太宰府・万博旅のアラ汁
福岡・大阪旅行の背骨の部分は、これらの日記にまとめた。
この記事はあばら骨や手足の部分である。
うそ
天満宮はうそだらけだ。鷽。








もちとうどん
今回の旅の裏テーマは「柔らかいうどんを認める」。伊勢うどんに親しんでから、博多のうどんもイケるのではないかと思ってたので食べ歩いた。
さらに本場の梅ヶ枝餅も食べ尽くしたい。やってみた。





やってみてわかったのは、甘いものはせいぜい三つ、うどんは二食も食べれば十分だった。夜はコンビニとスーパーで仕入れた軽食で過ごす。
追記:2025.08.31
梅ヶ枝餅の食べ比べは心残りだ。旅先で30軒も食べられない。
道標となる梅ヶ枝餅コンシェルジュはいないものかと探したら、まさに望みを叶えてくれる食べ比べブログの存在を知った。
謹んでリンクを貼らせていただき、次からの機会に活かすことを決意する。

小倉の下町市場
博多を発ち、フェリーの送迎バスを待つために小倉駅の南を歩いた。
初めての町なので勝手も分からず、京都にあるようなアーケード街を日除けがてら進むと、いきなり雰囲気がガラリと変わった。魚市場と桃谷と天下茶屋の様相が混在してると例えたら伝わるだろうか。


旦過市場という市場らしい。夕方なのでシャッターを下ろす店もあったが、それでも色濃い活気が残ってた。
次に機会があったらじっくり時間を書けて散策したいけど、まさに再整備事業の真っ最中らしい。工期の遅れがニュースになってたが、数年後には再開発で町の雰囲気も変わりそうだ。
フェリーのネット回線事情
フェリーは海の上を走る。当然ながら海には通信事業者の基地局アンテナは無い。「フェリーに乗ったら陸側の個室を取りなさい」とは船旅に慣れた者からの助言である。
ところが、瀬戸内海航路の旅客フェリーには近年、衛星インターネットアクセスサービスStarlink搭載の船が増えたらしい。今回、新門司~大阪南港便でお世話になった名門大洋フェリーは全船StarlinkのWi-Fiサービスを無料提供しはじめたとのこと。やったね。
ただし。1航海につき30分×3回の利用に限る。使い所に悩むね。
私の泊まった個室は船内中央に所在し、携帯電話電波が届かなかったため、真剣に考えた。
結論は初回、出航後にNetflixのリスト入り作品をおもいきりダウンロード。就寝時は録り溜めた録画Netflixを観ながら寝落ち。翌朝2回分を利用して旅先の情報収集。なかなか快適に過ごせた。Starlink回線は速かったよ。


レターパックで送りつけるみやげ
見出しとおりの話ではあるが、旅先でつい買ってしまう土産。そんな本気の箱菓子や大物を買うわけでなく、小箱程度の菓子や、地元では見かけないような土地独特の調味料など、スーパーで見つけては買い、カバンの隙間を埋める。
福岡まで行くと愛知の人間の眼には珍しいものばかりだが、次の日は炎天下の大阪港埋立地を歩くのに、荷物が多いのは困る。
宅急便で送るかーと思ってたが、レターパックで十分なサイズだった。博多駅前のKITTE郵便局で包材を買い求め、無理やり土産を詰めてみる。ギリギリ梱包できた。
棒ドーナツの地元限定味を中心に、ラーメンスープ、明太子からすみなど、やればできるものだ。全国の郵便局で買えて一律430円、ポストに投函できれば済むのは安い。次の旅でもやろう。
九州国立博物館
全国に4か所ある国立博物館。ようやく大宰府に行けたので全部巡れた。
特別展も良かったが、常設展示場に心血が注がれてた。ただでさえ巨大な建物のワンフロアをぶちぬき、九州の考古から太宰府華やかなりし時代、南蛮渡来の文化と美術、伊万里焼の数々。東京国立博物館は別格としても、充実度合いが並大抵のものではなかった。
また、ランドスケープが凄い。天満宮から直通トンネルをくぐると、一面覆われた鏡面ガラスが映し出す太宰府の空と森。
東博も京博も奈良博も凝ってるけど、外観インパクトはここが一番だ…。
所蔵品展示も多いので写真撮影可能な展示品が多し。心惹かれたものを紹介。







