いそがしいときにかぎって手づくりパンを焼きたくなる心境に
はじめに
パンをつくる作業はたのしい。とはいえ着手するにはふだんの食事づくりとくらべると、もう一段きもちのギアをあげねばならない。今回は小麦粉とイーストの消費期限が近づいていたので結果的に後押ししてくれた。
きょうはそんな話。
パンを買うより
毎日のパン食が定着した。このところ口にするのは米以外のパンやめん類のほうが多い。必然的にパンを購入する機会がふえた。たまには自分好みのパンを食べたい。とはいえ、店では安く手に入る機会はさほどない。
そこで必然的に手づくりする。菓子やパンをつくる器具をひととおり賃貸の台所に持ち込めた。おかげでひと通り作れて不都合はない。なかでもよくつくるレシピのパンはそれらの道具すら持ち出すまでもない。
つくる意欲さえ湧いたら、ふだんづかいの大きめの金属ボウルで生地をつくればよい。手を使わずに木製のしゃもじでこねる。これがいちばん後片づけが楽だし、力加減を伝えやすくつくりやすい。
今回は
今回もまずは牛乳を人肌ぐらいにあたため、イーストを投入。しばらく置いてイーストを目覚めさせる。そのあいだにボウルに小麦粉、少なめの砂糖、ごく少量の塩、溶かしバター(もしくはバター風味のマーガリン)をはかりとる。今回は手づくりの甘夏のマーマレードを入れることを思い立ち、投入する。
そこへ温めておいたイースト入り牛乳をくわえ、しゃもじでまとめていく。ひとかたまりになったらラップをかるくかけてオーブンで発酵。40℃で1時間。終わると引き伸ばして丸める操作を2回やり、再び発酵。
今回は冬の乾燥のせいか小麦粉の水分が抜けていたらしく、いつものレシピの牛乳の分量では生地が固かった。そこですこしばかり牛乳を足した。毎回おなじ比率のはずなのに、こうしていちばんいい生地の固さ(べとつく程度)にするには微調整が必要になる。
粉は薄力粉に
パン生地用に以前は強力粉を使っていたが、ここ数年ほど薄力粉を使う。なにも支障ないうえに、こねなくても望みのパンの感触が得られるとわかって以来、格安の薄力粉を使うように。
しかも店にならぶさまざまな薄力粉のどれでもだいじょうぶとわかった。価格は強力粉の3分の2以下。料理全般で薄力粉の用途は広く、ずいぶん手軽にパンづくりができるようになった。見方を変えたおかげで、わりとあっけなく自分好みにできるものだと知った。
ほぼこねない
さらによいことがある。以前は遠慮なくこねていたが、最近は生地をまとめるだけでほとんどこねなくなった。どうやらわたしの好みのパンはこねずとも2次発酵の段階で、縦横の両方向にくるくる伸ばしつつ丸めるロールパンの要領だけでじゅうぶんとわかった。
それ以来たいへん「手抜き」のパンづくりとなり、ズボラなわたしでもつづけてつくれるように。どうも世間で公表されている手順や方法は、自分さえ納得できれば抜いたり変えたりしても支障ないとわかった。
さて、今回のミルクパンはどうだったかというと、甘夏マーマレードでほのかな苦味を感じられおいしく味わえた。
おわりに
ふりかえると、今回はいちばんしごとの忙しいタイミングでつくってしまった。忙しくても残業せずきっぱり切り上げて帰り、パンづくりの作業で無心なれた。オーブン作業で部屋じゅういい香りにつつまれる。いずれもしごとにともなうさまざまな雑事をいったん忘れられる。きもちを切り替え、つぎのしごとに臨めた。
