【059】 うっせえ! うっせえ! うっせえ! うっせえ!
(*写真はスズメ目ウグイス科ヤブサメ属ヤブサメ)
うっせえ! うっせえ! うっせえ! うっせえ!
青葉春助 ザ・根性ッ!!
やっぱり ちょっぴり
意地っぱりぱり 意地っぱり
『青葉春助 ザ・根性』(作詞:伊藤アキラ)
Adoの『うっせぇわ』を聞いて、まず思い出したのがこれである。
三浦みつる作、漫画は1981年、アニメは1982年発表の『The♥かぼちゃワイン』。このタイトルには意味はないらしいので、かぼちゃの話でもしようと思う。
「カボチャ」はなかなか稀有な存在である。それは「カンボジア原産」の誤認からの命名で、漢字は「南瓜」でチャイナも同じ。普通は漢字に大和言葉を当てるのだが、その例には該当しない。「珈琲」などの、単なる音の当て字とも異なる。
同類のジャカルタ原産の誤認からの「じゃがいも」には当て字の漢字がない。チャイナ名は馬鈴薯である。
「【056】 空に そびえる くろがねの 城」で言及したように、大和言葉がある=日本に古来からあった、外国から齎されたものではない、という推察が成り立つ。
カボチャの大和言葉はない、だから外来品である。しかしチャイナと同じ「南瓜」の漢字表記だからと言って、チャイナ由来ではない。「南瓜」の当て字の発明者は、日本人なのかチャイナ人なのかは不明だ。「珈琲」の当て字は、幕末の蘭学者、宇田川榕菴の考案だが、近代以降のチャイナでも同じ字が使われている。
チャイナと日本で同じ漢字を使った同じ意味のものが存在していても、「それはチャイナから日本へ齎されたからだ。」などとハヤトチリをしないように。
チャイナおよび PRC は、大量の日本製の単語を輸入して使ってきたからだ。日本製単語がなければ、PRC は国名すらも名乗れず、法律も約款も作れないの実情なのだ。
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カボチャもジャガイモも中南米原産である。新世界アメリカの発見は、旧世界の食生活、嗜好品に革命を起こした。
トマト、ピーマン、サツマイモ、アボカド、パイナップル、インゲン、ピーナッツ、クランベリー、ブルーベリー、キヌア、カカオ、バニラ、コカ、タバコ、これらすべてアメリカ原産。
アフリカ原産のモロコシ(=タカキビ)には、唐黍(チャイナ名:高粱)が当てられ、さらに中南米原産のコーンは唐唐黍となった。意味はチャイナ・チャイナであるが、ややこしいので、後世に「玉蜀黍」に改名した。唐辛子も中南米原産である。
昔の日本人は、外来品になんでもかんでも唐をつけた。唐=チャイナという意味ではない。唐=外国である。
初代駐日アメリカ総領事タウンゼント・ハリスの世話人の女「斎藤きち」は、後年「唐人お吉」と呼ばれた。この「唐」も外国という意味でしかない。「からゆきさん」も、日本から外国への移民労働者の総称である。
唐草模様はメソポタミア発祥。唐傘は、日本人が頭に被る「笠」と区別するための外国風「手持ちの傘」の意味であり、チャイナ発祥ではない。狛犬の原型たる唐獅子は、シャカ族を護衛するという設定のインドライオンが元ネタの瑞獣である。
大和言葉がある = 日本古来から独自にあったもの
ではチャイナではどんな法則が該当するか?
それは漢字一字なのか、複数字なのか、である。漢字は数字と絵文字、顔文字を除けば、世界で唯一の表意文字である。漢字は文字と呼ぶより、それ自体が単語である。漢字における文字とは「部首」だと言っても過言ではない。ただし部首自体も意味を持つ表意文字ではあるが。
チャイナに古来から独自にあったものは「一文字」が原則である。そして日本語の「唐」に相当する外来品を表す字は何か?
それは「胡」である。「胡」は、北方(北狄)と西方(西戎)の野蛮人の意。では例を挙げてみよう。
胡瓜
胡桃
胡葱
胡麻
胡椒
胡粉
胡弓
胡笳
胡床
胡乱
胡散
胡座
胡蘿蔔は、中央アジア原産と考えられているニンジンのチャイナ名だが、胡蜂は「スズメバチ」のこと。この蜂は全世界に生息しており、チャイナにとって外来種ではないのだが、「野蛮な殺戮者」という意味で命名されている。
「胡」姓の有名人は、ベトナム建国の父、胡志明。
胡乱、胡散も、野蛮人の騒乱や拡散などの否定的な意味である。「あぐら」は大和言葉。チャイナ人は胡座をかかない、そもそも床に直接座る習慣はなく、西洋と同じ椅子の文化だ。
なお正座をする民族は、世界で唯一日本人だけである。正座の大和言葉は「かしこまり」だ。
