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枝の主日。チクチクの葉と、子どもの頃からの疑問

来週の日曜日は復活祭(イースター)。
その1週間前であるこの日曜日、カトリック教会では「枝の主日」のミサがありました。

※このnoteは、神父様やシスター、聖書の専門家というわけではない一人の子育て中のカトリック信者が書いています。
聖書の解釈など、何か間違っているかもしれない…とちょっとドキドキしながらも、ミサの中で感じたことを共有したいと思います。

いつもは聖堂に静かに座ってミサが始まりますが、今日のミサは聖堂の外に信徒が集合して、そこからスタートします。
チクチクした棕櫚(しゅろ)の葉(正確にはナツメヤシの葉だそう)を、1人1つずつ手に持って、聖堂の外からみんなで入場します。
これは、イエスさまが十字架につけられる前に、エルサレムに入城した際に民衆が喜んで迎えた場面を再現しています。

~余談1~
子どもたちは侍者(じしゃ)と言ってミサの中で神父様のお手伝いをするのですが、今日はなるべく多くの人数が必要!とのことで、3兄妹全員が侍者をしました。
長男にっくんは十字架を持って行列の先頭を歩き、
次男はっくんは、聖水を持って神父様のそばを一緒に付いて歩きました。
末娘くんちゃんは昨年侍者デビューをしたばかり。いつもと違うミサの動きに、立ち位置の場所を間違えて、あっちへ行ったりこっちへ行ったり…「てへへ」と恥ずかしそうに笑う新米侍者を、温かく見守ってくださる教会の方々にも感謝でした。

~余談2~
この棕櫚の葉、1人1つずつ渡される…ということは、我が家は5人分=5本受け取ります。
来年の2月頃まで家に保管しておくのですが…なかなかのボリュームで(^^;)
ホコリをかぶらせず、部屋もごちゃつかせず、うまく飾る方法を毎年模索するのですが、なかなか良い方法が見つけられません。うっかり触るとチクチクがささってめっちゃ痛いし…。
…すいません、そんなこと言っちゃいけないのかもしれないけど、一般信者のつぶやきでした(--;)


ミサの後に、私と同じく幼児洗礼の夫が言いました。
「今日のミサって、子どもの時から、よくわからないというか、腑に落ちないんだよね」

そうなんです!
私もなんです!

「イエスさま万歳!」とはじまるミサなのに、
この日、その後の聖書朗読では、イエスさまが十字架につけられる場面が読まれます。
ふだんは神父様が一人で読む福音朗読ですが、この日だけは「イエスさま役(=神父様)」「ナレーター」「ピラトなどその他の登場人物」の3名で役をつくって、私たちも「群衆」役の部分を読む。

その群衆のセリフは、
「十字架につけろ」

子どもの頃から、この枝の主日のミサは、気持ちの整理がつかないんです。
群衆たち、さっきイエスさまを讃えて迎えていたじゃないか!
かと思ったら「十字架につけろ」と叫んで、結局イエスさまを十字架につけて殺してしまう…。
イエスさまが十字架につけられる聖書の箇所は、復活祭の直前の金曜日(聖金曜日)に読まれるのですが、その日は平日なので教会に行けない人も多いため、「エルサレム入城」と「十字架につけられる受難」を同じ日に読むのだと聞いたことがあります。
だとしても、ほんの数日で群衆の急激な変わりように、戸惑いを隠せないのは、私と夫だけではないはず…。

でも。
群衆というのは、そういうものなのかもしれません。
自分たちに良いものをもたらしてくれる!と思ったものに飛びつき、讃え、持ち上げ、「思ってたのと違う」となれば失望して、途端に敵意をあらわにする。
そして、周りの人の空気に流されて、みんなと一緒に「十字架につけろ!」と叫んでしまう。
もしかしたら、ホントはこの人は悪いことをしていないんじゃないか…と思った人がいたかもしれません。
十字架につけるなんて残酷なことを、望んでいない人もいたかもしれない。
それでも、場の雰囲気に呑まれて「やめようよ」と言えない…それが群衆であり、私たち自身なのだろうと思います。

**

ミサのお説教の中で、エルサレムに入城するイエスさまが子ロバに乗っていることについて触れられていました。
普通の「凱旋」は、軍隊を伴い、馬に乗って、群衆を見下ろしながら入城します。
でも、子ロバに乗ったら、群衆よりも低い高さになる…群衆を見上げながら、イエスさまは入城したことになります。

『ゼカリヤ書によれば、「ロバ」は貧しさ(へりくだり、柔和)と平和のシンボルである』と、聖書の解説にもありました。
力や武器を持った王ではなく、人々よりも低くなり、武器を捨て、愛とゆるしと平和をもたらすために来られた王がイエスさまなのだ、と。

「私たちは、輝かしいイエスさまではなく、十字架のイエスさまについていくのです」
という神父様の言葉が、心に沁みました。
「強いこと」「成功すること」「偉くなること」が良しとされがちな世界の中で、特に…。


今週は、復活祭の前の大切な1週間「聖週間」。
子どもたちと一緒に、祈りながら、準備したいと思います。


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