音楽レビュー ~2ndアルバム「欲望」OsCity~ part 1
今回は、過去記事でもご紹介させていただいた5人のクリエイター集団、
OsCity(オズシティ)さんの2ndアルバム「欲望」の楽曲紹介、レビューpart 1となります。
OsCityさんたちに関する参照記事はこちら。
メンバー紹介、略歴なども記事内でご紹介させていただいております。

1stアルバム「welcome O'sCity」に引き続き、先日12/14にリリースされた2ndアルバム「欲望」では、以下のメンバーがそれぞれアルバム制作に携わっておられます。

★X公式アカウント 「OsCity」
💫OsCity代表 「Near(ニア)」さん
💫イラストレーター 「KOJIRO(コジロー)」さん
💫イラストレーター 「3%」さん
💫企画担当 「恵比寿」さん
💫マネージャー 「シノノメ」さん
→ You Tube 「Os City」公式
合わせてNeaRさん個人のチャンネルもどうぞ。
→「NeaR(ニア)」さんのYouTubeアカウントはこちら
※楽曲はすべて各種サブスクにて配信されておりますので、ご興味のある方は是非チェックしてみてください。私は主にSpotifyで視聴しております。
それでは楽曲紹介に参りたいと思います。収録曲は以下の五曲となります。
<収録曲>
1.貪欲
2.生存欲
3.承認欲
4.色欲
5.睡眠欲
そもそも今回のこのアルバム、ジャケットイラストから受ける印象と、それぞれの楽曲から感じられる印象というのにかなりのギャップがあります。
Xでも呟いたのですが、個人的にはこの「欲望の本質」そのものをダイレクトに表現されているジャケットと、楽曲との融合で見事に化学反応を起こし、さらに良さが倍増しているように思えます。

「欲望」という、ともすればドロドロしていて人が目を背けがちな暗い感情が露悪的に描かれている? 聴くのがちょっと怖くなる?
違うのですよ!!!!!!!!
「欲望」といっても、醜いものと見なして蓋をしてしまいたくなるような描かれ方は一切していないのです。
むしろその逆で、どこまでも肯定的に寄り添ってくれる曲ばかりなのです。
KOJIROさんいわく、イラストの中に「欲望」が複数描かれているとのことでした。私も「この口が貪欲を表し、生存欲はこれかな?」などと、ちょっと自信がないながらもじっくり見ております。(「もっと大きいサイズの画像も見たい!」という方、私の他にもいらっしゃらないでしょうか?)
ちなみにNeaRis (ニアリス)🌃の皆さんはきっと、全部見つけることができた方いらっしゃるのでは? と思っております。
もしかしたら答え合わせされる機会も、この先あるかも? そう思われた初見の方は、ジャケットを担当されたKOJIROさんのXをチェックです★
1.「貪欲」

令和の音楽シーンにおいて大衆性があって耳馴染みが良く、曲名の「貪欲」という単語からは想像もつかないほど序盤から軽快なビートが刻まれる一曲目。
OsCityさんの曲とくれば夜のイメージなところ、歌詞に海岸線とあるから、というだけではなく、曲を聴いていて自然と想起させられる光景も日光煌めく海岸線やハイウェイ、また、人の多い昼間の街中のイメージもあり、思わずドライブ中に聴きたくなるような疾走感のあるサウンドになっております。
「貪欲」という言葉から受ける印象というのは通常、もっとガツガツしていて飢えたものになるように思えますが、この「貪欲」という欲望の一つがNeaRさんの感覚をもって世にコンバートされると、こういったスマートで嫌味がなく、どこか都会的で洗練された楽曲となるのですね!
アップテンポな曲調で想起させられるものがもう一つ。
それは「若さ」と「爽やかさ」です。
「貪欲」という単語で表現され得る印象とは到底かけ離れているように思えますが、この曲は不思議なことに、絶妙なバランスで両者が共存しているのです。ひとえに独自のセンスが光る楽曲ですね!
2.「生存欲」

……わたくしこの曲が大好きでして!(ほとばしる本音)
アップテンポの「貪欲」から続く「生存欲」のイントロで見事に撃ち抜かれました。(単純に好みの問題ですが、とにかく良い‼️‼️‼️笑)
「はっきりと風景が視える曲」というものに、音楽全般を聴いているときに稀に出会うことができます。
そういう音楽というのはBGMとして流すのではなく、あくまでも「聴くために聴く」ことになるものです。
優れた楽曲であればどの曲であっても、ただ雰囲気だけで人を引き付けるのではなく、曲を聴くなり意識のすべてが惹き込まれるものだからなんですけど、なぜそうなるのかというと、これはすべての芸術全般において言えることですが、作者本人の心象風景が注ぎ込まれて作られているからなんですね。
はっきりと視えているものを、視えている通りに出力する――そこには的確に表現するための技術や知識が必要になることが大半ですが、それらすべてを勘とセンスのみでやってのける人も中にはおられます――そういうものであるからこそ、この場合においては音楽という形になりますが、聴いている人の中にもその心象風景が流れ込んでくるのだと私は思うのですよ。
ざらざらしたオフィス街のビル群、低く雲を巻く鉛色の曇天、ちらちらと舞い落ちる粉雪、無関心に通り過ぎていく通行人、チカチカと光る車のテールランプ、高くビルのそびえ立つその中で一人、もどかしい思いを押し殺すように空を睨み上げている、米粒のように小さな男性の姿が俯瞰で視えるのです。
NeaRさんと思しきその男性は疲れた体で地下鉄を乗り継ぎ、決して広いとは言えない自分の部屋に帰り着き、おもむろにその部屋のベランダに出て外の風景をひたむきに見つめている。
眼前には都会の片隅から見る茫漠とした薄暗い冬の街並み。その中で、これから行き着くべき自分の「生き先」を見つけようとしているかのようでもあります。
反して、背中側に広がるのはしんとしていて寒々しい「行き場のない」部屋。
そして、窒息しそうな心が「連れ出してくれ」と叫んでいるのです。
……わたくしこのようにですね、風景の視える音楽というものに出会えることがこの上ない喜びでして。
NeaRさんの中に沈殿して凝っているこれらの風景を、普段楽曲に忍ばせるときはエッセンスとして希釈した形で出力しているのではないかなと想像しているのですが、この意欲作ともいえるアルバムを出したのであれば、もうもっと剥き出しのものを出しても許されるのではないかとも思ったのですよ。
でもですね、同時に考えるのが、それらを爆発的な形で出力してしまうと尖りすぎていて、だいたいの人がついていけないものに仕上がる(つまり聴く人を選ぶ出来になる)ので、剥き出しのままの曲を聴いてみたい反面、やはりソフトに磨き上げた形でなければ外に出せないのではないかなとも思うのですよね。
というと、ちょっと語弊がありますね。
そうですね……今まで聴かせていただいてきた曲にもそれぞれ「感情の埋蔵量の多さ」を感じ取ってきたのですけど、今回この「生存欲」を聴いてみて、その感覚は確信に変わりました。
まだまだこんなものではない、と言ったら言い方が悪いですけど、膨大な感情の海がNeaRさんの中には広がっていますね。
その中から何を掴み取りどう的確に選別するのかはNeaRさん次第ですが、「ソフトに磨き上げる」のではなくして「極限まで磨き抜かれた」ものを世に提示していくことで、本当に社会を動かすだけの力になり得ると強く思っています。
長くなりましたので、楽曲紹介・前半戦はここまで。
一つの記事に収まりきらず申し訳ないのですが、次回、後半戦に続きます。
2024/12/17:追記
part2になる記事をアップしましたので埋め込んでおきます。
