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はじめての おもゆ

大腸がんの腹腔鏡手術から合併症でイレウス起こして再手術、再々手術を経た日々…。
実はそれほど記憶に残っていることや、毎日の日記に書かれている特筆すべきこともないんですよね。

1度目の腹腔鏡手術後の数日は、その時もイレウス起こして、本当にしんどくて、人生初の体験が毎日押し寄せてきて目まぐるしかったんですが。
今回は2度目のイレウスということもあり、しかもイレウスチューブから抜いてくれるのも看護師さんを呼ぶのではなく自動で抜いてくれる機械に繋がっているということもあり、本当に
何もすることのない日々
を過ごすこととなりました。
この「何もすることのない」というのは「食事もしない」ということも含まれます。

朝昼晩の食事がないというのは、ホントに生活のリズムが恐ろしくなくなるんですよね。
朝起きてから夜寝るまでがワンセット。
朝起きて、テレビ見て、廊下をぐるぐる歩いて、Youtube見て、ネトフリ見て、消灯時間になって、睡眠剤点滴してもらって、寝て、朝起きて、テレビ見て…。
こんな生活続けてたら、そりゃボケるわ、と実感。

そんな生活の中での地味な変化が、毎日動ける範囲が少しずつ広くなってくることでした。
手術翌日は部屋の入口にも歩けなかったのが。
廊下の突き当りの窓まで。
廊下往復。
フロア一周。
フロア二周。
1階のコンビニまで。
と、目に見える形で出来ることが広がり、それが嬉しくて
「人間ってのは本能的に、成長を嬉しく感じる生き物なんだな」
ってのを痛感しました。

そして、手術8日後

いよいよ食事が再開されることになります!

お、重湯????

これは…?食物なのか????
まだウィダーインゼリーの方が食物感あるぞ。

むしろ、この「ほぼ、お湯」を作る労力をかけることのほうがすごいわ。

てか、待って。ちょっと待って。
1回目のイレウスの時、絶食10日目で食事再開されて。

出てきた食事が

これで、ほとんど食べられなくて残したんだけど、絶食明けにがっつり食べ物出してきたコッチのほうが若干間違えてなくない??

しかし、不思議なもので、重湯というものを8日ぶりに口に入れると、とたんにお腹がグルグルと鳴り出して、うんちに行く回数が増えました。
生理的な反射なんですかね。

で、この日の午後。
病院の2階にあるレントゲン室にレントゲンを撮りに行く予定が入っていました。
それまでは車椅子に乗せてもらって看護師さんに押してもらってたんですが、
「一人で行ってみます!」
と自分の足で行ってみました。

「大丈夫ですか?」と見送る看護師さん。
さながら、その光景は

はじめてのおつかい


俯瞰したアングルの映像には、BBクイーンズが流れていることでしょう。

とかいいがら、私、絶対に「はじめてのおつかい」シリーズは見ないし、1度しか見たことないんですけどね。

なぜなら、初めて見た時に

息ができなくなるくらい泣いたから。


どんな内容だったかを嫁さんに説明しようとしたら、腹筋つるくらい思い出し号泣するくらい泣いたから。

あれ平常心で見れる人は人外だろ。

というわけで、
幼児にしろ
子どもにしろ、
新入社員にしろ、
入院患者にしろ、
「成長する」ってのは、きっと人間の根本的な願望なんだろうなぁ、と思った次第です。

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