高校の必修科目「公共」や選択科目「倫理」に登場する哲学者たちにあらためて触れてみて
はじめに
大学で学生たちと自主講座を本格的にはじめてもうじき1年になる。本業の学習サポートのかたわら、5年前から散発的に開いていたが、年間つうじてなんとかつづいた。やはりさまざまな学問領域をとりあげるのは興味深い。なかでも「倫理」は高校で選択した科目。自主講座に参加する学生たちはいずれも選択していない。
高校1,2年で必修の「公共」でも哲学者の思想の一部はとりあげられるが、倫理ではさらに広範に深く学べる。いずれも耳新しいとのこと。わたしもときどきに応じて、こうした哲学者たちの思想を思い返す。さらに今回こうしてあらためて見直し、当時よりもよりじんわり納得できて身近な存在に感じられた。
きょうはそんな話。
「倫理」に再会
ここでは高校で選択した「倫理」についておもに触れたい。この科目では、たくさんの思想家たち(といっても中心的なのは20人ほどにすぎない)が登場。あたかも大急ぎのツアー観光に参加したかの印象。そのひとりひとりの思想のちがいを明確にできたかというと、当時はひろく浅くの勉強だったにちがいない。
とりあえず、当時の国公立大学入試の共通一次試験の準備は、「倫理」に関しては優れた教師の手ほどきで、秋には模試でほぼ満点までこぎつけられた。そんな状況だったので担任からは「木山はてっきり文系をめざすのかと思っていた。」と。
見直すと
さて年月は過ぎ、高校の「倫理」のテキストに今回こうして大学での自主講座で再会。ジェネラリスト養成ならびに公務員試験などのための基礎・教養になりうる。
わたしが学生のころと比べて「倫理」の現代の思想の単元に、構造主義以降が加わったのを新鮮に感じた。当時と比べると、社会主義思想のあたりが整理されたように感じる。ソクラテスやアリストテレスの思想あたりはじつに懐かしい。
AIとまとめをつくる
懐かしがってばかりいられない。AIの助けを借りつつ大学生たちの自主講座のためのレジュメづくりに没頭。あらためてAIの発達のスピードに驚かされつつ完成。ほかの地歴・公民についても同時に講座の開講にこぎつけた。
こうして基本だけ、骨子だけでもまとめ直し、設問に答えられるように精査する学習法でさらに理解が深まる。わたしと学生のあいだでの取り組みは、ちょうどGoogle NotebookLMでやれることを地でやっているかのよう。もちろん左記の方法も無料でもじゅうぶん使えるので紹介。
このやり方は、高校の現役時代にべつの科目でもやれたらさらに効率的な学習法だったろうに。あらためてよりよい学び方もたいせつだと知れた。
開講して
今回は、冬休みや春休みも学生たちと示し合わせて、リモートで学習する機会を設けた。ほかの地歴・公民をあらかた終えて、倫理に関してもあとわずかで現代の思想の単元を残すのみ。ずいぶん捗り、ひとりも脱落者を出すことなくなんとかつづけられた。
以前の学習サポートしていた高校生に公民内容を伝えるのとはすこしちがう。さすがにそこは大学生たち。学び方の基本は相応にできているので、レジュメや資料を使いつつの説明と同時に、AIの支援で作成した練習問題を「まとめ資料」を再確認しつつ解いてもらう方式を採用。さらにAIの手ほどきや案内にしたがい学習をすすめて、理解を深めるGoogle NotebookLMの方式も伝えた。
利用するかどうかは学生たち個人次第。使いたい場合はこうするといいよとだけ伝え、あとは各自で取捨選択。要は身につけていつでも使える知識すればいい。お気に入りの思想家のことばを今後の人生の糧として味わいつづけてもいい。
おわりに
こうしてあらためて「倫理」に触れる機会があり、つくづくこの科目の内容は、生涯かたわらに置いてつねづね思い起こすのにいいと感じた。
いずれも世に残る哲人たち。どの思想家のどの部分に共感するとか、やはりこういう捉え方、ものの見方がたしかにあると思える機会がたびたび。ヒトが世のなかをどう捉え、どう生きるかのよい指標をあたえてくれる。
だからこそ、高校の公民でこうしてとりあげられるのはいい機会にちがいない。
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