8/28 EUパビリオン テラノヴァを救え
さて、万博訪問は今回で3度目だ。5月6月と前期に行ったときは、そこそこ評判のパビリオンに入れた。
今回は9時入場枠が取れて、7日前抽選でシグネチャーパビリオン Dialogue Theater -いのちのあかし- が予約でき、これで当日予約が取れたらなー早めに入れてパビリオン直並びが叶えばなー、などと目論んでた。
しかし、フェリーの大阪南港 下船時刻が8:30。会場東ゲート到着が8:55。後期を迎えて人気も絶頂、混雑の具合や予約テクニックが浸透した8月下旬の万博事情だと「まぁ入れればそれで良いじゃん」ぐらいの時間だ。実際の入場ゲート通過時刻は9:46。
早足でTECH WORLDに向かうも、直並び列はすでに打ち切り、並び列再開待ちの人たちが既に群れなしてる。
こういうときは諦めるのが肝要。まだ空いてるうえに見てないパビリオンは山ほどある。いのちのあかし館の予約時刻まで約2時間。
というわけで、目の前の海外パビリオンに入っては眺めて歩くのを繰り返す。
しばらくすると拓けた場所にある三軒長屋のパビリオンが気になる。EU(欧州連合)パビリオンだ。とりあえず入場待ち列に並ぶが、回転がやや遅い。数名入れて、誰か出たらまた入れての繰り返し。
うーん。そろそろ行列を離脱して、回転の良い館を見に行こうか? と思い始めてたら、EUパビリオンのスタッフが顔を出して、行列や外を歩く人にアナウンスを呼びかけ始めた。
「本日は10:30からカードを使った戦略ゲームのイベントをやります」
「カードとチップを使い島国を守ります」
「参加者をただいま募集してます」「所要時間は約30分です」
「中に入ったら奥の部屋に来てください」
「参加者にはおみやげを配ります」
これだ。サプライズなイベントだ。
さっきからパビリオンの壁の縦型モニタに映ってた情報はこれの告知か。







次々と危機に襲われる島、「テラノヴァ」を救うミッションに挑もう!
— 駐日欧州連合代表部🇪🇺 (@EUinJapan) August 27, 2025
EUの脅威対応チームの一員となり、限られたリソースと時間の中で、外交から人道援助まで、ツールを駆使し、島に平和を取り戻せるか?
8月28日(金)に #EUパビリオン で、ユニークなボードゲームを体験してみて!#大阪・関西万博 pic.twitter.com/7sWJFuH1pL
正直に言う。並んでるとき「このモニタなんだろ」と思ったきり思考が進まなかった。アナウンスありがとう。
入館したら、まだ奥の部屋の座席は空いていた。空いてたどころか、一人目か二人目だった。歓迎されて着席。部屋の中にはスタッフと思しき多国籍の人々が立っている。
話を聞くと、パビリオンスタッフに加えてEU駐日関係者も見物してるらしい。いかにも万博っぽい話だ。

時間が経ち、参加者も集まる。テーブル1つに5~6名、そしてゲームマスター役のパビリオンスタッフ。
プレイヤーはとある島国「テラノヴァ」大臣。この島では現在、テロ・水害・発電所事故・密輸など、同時多発的に困難な問題が6つ山積してる。
それを解決するための資金と人的リソースはそれぞれチップ16枚と限られている。それが国有資産だ。
プレイヤーである5人の大臣には、問題に対する解決案が書かれたカードが6枚ずつ配られる。
カードには解決案とそれを実行するための資金と人的リソースの量が書かれてる。
プレイヤーたちは
・第一に、どの困難な問題から解決に向かうか
・問題解決案カードを各自1枚ずつ提出
・それらの提出案のうちどれを2つ採用するか議論
・意思決定後に資金・人的リソースを消費して問題解決
それらを政府決定機関として、持ち時間30分のうちに問題解決遂行を繰り返す。
……というのが「テラノヴァ」の大まかな流れだ。

決定機関であるプレイヤー5人の力関係はプレイヤー同士の意思疎通で決定できる。
プレイヤーの集まり方によれば完全民主制もあるだろうし、独裁も敷けるだろう。
ただし、制限時間とリソースは限られてる。我々のチームは発言の多いプレイヤーを暫定首長に定めて、他のプレイヤーはサポート機関的な役割で制限時間の迅速化を図った。
プレイしながら、ふと思ったが、このゲーム。
今回のプレイでは勝者敗者は明かされなかった(もしくは国全体で解決)が、もしも勝利条件を決めるとなると、終了時に手持ちのカード(問題解決案カード)の残りが少ない者が勝者ではないか?
途中からそんな思いも少しよぎったので、問題解決案はプレイヤーごとにさほど偏らないように、情報操作は混ぜてみた。正解かどうかは分からない。
詳しい話までは伺えなかったが、この「テラノヴァ」というカードゲームは、実際にEU内部の職員教育ツールのうちのひとつとして使われているらしい。
プレイが終わった後にカードを片付けるのを手伝おうとしたら、「どんなプレイが行われたのか後で参考にしたいので、カードとチップはそのままで構いません」と伝えられたのが印象的である。
面白いなー。
今回はかなり簡略化されたルールとプレイスタイルと感じたが、簡素なシステムだけに、やりかたではディベート能力も試されそうだし、もちろんリソース管理能力も問われるし、なによりもリーダーシップやお互いの対話力も必要になりそうだ。
うわー、うわー、終わったあとの方が気になる。
終わって散会し、おみやげ品のトートバッグをもらう。中身はぎっしり。わーわーこんないただいていいんですか。


あれはとてもあつかったなつのおわり







