63. となりの惑星に「地面」はあるのか? ~JIBANNOTE~
となりの惑星に「地面」はあるのか?
答えは、ありません。
少なくとも、木星や土星には、私たちが立てる「地面」は存在しません。
いま足元にあるこの地面は、実は宇宙の中ではとても珍しい存在です。
なぜ、地球には「地面」があり、隣り合う惑星にはないのか。
その答えは、46億年前の太陽系誕生にまでさかのぼります。
私たちが毎日当たり前のように踏みしめているこの地面。
その正体を、惑星たちの物語からひもといてみましょう。
私たちが立つ「地面」のはじまりは、46億年前の宇宙だった
いま私たちが立っているこの地面。
実はそのルーツをたどると、46億年前の太陽系誕生のドラマに行き着きます。
太陽のまわりでチリやガスが渦を巻き、そこから生まれたのが
水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星――
『太陽を除く8つの惑星』です。
太陽系ができたその日から、私たちの「地面」の物語は始まっていました。

惑星は2つのタイプに分けられる
太陽系の惑星は、大きく次の2グループに分類されます。
●地球型惑星(岩石惑星)
●木星型惑星(ガス惑星)
この違いが、のちの「地盤の有無」を大きく左右します。
① 大きさの違い ― コンパクト vs 圧倒的スケール
地球型惑星は比較的コンパクト。
一方、木星型惑星は圧倒的なスケールで、地球が小石に見えるほどの大きさです。
② できている「材料」の違い ― 地面があるか、ないか
●地球型惑星:岩石が主成分
●木星型惑星:水素・ヘリウムなどのガスが中心
つまり、たとえ宇宙旅行が日常になったとしても──
木星や土星には着陸できません。地面がないからです。
地盤屋としては少し残念ですが、これはもう物理法則。
仕方ありません…。
③ 密度の違い ― 小さくても、ぎゅっと重い
地球型惑星は、岩石や金属がギュッと詰まった高密度。
木星型惑星は軽いガスが多いため密度は低いのですが……
とにかく巨大なので、質量では圧勝します。

地球に生まれた「地盤」と、私たちの暮らし
地球型惑星のひとつである地球は、
岩石と金属が層をつくり、やがて 地殻・マントル・大気 をまといました。
その表面には、水・土・大地 が生まれ、
その「地盤」の上で、生命が芽生え、文明が築かれてきました。
そしていま私たちは、家を建て、地盤調査を行い、
安全な街をつくろうとしています。

宇宙から続く、地盤のストーリー
宇宙規模で見れば、建物も地盤も、
すべては連続した壮大なストーリーのワンシーン。
次回もワクワクしながら、
地球と地盤の旅を続けていきましょう。
【Better World Words】
「考えることは、才能のない人間の最大の武器である」
プロ野球選手、監督、野球解説者 野村克也

今日の「地盤の音」はどんな音色を奏でていますか?
