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ハッピーアワーの牡蠣と、謎の「修道僧の魚」



さて前回の美術館が予定通りの時間で終えられて、時刻は丁度午後3時過ぎ。そろそろ「あのご飯屋のあの時間」ということで、いつも通り例のお気に入りのシーフードレストランに行ってきました。またかって方、すいません。

お目当てはそう、ハッピーアワーです!(ここは3時から5時までカキのハッピーアワーなんです。多分平日のみ。注文する時確認してね)

それにしても、すっかり夏です。気温も30度近くまで上がっていて、なかなかの暑さです。
「この暑さで生牡蠣ってどうなんだろう?大丈夫かしら?」と、ふと頭をよぎりました。最近は流通もしっかりしているとはいえ、前回の牡蠣がちょっと「親指姫クラス」のミニサイズだったので、今回はどうかなぁなんて思いつつ……。

でも、せっかく来たので、ダメ元で(「何なら食中毒にだってなってやる!休めばいいことだし!」くらいの気合を胸に)お店へと歩を進めました。


ハッピーアワーの始まりと、リベンジの牡蠣

お店に着くと、さすがにこの暑さ。外のテラス席には誰も座っていません。
店内に入ると「ハロー!」と迎えられ、結構空いている様子。予約はしていませんでしたが、私の好きなハイテーブルの席に腰掛けることができました。高い椅子にちょこんと座って、周りのお客さんを見下げながらガン見するの、好きなんですよね。

さっそく、牡蠣を注文しました。私のスタートはいつも12個からと決まっています!ワインは分からないのでおすすめを伺うと、ウェイターのお姉さんは、私はカキだったらいつもこれというので、言われるがままにGruner Veltiner というワインをグラスで。値段しか見てないけど、安くもなく高くもないのでOK。水はタップウォーター(水道水。タダよ)

ワインは急いでググったらオーストリアの白ワインで青リンゴのような爽やかな風味のワインらしい。次にハローってグラスとワインを持ってきてくれたのは、わたしも何回も見たことある、古株のいかにも組合員のおねいさん。耳輪がすごくでっかくて、いつもはちょっとイケズ対応何だけど、今日はニコニコとなぜかご機嫌。ありがとうって言ったら、もちろんって顔でしゃなりしゃなりと向こうに行ってしまいました。ああいう有無を言わさない仕上がりいいわ〜。ワインちょっと口を付けてみたんだけど結構飲みやすいです。

周りを見渡すと、現地在住の若いイケイケ中国人のグループや、待ち合わせらしきオランダ人の女の子がいて、みんなスタートに牡蠣を何個か注文して美味しそうに食べています。「あ、みんな普通に食べてる!この暑さでも大丈夫なんだな」と一安心。さすがに12個は誰も注文してなかったけど。


周りを観察しながら待っていると……来ました、私の牡蠣!
今回は、前回と違って大きさもバッチリ。「ほら〜、これこれ!やればできるじゃない。少なくともこのサイズからじゃないと!」と嬉しくなりました。でも、みんなが怖くてガッツリ頼まないから、残った大きめのやつが回ってきたのかしら?なんて思ったりして。

このレッドビネガー、むせるほど好きなんです。飲み干せるわ。ウゴッ

一応匂いを嗅いでみても全然気になりません。今回はフランス風に赤いビネガーとレモンが添えられていました(前は赤いビネガーなんて付いていなかった気がするんですけどね、フランスからの客が何か文句言ったのかしら?)。

さっそく頂いてみると、本当に普通に美味しい!
ただ、それでも怖いので、念入りに味わって食べているうちに、1つか2つ、ちょっとだけ生臭みが気になるものもありました。「うーん、これはおかわり(さらに倍!)はやめておいた方が無難かな……」と判断。とりあえず、今回はこの12個で私の免疫力を試すことにしました。頑張れ!私。


黒板のメニューと「モンクフィッシュ(Monkfish)」の謎

さて、牡蠣の次はお待ちかねのメインです。
私はいつも、黒板に書いてある「日替わりメニュー」を頼むことにしています。ちょっと粋がって、よく分かってないまま注文しちゃうんです。でもおすすめしてるんだから、大きな間違いはないと思うのよね。

