連載小説 サンタドロップス(23)
そりゃ無理だよな、俺には勿体無さ過ぎる。あかねさんみたいな綺麗な人はやっぱり高嶺の花だよ。
でも良い、俺は勇気を持って告白した。今までのダメな俺とは違う。正直な気持ちを伝えられたから後悔は無い。それで十分だ。
俺は頭の中でグルグルと思い巡らした挙句、気持ちを切り替えて顔を上げ、あかねさんを見た。
あかねさんは優しい顔で微笑みながら言った。
「いいよ!」
「え?いいよって」
「ありがとう、こちらこそよろしくお願いします」
「え、俺でいいの?」
「私の方こそ、私でいいの?だよ」
空にポツンと一つ金星が瞬いている。俺はいつか見た映画のワンシーンの様に空に向かって両手の拳を突き立てた。
「うおー!やったぞ!俺は遂にやったぞー」
つづく
