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世界にもこのクニにも有用な植物は数々あれど、その現状はなかなか


はじめに


 ふだんの研究の現場では手に入りやすい植物を対象にしがち。そのほうが万事がうまくいくもの。なにも研究だからと好んで希少な種をあつかう(関係機関の許可を得て1,2例やったことがあるが)わけではない。一方でヒトの生活に欠くことのできない植物がある。地域や産業におうじて使い分け、なかには大量に生産されるものも。

それらの多くは今後も安泰かというとなかなかそういうわけにはいかない理由がさまざまある。

きょうはそんな話。

プランテーション


 中学校の地理には熱帯・亜熱帯地域で単一の作物を大規模に生産する農園の話が出てくる。「プランテーション」という用語がよく出てくる。コーヒー、バナナ、サトウキビ、茶など。単一作物栽培に依存する「モノカルチャー」なので病虫害や災害、さらに取引状況などのリスク要因がダイレクトに影響しがち。この方式に依存した地元の経済は脆弱といわれている。その改善のためのフェアトレードなどの施策もあるほど。

農園規模拡大のための自然林の開発などをともない、その点においても管理や監視をしないとならない。それに代替する確固とした働き口の確保やよりしっかりした経済を築いていくことは並大抵でない。遠い外国の話のようにみえてじつはそうではない。わたしたちのクニではそれらの産物を商社を通じて国内で大量に消費している。

有用性


 なにも有用な植物は食物だけでない。建材としての木材、衣料品の原材料の綿花や麻、自動車のタイヤなどにかかせないゴムなど。衣食住すべてに植物の恩恵は計り知れない。もちろん熱帯地方の産物にかぎらず温帯でさかんに栽培される小麦や米。前者は昨今の戦争の影響を受けて価格が変動したのは記憶に新しい。

園芸植物もまた生活にうるおいを与えてくれる欠くことのできないもの。その生産のさかんなクニグニもさまざまある。

見かた


 植物を生産するには水が必要。なかにはその水を地下から汲み上げるしかない土地がある。地下の水は有限だし、いったん汲み上げすぎるとなかなかもとにはもどすのはむずかしい。塩害などの問題も発生しがち。塩に覆われてしまった土地では目的の植物はいずれ育てられなくなる。

河川水とて有限。水利権の争いは過去から絶えることがない。世界のなかではわりと雨の豊富なこのクニにいるとそれに気づきにくいかもしれないが、世界的にみると淡水の割合はごく少ない。農業に適した土地はいたるところにあるわけではない。むしろ適した土地、それに準じた場所さえも砂漠化の進行に苛まれている。

多様性は


 植物はさまざま薬になるものを産する。最近の漫画やアニメにもそんなようすが描かれている。

むかしから経験的に使われてきたもの、のちに有効な成分が解明され人工的な薬剤の生産に活用されたもの。いまだあきらかでないものが数多い。それも世界に植物が多様であるおかげ。じつにさまざまなものがみつかる。

まだこれから発見されるものももちろんあるだろう。そのためには多様でありつづけることが求められる。その保全は上に記したように万全とはいえない。さまざまそれすら阻害する要因のほうがむしろ多いと言って過言でない。せめてもの自分でできることとして、研究をすすめて記録に残していこうと思う。


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