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以前に関わった会社の定評のある製品が回収になり心配になってしまう


はじめに


 あるしごとで納入してつかうもの(業務用)に不備があり回収とのこと。取次業者さんをつうじて使い残しをふくめすべてお渡しした。ここであれこれ詮索する気はない。長年のあいだ取引きしてきただけに何があったのだろうとやはり心配になる。

きょうはそんな話。

例外なく


 何でもそうだろうが、長年なじみのものほど空気のようにあたりまえに使いがち。それがあってあたりまえ。とうぜんのごとく使ってしまう。とはいえその製品の背後には製造や販売に関わるヒトビトがいて当然。

その部分はなかなか見えるものでない。職場であつかう製品は多種多様なものがある。それこそどれひとつ欠けてもしごとが滞るので、欠品しないように基本的に量の減りぐあいを見つつ在庫分の注文が欠かせない。よく使うものは当然だが、予備のストックをいくつか備える。消耗の早いものほど多めに在庫をもち、滞るのをふせぐ。

そのなかである情報がながれてきた。取り扱っているある会社の製品が製造ラインのトラブルで回収となった。在庫のロットだけでなく、開封して減りつつある分も対象らしい。取次の業者さんが回収にこられた。

どうしたのだろう


 長年、安心して使える製品だった。以前の話ではあるが、この会社の当時の開発担当の方からお声をかけていただき、共同研究・開発にあたった。共著の論文や国際特許も出した。もちろん会社に訪問させていただき、製造現場を可能な限り見学させていただいた。いまはどこもそうだが、そんな現場はどこもすきなく何重にも管理がいきとどいている。

だからこそ何があったのだろうと気になった。その当時から製造現場にスキルのある人材を厚く配置したい、そんなヒトが足りないとおっしゃっていた。そのあたりだろうか。

例外はない


 このクニの大手や老舗とよばれる企業は長年にわたりそんな代表的な製品の数々を連綿と製造販売してきた。それだけ製品をつうじて厚い信頼を得てきた。しかしそんな手堅いはずの場が、ごくささいともいえそうな部分のトラブルの見落としから瓦解してしまうことは枚挙にいとまがない。

ここにあえて具体的な事例をあげずともそんな企業はあまたある。トップレベルや最大手でもしかり。例外なくそうでつぎつぎにそんな例がもちあがる。

人手不足?


 そこはヒトのおこなうこと。やはり引き継いでいかないと「おなじものをつくりつづける」のは簡単でないと物語る。見ためはほぼおなじでもその製品やブランドを維持していくにはなみなみならぬ苦労や努力の連続なのかもしれない。より安定した製品とすべく製造方法にくふうをくわえるだろうし、品質の管理やチェックの方法もつねに改良の手が加わるだろう。

製造装置の更新や原材料の維持調達もつねに一定とはいかないだろうし、それらの維持確保のための努力も怠れない。

おわりに


 あらためてあたりまえのようにつかう製品ひとつひとつにそんなさまざまな事情が内包される。ふだんはそんなところに寄り添うことはないし、気に留めないでしごとで使う。それだけに今回の回収に関してはよりいっそう気になってしかたない。


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