連載小説 サンタドロップス(24)
「僕達結婚することにしました」
俺とあかねさんは、緑川さん家に結婚の報告に来た。
「おう、そうか、そうか、それはめでたい、おめでとう!」
緑川さんはまるで自分の事の様に喜んだ。
「おめでとう!良かったわね、私は何となく最初からこうなる気がしてたわ、ウフフ」
緑川さんの奥さんは意味深な笑みを浮かべながら言った。
「お父さんには伝えたのかい?」
緑川さんはあかねさんに聞いた。
「はい、二人で言いました。もうお父さんボロボロ泣いちゃって、でもとても喜んで祝福してくれました」
「だよなあ、お母さんが亡くなられたのはあかねちゃんがまだ幼稚園の頃だったそうだから、監督はさぞかし感無量だったろうな」
緑川さんは目に涙を浮かべて言った。
じゃ今夜はみんなで祝杯ね、と奥さんはいそいそと両手に瓶ビールを持って来た。
宴もたけなわとなった頃、緑川さんが口を開いた。
「三田君、実はな、オレ会社を辞める事にしたんだよ」
突然の緑川さんの言葉に俺は言葉を失った。
つづく
