ケーキ屋さんがITを使わない本当の理由
私はがだんだん株式会社の代表として、ケーキ店専用 店頭受取予約+AI販促プラットフォーム「いつでもケーキ」を運営しています。
このサービスを始めてから、たくさんのケーキ店オーナーさんとお話しする機会をいただきました。その中で気づいたことがあります。
ケーキ屋さんがITを使わないのは、ITが苦手だからではありません。
「ちょうどいい」ものがない
オーナーさんたちと話していると、こんな声をよく聞きます。
「予約システム、いくつか調べたんですよ。でも飲食店向けって、テーブル管理とか順番待ちとか、うちには関係ない機能ばっかりで」
「月額が高いわりに、ケーキの予約に必要なことができないんです。ろうそくの本数とか、プレートのメッセージとか」
「結局、電話とノートが一番確実なんですよね」
これを聞いて、私は思いました。ITが届いていないのではなく、ケーキ屋さんに合ったITが存在していなかったのだと。
大企業向けに作られたソフトウェア
日本のソフトウェアの多くは、大企業向けに設計されています。機能が豊富で、カスタマイズ性が高くて、サポート体制も充実している。でもその分、価格も高い。
中小企業向けのツールもありますが、「飲食店向け」「小売店向け」と大きなくくりで作られていて、ケーキ屋さんという業態にぴったり合うものはなかなかありません。
ケーキの予約には、他の飲食店にはない独自のやりとりがあります。
誕生日ケーキなら「ろうそくは何本ですか?」「プレートにはなんて書きますか?」「アレルギーはありますか?」。ホールケーキのサイズ、受け取り日時、種類の確認。これを電話で一件ずつ聞いていく。
繁忙期のクリスマスやひな祭りには、この電話が何十件、何百件と重なります。
予約の「その先」に気づいたこと
「いつでもケーキ」を2年間運営してきて、あるデータに気がつきました。
通常期の予約の約90%が「誕生日のお祝い」目的だったのです。
お客様はケーキを買いに来ているのではない。「誕生日を最高の1日にしたい」という体験を求めている。
この気づきから、私たちは予約システムの枠を超えることにしました。AIでバースデーソングを生成する機能を作りました。お店で買ったケーキと一緒に、世界にひとつだけの歌を届けられるようにした。
ケーキ屋さんが届けているのは、ケーキという商品ではなく、お祝いという体験です。その体験の価値を高めることが、お店の価値を高めることにつながると考えています。
▶ 「いつでもケーキ」のバースデーソング機能について詳しくはこちら
私がテクノロジーを信じる理由
私は以前、中日新聞の販売店を経営していました。中小企業の現場で15年以上働いてきた人間です。
テクノロジーの力を初めて実感したのは、アメリカに行ったときのことでした。電車を乗り間違えて、見知らぬ場所に着いてしまった。英語も話せない。土地勘もない。どうしようもなくなったとき、Uberというアプリを初めて使いました。
画面を数回タップしただけで、車が来て、目的地まで安全に連れて行ってくれた。言葉が通じなくても、道がわからなくても、テクノロジーが助けてくれた。あのときの感動は今でも忘れません。
ソフトウェアは、人の困りごとをシンプルに解決できる。
この確信が、私の活動の原点です。
価格ではなく価値で選ばれるお店を
「いつでもケーキ」は、ケーキ屋さんと一緒に成長する仕組みを目指しています。
AI機能の売上の25%をお店にお戻しして、残りは新しい機能の開発に全額充当する。お店が売れるほど、システムも進化する。この循環が、私たちのビジネスモデルそのものです。
安売り競争ではなく、体験の価値で選ばれるお店を一緒に作りたい。そのために、テクノロジーでお手伝いできることがあると信じています。
「使わない」のではなく「合うものがなかった」。
ケーキ屋さんに、ようやく届けられるものができたと思っています。
▶ 「いつでもケーキ」の仕組みや機能はこちらからご覧いただけます
関連記事
▼ 業界関係者の方々へ
この記事を、紙袋・包装材・装飾品・送り状・原材料・機材など、ケーキ屋さんと取引のある業界関係者の方が読んでくださっていたら嬉しいです。「いつでもケーキ」は、ケーキ屋さんを儲かる仕組みに変えるためのプラットフォームですが、その先には、業界全体が一段上がる景色が見えると思っています。情報交換できる機会があれば、ぜひお声がけください。
