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第1回何から考えるべきか分からないときの使い方

経営をしていると、「問題が分からない」というより、複数のテーマが同時に頭の中にあり、何から考えるべきか分からなくなる状態になることがあります。

例えば

・新規事業の話が出ている
・採用も進めたい
・既存事業の改善も気になる
・資金繰りも少し気になっている
・幹部の意見も分かれている

どれも重要に見えるため、優先順位がつけにくい。
会議をしても論点が広がり、結論が出ない。
方向性は何となく見えているが、確信が持てない。

このような状態では、能力が不足しているわけではありません。
むしろ、複数の論点を同時に抱えていること自体が、判断を難しくしていることが多いです。

経営者の頭の中では

・事実
・意見
・不安
・期待
・過去の経験

が混ざり合っています。

さらに

「今決めること」

「まだ決めなくてよいこと」

が整理されていないまま並んでいると、すべてが重く感じられます。

結果として

考えているのに前に進んでいない感覚になる。

こうした場面で、実戦経営アドバイザーは結論を出す人ではありません。

まず行うのは

論点を分けることです。

・何が事実なのか
・どこが仮説なのか
・今判断が必要なテーマはどれか
・少し時間を置いてよいテーマはどれか

を整理していきます。

多くの場合、すべてを同時に決める必要はありません。

優先順位と時間軸が整理されると、経営者の負荷は大きく下がります。

すると

・考えるべきことが見える
・会議の論点が絞られる
・判断のスピードが上がる

という変化が起きます。

経営は、常に複数のテーマが並行します。
だからこそ、論点を整理し、判断の順番を整えることが重要になります。

「まだ問題が明確ではないが、何かが重い」
そう感じる段階で相談されることも少なくありません。

問題が整理されてから相談する、というより
整理するプロセス自体に価値があるためです。

このような状態は、事業が停滞しているというより
むしろ複数の選択肢が見えているからこそ起きやすい状態です。

実際には、方向性が大きく間違っているケースは多くありません。
多くの場合、論点の順番が整理されることで前に進みやすくなります。

「まだ相談する段階ではないかもしれない」
と感じる段階での対話も少なくありません。

考える材料が多いほど、一度整理することで判断が軽くなることがあります。

次回は、新規事業や第二創業の場面で、どのように活用されることが多いかを整理します。


※本記事は、複数の支援経験をもとに再構成した内容です。
実在の企業・人物とは関係ありません。


📩 判断に迷いがあるときの簡易チェック

次のような状態はありませんか?

□ 決めたはずなのに、どこか違和感が残っている
□ 修正したい気持ちはあるが、何が引っかかっているか言葉にできない
□ 周囲には相談できず、一人で考え続けている
□ 「戻るべきか、このまま進むべきか」で思考が止まっている
□ 判断のたびに、同じ迷いが繰り返されている

もし2つ以上当てはまる場合、
それは能力や経験の問題ではなく、
判断の前提が整理されていない状態かもしれません。

私は
「正解を提示する」のではなく、
経営者が自分で判断できる状態を整える支援を行っています。

60分の壁打ちでは

・いま置いている前提
・本当に残っている選択肢
・見えていないリスク
・現実的に取れる次の一手

を一緒に整理します。

まだ相談するほどではないかもしれない
そう感じる段階でも問題ありません。

頭の中にあるものを一度外に出すだけでも
判断の負荷は軽くなります。

必要なタイミングかどうかを含めて
一度整理してみませんか。

👉 お問い合わせ
https://jissenstrategy.com/contact

✉ info@jissenstrategy.com


熊谷 篤(くまがい あつし)
実戦経営アドバイザー/中小企業診断士

年間400件以上の経営相談に対応。
承継後3年以内の後継者・創業者・第二創業の経営者を中心に、
現場で「考え、決め、動ける状態」をつくる伴走支援を行っています。

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