み合い」の感想(その3)です。ネタバレや先の展開に関する考察・予想が含まれます。
その1と2はこちらです。
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ここからはネタバレを含みます。ご注意ください。
第143話の最後の場面
「第144話を読む前に」ということで、第143話を読んでの私の心の動きを書き残しておきたくなりました。まずはそれについて触れておきます。
第143話「読み合い」の最後は、ユーベル・ラント対ルティーネ・イーリスの戦いの中でユーベルが状況を観察して、打開策を模索する場面でした。
大体なんでも切る魔法も見た者を拘束する魔法も盾で防がれてしまうユーベルはルティーネに苦戦中です。対して、ラントはイーリスといい勝負ができています。二人でイーリスを処理できれば勝てる。ユーベルはラントと戦うイーリスを見て、「こいつら魔力探知が使えないんだ」(私達には第二の目がある)と気付き、戦局を覆す機会を伺います。(なお、「メガネ君」は英語版では”Four-Eyes”)
ユーベル:ああ、そうか。こいつら魔力探知が使えないんだ。五感、それも目視に大きく頼っている。対して私の視線は自由。タイミングを見極めるか。
このユーベルの考察を素直に受け取るなら、この後の展開は「イーリスを見た者を拘束する魔法して勝負アリ」です。そう予想するように作者は読者を誘導しています。
では、この先の展開はといえば——
予想どおりに上手く進むのか
予想が覆されてしまうのか(ルティーネがユーベルの思惑を見抜いて、さらにその上を行く)
予想は少し外れるけれども何とかうまく行くのか(ルティーネはユーベルの思惑に気付いて対応してくる…が、間一髪、ラントの協力でなんとか成功させる)
ザックリとですが、そんな感じの枝分かれがあり得そうですよね。(もしかしてまったく別の驚愕の展開(加勢に来たフェルンが一般攻撃魔法で二人を撃ち抜くとか…)もあるかもしれませんが)
一つ目は「してやったり」だけど、順調すぎて盛り上がりに欠けるかな? 二つ目では戦闘が長引くことになりそう。じゃあ、三つ目が盛り上がるし、ユーベルとラントの関係性も描けるし、あり得そうかな? そんなふうに思います。(まあ、どれもアリだと思います)
そして、このユーベルの思惑に対してルティーネはどう動くのか…? というところまでが第143話でした。(最後のコマでルティーネはジトーっとユーベルを見ています)
ルティーネ:…………
以上のような心の動きを前提に来週の第144話へ読み進めます。
これは「考察」のような大袈裟なことではなくて、心の自然な働きです。深い読み込みとか過去のエピソードに関する知識は不要で、作者が描いたものを読めば自ずからこういう予感がするわけです(というか、作者はこういう予感を生じさせることを意図して描いている)。それを整理して作文すると仰々しくなってしまいますが。

ルティーネと見た者を拘束する魔法
では、すこし「考察」っぽいことをしてみます。
ルティーネとの戦いの最中、見た者を拘束する魔法の発動条件について考えるユーベルは、一級魔法使い試験でのヴィアベルとの戦い(第5巻41話)を思い出していました。
見た者を拘束する魔法の発動条件は視界に全身を収めること。そして衣服は身体の一部。私もその認識だし、ヴィアベルも間違いなくそういう認識で使っていた。
私は、このヴィアベルの登場に唐突な印象を受けました。ユーベルはルティーネと戦いながらラントとイーリスを観察しつつ(この時点でもう凄い)、更に過去のヴィアベルとの戦いを思い起こす余裕があるの? 見た者を拘束する魔法に関するヴィアベルの認識って、この場面でそんなに重要なこと?? ユーベルはもう見た者を拘束する魔法をモノにしているんだから重要なのは自分の認識で、他人がどう認識しているかなんてどうでもよくない?
前述した展開予想を元に考えてみます。ユーベルの目論見はおそらく「イーリスの全身を視界に収めて見た者を拘束する魔法して勝負アリ」ですね。それに対してルティーネはどうするか?
ユーベルは影なる戦士たちとの戦いでまだ見た者を拘束する魔法を見せていません。ですから、ルティーネは見た者を拘束する魔法のことは知らないはず……
ですが、ルティーネは「北の果ての戦争で随分と暴れた」ことをデンケンに指摘されています(第14巻132話)。

「北の果て」と言えば北部魔法隊隊長のヴィアベルです。
ヴィアベルの敵としてか味方としてかはわかりませんが、ルティーネはヴィアベルと戦ったことがあるかもしれません。とすれば、ヴィアベルの見た者を拘束する魔法を知っていてもおかしくありません。
考察中のユーベルを描いたコマの間には、ルティーネのコマが挟まれています。ルティーネは大体なんでも切る魔法を避けるために盾から顔だけのぞかせてユーベルのことをよく見ています。

苦戦中にも関わらずラントとイーリスの動きに目を遣るユーベルに、ルティーネは気付いているかもしれませんね。
唐突な(と私には感じられた)「ヴィアベル」の登場は、そのあたりの伏線なんじゃないか?と思うのです。
次のエピソードが楽しみです。
妄想多めの願望としては、ユーベルがイーリスとルティーネを一緒にソルガニールして、「こんなのと一緒なんて最悪…」「……。」(その後フリーレンか誰かの強力な拘束魔法で無力化)みたいな終わり方がいいなあ…と思っています。
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