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棟上げから30年の元の家:地元の大工と左官による木造住宅はどこに手をいれる必要があったか(続編)


はじめ


 いまは子が一時的に使っているが、2年あまり前までわたしが住んでいた家。この11月で棟上げから30年目。世間で言われるように手を入れる必要が出てきた。以前も家の各所の経年変化やメンテナンスについては何度かとりあげた。そのうちのひとつ。

とりあえず30年をふりかえる。

きょうはそんな話。

(タイトル写真:ケールとラディッシュのサラダ)

このあたりから


 洗面所と浴室のあいだの木の床部分は傷みやすいと言われる。そこでかなり念をいれて維持してきたつもり。家族の風呂を終えるとかならず窓をあけてただちに湿気を追い出す。とはいえ残り湯にはふたをして洗濯用に。そのあたりが微妙な加減だが、窓を開け放していればカビや床の維持に問題なかった。

一方、湯をためる水栓に関しては、賃貸で苦労した経験から国内のメーカーのもっともよく使われている品を選択。使い勝手は問題なかった。ところが国内留学の半年のあいだに家をはなれ、不具合を生じ(留守中に両親にたのんでたまに使ってもらったのだが)新築から1年あまりで交換。

一方、洗い場の混合栓についてはみずからパッキング交換など維持につとめたが、こちらもべつの部分に不具合を生じ手の届きにくいところで断念し、25年ほどで交換。洗面台もおなじメーカーだが、いずれも温度調節のダイヤル部分の摩耗にともなう不具合が連発。だましだまし使いつづけた。

水まわり


 台所の水栓はおなじメーカーの根元のしっかりしたタイプを選択。ところがみずからおこなうメンテナンスはなかなか容易でない。表からの体裁をたもつために、取り外しで毎回苦労する。結局のところ予備の水栓を購入して取り付けようとしたが、根元が太いのが災い。

その部分のとりはずしが容易でなくいまだに様子見。水栓の根元とステンレス流し台のつけね部分とのあいだを傷めるとやっかいなので手が出ない。

おそらく台所をふくめ、いちばん手数と手間のかかるのは水まわり。家の外も同様で屋根のまわりの雨どいが大風や雪でダメージを負いやすい。そんな気象のあとはぐるりと見てまわり、はしごをかけて登りゆがみを補正したり、多少の傷みを補修したり。とどめは大雪に耐えられずに手のほどこしようない状態となり、火災保険がおりた。そんな修理を2度お願いした。

電気配線


 それと不都合が多かったのは電気関係。掃除機やプリンターを使うと、ほかの電気器具、たとえば扇風機の羽の動きがおそくなったり、部屋の明かりが暗くなったり。あきらかに電気関係に問題がありそう。点検に来ていただいて検査をお願いした。家に入ってくる電圧などに異常はなく原因不明とのこと。

ひとむかし前にアンテナケーブルを入れてもらった際の業者さんから指摘された。「この家につかっている電気の配線はいまでは使わないものが使われている」とのこと。新築時に工事をおこなった地元の電気と水道の工事を請け負った業者さんにどうも目が向いてしまう。

新築時に指示書どおりにスイッチ類を配線してもらえていなかったので、部屋の電気のON/OFFが想定より不便になってしまった。指示し直してやり直しもできただろうが、大掛かりになってしまうのであきらめたが。

もちが良いのは


 一方で、ほぼメンテナンスフリーの状態なのは家の骨格の木の部分。新築から1年あまりのちにふすまの開閉がしにくくなり、建築時に表具を依頼した方にふすまのほうの調節をおねがいした。

さらに1年ほど過ぎ、またきつくなったので今度は天井裏まで上がり、横にわたる横木の部分をあげてもらい調節。これでスムーズに開閉できるようになりその後は問題ない。こうした部屋と部屋のつなぎめ部分が下がりやすいとのお話。

あとは開閉扉のたてつけ。こどもが戸に乗って開閉して遊んだ結果の蝶番のゆがみ。みずから修理。さらに引き戸の戸車。これも消耗品なので自分で交換。ついでに戸車の乗る床の溝にすべりをよくするテープを貼り、さらに開閉が楽に。木の部分はこうした簡単な手直しでなんとかなってきた。

おわりに


 あとは窓の部分。うちは開口部が広め。あかるく風通しのよいのは申し分ない。当時の標準的なものを選んだが、今はより熱を遮断できるようにアルミでなく樹脂製や2重ガラスなどになった。一部は公的な助成が受けられてより断熱性や保温性をあげるリフォームができる。手作業で簡易でローコストの内窓をつけることもできる。いろいろ自分でできることもありそう。

とくに水まわりはかなり念を入れたわりには、年月の経過とともにやはり傷んでくるのは否めない。たとえ自分でメンテナンスしたとしても、さすがに水道本管から建屋へはいるまでの途中の配管のひびは手に負えなかった(家の床下だった)。水道代が目に見えて高くなったので気づいた。そこを閉じ、バイパスで配管してもらいどうにか使えるようになった。

そうじて、この家の場合は水まわりの消耗が中心といえそう。


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