ピールの入手を目的に栽培をはじめたバレンシアオレンジの果実が黄色く色づきはじめたのだがはたして⋯
はじめに
知り合いがクリスマスのシュトーレンにバレンシアオレンジのピールを入れたいとのこと。ドイツにいらした方。外国産オレンジの皮は使えないし⋯と言っていたのを聞いたのが何年も前の話。皮が目的のオレンジ生産なんてと頭をよぎりはしたが、思いきって苗木を見つけて庭の片隅に植えつけた。それから6年ほど経つ。
今年は野球のボール大の実をつけた。生理落花と落果はあったけれど、どうにかいくつかの実が残っている。以前の話では皮を所望されている。はたしていつごろ収穫するのが望ましいのか。
きょうはそんな話。
果実栽培していた頃
みかんを中心に、梅、桃、キウイフルーツ、柿や栗などを栽培し販売していた。いちばんこの土地に合っているのがみかん。冬でも海からのつめたい風をさえぎられる陽だまりの段々畑で栽培。理想的な場所だった。それに準じているのが以前住んでいた家の庭。ここも北風を遮られるいわば扇状地に近い地形。水はけがよく東側に開けた土地。西南地域では育てにくい桃などもここではよく育つ。
あるとき、知り合いの方がクリスマスのシュトーレンにバレンシアオレンジのピールを入れたいと話していた。若い頃、お父様の仕事の関係でドイツに在住。外国産オレンジの皮は使えないので作れない⋯と言っていた。それでは挑戦してみようかと調べた。
調べると
このオレンジは花をつけてから実が充実するまでずいぶんかかる。高温かつ湿度の高いこの地ではなかなか難しそう。それと皮が目的のオレンジ生産なんて⋯とすこし気にはなった。わたしはおなじ柑橘でもたんかんなどのオレンジ系統の風味のほうを好む。それならばバレンシアオレンジのなかみ、つまり果実のほうはわたしが食べてもいい。
どうやら開花から収穫までずいぶんと時間がかかるらしい。その期間はなんと1年を上まわるそうだ。つまり実が残っているうちにつぎの花を咲かせることになる。これは隔年ごとの収穫を覚悟せねばいけないかも。
苗木から
迷っていてもしかたがない。思いきって苗木を見つけて庭の片隅に植えつけた。それから指折り数えると6年ほど経つ。昨年には花をたくさんつけ、落花と落果はみられたが、どうにか果実が残った。剪定しつつわたしの首あたりまで大きくそだった。
ここまではこれまで栽培してきたほかの柑橘や果物とさほど変わりはない。でもここからさきが経験がないし、国内の書物などにはあまり参考になる記述が見つからない。それほど国内で栽培し、販売まで安定して行っている例がほとんどないのかもしれない。
皮を手にいれる
発想を変えてみよう。需要があるのは安心してつかえる国内産の果実の皮。しかもクリスマス時期。なかの実は場合よってはまだ完熟でなくてもよさそう。皮の香りや風味がじゅうぶん出た状態でピールがつくるのがねらい。皮が必要なので苗木についた虫は手でとり、薬はいっさいかけない。おそらくこれから果実の表面は店で見るものとはちがい、長い期間の風雨にさらされ、さまざま荒れるかもしれない。
わたしもなかの果実がすっぱくて香りさえ整えばそれが理想形。つまり甘みが果実にのらないうちに収穫してもかまわない。
おわりに
けっきょくシュトーレンのためのピールを所望した方に聞いてみるのがいちばん。完熟の想定される時期はまだ数か月先。どれほどの状態の果実の「皮」がよいのか相談してみよう。その返答しだいで栽培時期をさだめるとよさそう。
こちらの記事もどうぞ
広告
