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そう言えば、そうかも        (発達障害グレーゾーン)       ~その3:高校生3年そして現時点~

高校3年生
勉強をしない息子は、大学進学を希望しないと思っていた。
「AIに出来ない仕事しなよ」と、
これはどう?あれはどう?と提案していた。

エレベーターとエスカレーターの整備士は?
工事でクレーン車運転する人は?
港湾でコンテナを移動させる人は?

体力はあるんだから、職人技を手に出来そうな仕事を挙げた。
息子の答えは「ワンチャン、死ぬから嫌」
どんな仕事だって、ワンチャン死ぬことはある。通勤途中に事故にあうかもしれないし、酔っぱらって線路に落ちるかもしれない。
夏休みは想定通り、勉強もバイトもしない。
イライラ、ムカムカ、地獄の到来だ。

でも今年は違う。単身赴任の旦那が戻ってきているから・・・
(違うストレスもすごいのだが・・・)
息子のことは旦那にお任せだ。
「お父さんと同じ部屋で寝るように」と申し伝えも、抵抗もせずに受け入れて、購入した2段ベットの上でご満悦だ。
仕事が忙しい旦那は、子供にはあまり干渉しない。余裕がないからなおさらだ。
私は、旦那との軋轢で、また帰宅拒否症を発症している。
息子には不感症でいようと、努めているので口うるさく言う事も少しだけ減った。その代わり、旦那の存在が苦痛。
夏休みが終わり、いよいよ周りが今後の進路に向けて、動き出したのだろう。
就職するなら、高校の就職活動状況を確認してくるように、息子に伝えた。

そしたら息子が言ったのが

「消防士になりたい」

「えっ!!ワンチャン死にたくない人が、自ら火の中飛び込むの???」
ツーチャン、スリーチャンスで死にますよ。

私はまた、いつもの「その場しのぎ」がはじまったと思った。
だって言い出したのが、消防士試験受験締め切りの3日前。試験まで一か月半の時期。
本気のわけがない。うんざり
学校の先生にも、今からでは遅いと言われたが、旦那はパソコンでの受験申込を手伝い、希望動機のアドバイス。そこから試験まで、ほぼ試験の問題集は開いてなかった。「やっぱり本気じゃないんだな」と思いつつ見ていれば、やっぱり不合格。公務員試験をなめるんじゃないよ。

消防士がダメになったら、今度は「やっぱり大学に行きたい」
私は一貫して、就職を勧めている。勉強したいことがない人が大学に行って何をするのだろう。ましてや今までの生活態度では、大学を卒業できる保証はない。旦那は「自主性に任せる」という、キレイごとをほざいているが、息子に「自主性はない」のだ。
もう今では就職にしても、大学受験にしても行動が遅すぎるのだ。
高校三年生になって模擬試験を受けたのが、10月の終わりだ。それまでなんにもしていない。志望校も決まってない。行きたい学部もない。
2回目の模試では、偏差値が「9」だった教科があったと笑っていた。
「そんなことある???」
私は「見ざる、聞かざる、言わざる」を貫くつもりだ。
見たら泣く。聞いたら絶望する。言い出したら、止まらないからだ

私は学校が嫌いだったので、進学願望がなかった。高校を卒業したら働きたかったが、「高卒では体裁が悪い」という父のために短期大学に進学した。
「女に学歴は必要ない」と言いつつ体裁を気にする父は、子供達が塾に行くこと許さなかった。でも、ちゃんと学費は出してくれた。姉はいつも「私達、省エネ姉妹だね」と言う。私達は別に父を恨んではいない。お金の使い方は、その人の自由だ。必要なものはきちんと出して貰った。
姉は公務員として、今も働いている。両親は結婚した娘達に「お小遣い」をあげる必要もないし、なんなら今までの出資分を回収するつもりかとも思うほど、財布を出さない。後期高齢者を満喫中だ。

私も「自主性がない」と言われればそうかもしれないが、短大卒業後就職した会社に、今も勤めている。子供2人をワンオペで育てることになったが、仕事を辞めようと思ったことはない。勤続30年。管理職になった。

親の世代は横並びを希望し、私達の世代は子供に多様性を認めようとする。
なんでも明確にして、名前を付けようとするくせに、
「グレーゾーン」ってなんなんだよ。
私はそれに振り回されて、息子に多額の出資をしている。だって親だもん。
「可能性があるなら、出しちゃうでしょ、お金。」
でも、それももうやめだ。
息子は、18歳になった。とりあえず成人だ。
可能性を探すためにお金を出すことが、息子の「自主性」を奪っている気がするから。必要最低限にしよう。
「息子の可能性探しは、もう十分よくやった」と自分に言い聞かせる事にする。

本当の地獄はこれからだ。
3学期になれば学校には行かない。大学受験本番に突入する。
1日中家にいて、息子がどう過ごすかを見るのが怖い。
今回もまた、口だけなのかもしれない。

息子本人にも、短期記憶能力が低い事は話してある。
発達支援センターに行った記憶もある。
高額な塾に通い、高校受験のサポートをしてもらった
事をちゃんと覚えている。自分とは、「レベチ」な人が存在することも知っている。

「そう言えば、そうかも」と息子自身が思うまで、
私は発達障害グレーゾーンも忘れることにする。

本人の自覚になしに、グレーな事に気を揉んでも仕方ないからだ。

白黒は、息子自身がつければいい

ここからは、本人の問題だ。





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