連載小説 サンタドロップス(22)
俺はもう逃げない、何事も、ダメで元々当たって砕けろだ!
俺は意を決して言った。
「俺は、俺は、あかねさんが好きだ!俺と結婚して下さい!」
野球を辞めてから俺は、何もかもが中途半端だった。やる前から無理だと決め付けて何もしなかった。でも再び野球に向き合って、直向きな太郎君達に気付かされた。
もう後悔はしたくない、やらずに後悔するのなら、やって反省してよう!
俺の突然の告白にあかねさんは大きな目をパッチリ見開いて、ポカンと俺を見つめている。
どれくらいの時間が経ったのだろうか、夕日は暮れ落ちて夕間詰の空はあかね色に染まっていた。
「そんな突然言うんかい!」
あかねさんはニッコリといつもの美しすぎる笑顔で、戯けながら俺にツッコミを入れた。
ああ、やっぱりダメなのか、俺はガッカリと項垂れた。
つづく
