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「お金がない」って、ほんとにそう?

📖 読む時間:約8分


🌿 はじめに

「うちはお金がないから。」

子どもの頃、この言葉を何度聞いたか覚えていません。

欲しいものを我慢するときも。

どこかへ出かけるときも。

何かを諦めるときも。

理由は、いつも同じでした。

「お金がないから。」

たった100円のジュースでさえ、

「家まで我慢しなさい。」

そう言われて育ちました。

私は、その言葉を信じていました。

だから、

「うちはお金がない。」

それは疑う余地のない事実だと思っていたのです。

でも今なら、

ひとつだけ問いを届けたくなります。

「ほんとにそう?」


母が亡くなって、初めて見えたもの

母が亡くなり、

実家を片付けることになりました。

そこで私は、

ある光景に言葉を失いました。

砂糖。

また砂糖。

そして、

また砂糖。

気づけば、

100袋を超えていました。

しかも、

賞味期限が切れているものまであります。

半額シールの貼られた味噌。

醤油。

使われないまま残った調味料。

100円ショップの文具。

塗り絵の道具。

両面テープ。

ほとんど使われていない家電。

家のあちこちから、

次々と出てきました。

私は思わず笑ってしまいました。

でも、そのあと、

とても切ない気持ちになりました。

そして、

ふと、

こんな問いが浮かんだのです。

「お金がないなら、この砂糖は誰のお金で買ったんだろう。」


父と母は、違う世界を見ていた

もちろん、

父が借金を抱え、

本当に苦しかった時期はありました。

母は、

とても不安だったと思います。

でも、

父はその後も毎朝5時に起き、

17年間、

ほとんど休まず働き続けました。

運送業が軌道に乗ってからは、

家族が暮らせるだけのお金を家へ入れていました。

私は、

そんな父の姿を見て育ちました。

それでも母は、

最後まで言っていました。

「お金がない。」

帰省するたびに、

「お父さんがお金をくれない。」

「あれ買って。」

「これ買って。」

私は当時、

ひとり親として子どもを育てていました。

帰省するだけでも大きな出費です。

ホテル代。

実家の食費。

頼まれた買い物。

一度の帰省で、

30万円近くかかったこともありました。

当時の私は、

「どうしてこんなにお金が必要なんだろう。」

そう思っていました。

でも今は、

違う問いが浮かびます。

母は、本当にお金を求めていたのでしょうか。

それとも、

安心を求めていたのでしょうか。


「足りない」は、もっと前からあったのかもしれない

少し前、

いとこと電話で話しました。

子どもの頃、

母が少し面倒を見ていた時期があったそうです。

ある日、

母は、

「車で待ってなさい。」

と言って買い物へ行きました。

いとこは、

言われた通り、

車の中で待っていました。

しばらくして戻ってきた母は、

財布を開きながら、

怒っていたそうです。

「ほら見てみらんね!

野菜を買うお金もない!」

いとこは何もしていません。

それでも、

理由も分からず怒られることが何度もあり、

「理不尽に怒られるのが当たり前だった。」

と話してくれました。

その話を聞いたとき、

私は初めて思いました。

もしかすると母は、

結婚してからではなく、

もっと前から、

「足りない」という世界で生きていたのかもしれない。


不足感は、お金の話ではない

今なら思います。

不足感は、

お金の話ではありません。

心の話です。

「なくなったらどうしよう。」

「まだ足りない。」

「安心できない。」

その世界で生きていると、

本当は「ある」ものまで見えなくなってしまいます。

物は増えていく。

でも、

安心は増えない。

だからまた、

安心を探してしまう。

それは、

とても苦しいことです。


母を責めたいわけではありません

私は長い間、

母は間違っていたと思っていました。

でも今は、

少し違います。

母は間違っていたというより、

苦しかった。

だから、

「ない」が見えてしまった。

安心したかった。

その安心を、

物の中に探していたのかもしれません。

そう思えるようになりました。


認識は、子どもの世界もつくる

そして、

もう一つ思うことがあります。

認識は、

自分だけで終わりません。

「お金がない。」

その言葉は、

子どもの世界もつくります。

私は、

そう信じて育ちました。

弟たちも、

それぞれ違う形で受け取ったと思います。

だから私は、

この連鎖を終わらせたい。

誰かを責めるためではありません。

母を否定するためでもありません。

父を正当化するためでもありません。

ただ、

「自分が見ている世界は、本当に世界そのものなのだろうか。」

その問いを持てる人が、

一人増えたら。

その人の子どもが見る世界は、

少し変わるかもしれません。

私は、

それを信じています。


🌿 今日のワーク

少しだけ、

自分の心を見つめてみませんか。

まずは、

楽な姿勢で座ります。

ゆっくり息を吐いて、

鼻から4秒吸い、

2秒止め、

8秒かけて吐きます。

これを3回繰り返します。

胸にそっと手を当てて、

心の中で唱えてみてください。

「イマココが全て。」

「イマココが全て。」

「イマココが全て。」

呼吸が整ったら、

ノートを開いてみましょう。

今日の問い

  • 最近、「足りない」と感じたものは何ですか。

  • その「ない」は、本当に現実でしょうか。

  • それとも、昔から信じてきた世界の見え方でしょうか。

  • あなたは、何があれば安心できると思っていますか。

  • その安心は、本当に物やお金でしか得られないものでしょうか。

正解はありません。

大切なのは、

答えを出すことではなく、

問い続けることです。


🌿 おわりに

母は最後まで、

「お金がない。」

と言っていました。

でも家には、

使い切れないほどの物が残っていました。

私は今でも、

あの100袋を超える砂糖を思い出します。

あれは、

「お金がない」

という証拠だったのでしょうか。

それとも、

「安心がない」

という証だったのでしょうか。

私はもう、

母を責めたいとは思いません。

今日も、

自分へ問いかけます。

「ほんとにそう?」


🌿 あなたの声を聞かせてください

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます😊

この記事を読んで感じたことや、
「私にもこんな"ほんとにそう?"があった」
という気づきがあれば、ぜひ教えてください。

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誰かの心をほぐす記事になるかもしれません🌿

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