注文を取ってくれたのは、初めて見る店員さん。頭が本当に小さくて、背は私と同じくらいなのに「7.5頭身くらいあるんじゃない!?」という、とっても可愛らしいお姉さんでした。とにかく足が長いの。私の胸あたりから既に小股が切れ上がってるのよ。

:「今日の『Catch of the Day(本日のお魚料理)』、いくつかあるよね?」
店員さん:「これとこれで……あ、でも最後のやつはちょっと大きいから、1人だと大変かも!」
:「じゃあ、その2番目のやつにする!……何だっけ?」
店員さん:「モンクフィッシュ(Monkfish)よ」

「モンク……? モンクって、あの修道士とか修道僧の『Monk』? 修道僧の魚って何!?」
心の中で激しくツッコミを入れつつも、ここで引き下がるわけにはいきません。「じゃあ、それでお願い!」と、勢いで注文してしまいました。

すかさずお店のWi-Fiで調べてみると……なんと、正体は「アンコウ」でした!ドイツ語だとSeeteufel(海の悪魔)なんです。修道僧と悪魔が一緒なのね。覚えやすいわ。
でも、アンコウなら大歓迎!唐揚げやお鍋で食べるアンコウ、大好きです。

注文の際にお姉さんから「ピーナッツソースと照り焼きソースだけど、アレルギーは大丈夫?」と聞かれていたので、「大丈夫よ!」と答えたものの、「えっ、アンコウがアジアンテイストになって出てくるの?」とワクワクしながら待ちました。


ちょっと小ぶりなアンコウと、絶品ロブスタースープ

しばらくして運ばれてきたのは、アンコウの尻尾に近い、肉厚な部分をグリルしたお料理でした。


画像より気持ち小ぶりです

上には砕いたピーナッツが散らしてあって、ソースは「照り焼き」というよりは、私にとっては「スイートチリソース」に近い味わい。

「うーん……ちょっとサイズが小さいわね。これで25ユーロはちょっとお高いのでは……?」

というのが正直な感想でしたが、お味はとっても美味しかったです!
アンコウ独特の、唐揚げにした時のようなプリプリっとした弾力があって、ソースとの相性も抜群でした。(チリソースは少し甘めで私的には要らないかな)。後で調べたら、アンコウは食感から昔、貧乏人のロブスターって言われたんだって。へーでも納得。

メインが量的にあれだったので、もう一度メニューもらおうかとチラチラお姉さんの方見てたんだけど、忙しそうでなかなか目が合わないし。ワインも回ってきてどうでもよくなってきたので、さっさと軽めにスープを頼んで締める事にしました。


ロブスターの肉は多かったけど、これより気持ち少なめ



こちらのロブスタースープは安定の美味しさで、今回は結構身もたくさん入ってたので美味しゅうございました。パンを合わせて食べても良かったのですが、ここのパンはフツーのフランスパンなので別にいいかな。暑さもありましたし、後で外で何かデザートでも買おうかなと思って、今回はここで打ち止め。


お腹も健康的に八分目ぐらいまで満たされたところで、お姉さんがお皿を下げに来てくれました。

店員さん:「お味はどうだった?」
:「うん、とっても美味しかった(こういう時に私は美味しかったしか言えない)!エスプレッソとチェックプリーズ」

最後は温かいエスプレッソをいただいて、お会計。
いつもより牡蠣の数を抑えたので、お値段は少し控えめ。チップを少し上乗せして、カードでお支払いを済ませました。

「モンクフィッシュ=アンコウ」という新しい発見もあり、小腹に少し余裕があるくらいの、大人のハッピーアワー。でも気になるのは、アンコウのしっぽ以外の部分。もっと食べるとこあるでしょう? あん肝は別料理でありそうだけど。気になるわ。

本当に気になったので後で嬢に聞いたら、もちろん別の部位もスープやほほ肉(エラの下あたり)のフリット(揚げ物)として調理されてる可能性はあるみたいです、あん肝はフランスとかスペインでは食べる習慣はあるけどオランダはあんまりないらしいわ。もったいない。

さて、この後ようやくホテルです

(淡々と続きます)


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