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サーファー・ショーンの教え|夜明けの読書室


🕓 朝4時、静けさの中に、すべてが始まる。
墨の香、音楽の余韻、走ることで整う思考。
夜明けに目覚める者たちのための読書室。


僕のサーフィンは、すでに始まっていた

📘 THOUGHTS BY OCEAN という一冊とともに

サーフィンを始めたくても始められなかった頃。
そんな僕の背中をそっと押してくれた一冊がある。
でも、それは「サーフィンの本」じゃなかった。
自然と生きること、そして“自分の波”を見つけること。
今日、その本のことを書いてみたい。


これは、大切な友人が教えてくれた本。
原題は “THOUGHTS BY OCEAN”。日本語訳は、あのシャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』でも知られる、山川紘矢・亜希子夫妻の共訳だ。

読み始めたとき、僕は「サーフィンをやりたい」と思いながらも、なかなか一歩が踏み出せないでいた。
「もう年だしな」「マラソンだけで十分じゃないか」──
そんなふうに、自分を言い聞かせるネガティブな声はいくらでも出てきた。

今も、自信を持って「サーフィンを始めた」とは言えない。
海に行っては波に戯れ、いや、むしろ遊ばれてばかり。
ハワイでは、マウイ島のラハイナ、オアフ島のノースショア、カウアイ島のハナレイ。
日本では茨城の海に通っている。最初の一歩は、湘南のサーフィンスクールだった。

でも、この本が教えてくれたのは、サーフィンの技術でも、海での心得でもなかった。
もっと深い場所に届くメッセージ。
「海が教えてくれること」
「自然とともに生きること」
「人生とは何か」


サーフィンをしなければ、そういう境地にたどり着けない──
そんな話ではないのだと思う。
誰にとっても、“その人のサーフィン”はある。
この本は、そう語りかけてくれる。

僕にとってのそれは、「書」かもしれないし、「マラソン」かもしれない。
どちらも、自然とつながっている感覚がある。

墨は、松から生まれる。
マラソンの練習中、朝焼けの空や風の匂い、木々のそよぎに心が洗われる。
「書くこと」、「走ること」。
その一つひとつが、魂を浄化してくれるような気がする。

「幸せになりたい」と願いながら、
「今は充分に幸せだ」とも思える。

自然とともにある時間の豊かさを、あらためて感じさせてくれた一冊。
そして、こう思った。

サーフィンへの憧れは、きっとこれからも消えないだろう。
でも──僕にとっての“サーフィン”は、もう見つかっていたんだ。


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